君たちは”JTC企業で”どう生きるか
私が新卒で入社した会社は、当時はそのような言葉はありませんでしたがJTCと呼ばれる企業でした。入社した会社は日本で知らない人は恐らくいないんじゃないかと思います。両親もそんな会社から内定を貰えたことでとても安心していました。給与も40歳まで働けば4桁に到達するであろう点や、充実した福利厚生が多くある点、(おそらく)倒産はしないであろう点など、働く場所としては文句なしの企業でした。
私は入社後の研修を経て、とある地方営業拠点に配属になりました。仕事は大変でしたがやりがいもありました。しかし、入社数年を経て唐突にこんな不安がよぎりました。
「あと何年この地方拠点で働くんだろう・・」
「本社にはいつ異動できるんだろう・・」
「そもそも営業以外の部署に異動できるんだろうか・・」
先輩社員を見ていると、多くの営業は地方→地方の異動が多く、本社へ異動できているのは一握り。そもそも一旦営業に配属になった社員が、企画や人事などの部署に異動する例もほとんどありません。多くの社員が地方をたらい回しにされる事や営業から逃れられないことに愚痴を言いつつも、手厚い待遇から転職の選択をする人はほとんどいませんでした。
当時転職を考えていなかった私は、以下の点を目標とすることにしました。そして、2つとも目標を達成しています。
・本社への異動
・営業以外の部署へ異動
今回は、私の経験からJTC企業での働き方について私見を記載したいと思います。キャリアの考え方は様々だと思うので、私と同じように本社に行きたい、現在所属している部署から異動したいという方に読んでもらえると幸いです。
1. 運要素を最大化する
キャリア成功は「スキル×努力×運」の掛け算であり、いくら努力しても運がなければチャンスは訪れにくいと言われています。結論から言うと、JTCに入社した時点でキャリア形成は運要素がかなりの割合を占めてきます。社員数が多いので、急な退職、休職に伴う補填の異動や、部署の在籍年数が多い社員の異動タイミングなど、自分でコントロールできる要素がかなり少ないのです。近年は上司や会社に対して自身のキャリア・異動の希望を伝えられる仕組みが出来るようにもなっていますが、自身のキャリア・異動は運要素がかなり大きいという前提の認識を持っておいてください。組織心理学者Chamorro‑Premuzicも「運の要素を認めないと成功要因は語れない」と述べています。
私はこの運を少しでも高めることが、キャリアがアンコントーラブルなJTCで働いていく中でとても重要な要素であると考えています。
2. 些細なことで1位になる
ではキャリアにおける運を高めるにはどうすればいいのでしょうか。私は、スタートラインとして人事権を持つ人や本社の人の頭に名前が残っている状態を作ることが必要だと考えます。上司とのキャリア面談や希望部署を書いて提出しているだけでは人事権を持つ人まであなたの名前が届く確率はかなり低いです。まずは、些細なことでもいいので会社の中で目立つことを意識しましょう。
私は実際に以下の点を意識していました。
・特定のある1つの商品の売上実績で全国1位を獲得する。
・社内の事例共有で1位の投稿数を獲得する。
・全国会議の質問タイムで1番最初に質問する。
・社内の人からの電話も1コールで常に出る。
営業実績で1位になるのはかなり難しいですが、上記の点ならまだ1位を目指せると思いませんか?特に下の3つなんかは、意識次第でどうにでもなるのですが、意外とできている社員は少なかったりするんです。
人の印象に残る行動、つまり些細なことで1位、1番を目指すことで、まずは誰かの頭の中に、名前がリストアップされるようになりましょう。
3. 自己研鑽は必須
同僚と今後の希望する異動先を話していると、マーケティング、企画、人事、海外などの部署への異動を希望する人が多かったです。しかし、この希望を叶えるためにどんな勉強をしているのか尋ねても、現部署で実績を残せば希望部署に異動できると考えていた人が多く、ほとんど何もしていない人が大半でした。このパターンで異動できる人もいるのですが一握りな優秀層のみです。私は希望する異動を叶えるために、自己研鑽は必須であると考えています。
私の場合は、漠然と海外部署に異動したかったため英語を猛勉強していました。TOEIC300点代から800点代まで上げています。また簿記の取得やロジカルシンキングの外部研修参加など、とにかく自己研鑽に時間を費やしていました。業務に関連する本もたくさん読みました。
なぜ自己研鑽が必要かというと、能力を身につけることだけではなく、自身が希望する業務への理解を深めることが大切だからです。希望する異動先の業務について理解があると、なぜその部署を希望するのか、どんな業務を行いたいかを説明する際の解像度がかなり高まります。この解像度を高めることは、人事権をもつ上司からあなた自身への期待を高めることにつながるのです。
また、社会人で自己研鑽をしているのは3割に満たないと言われています。自己研鑽をするだけで他の社員に差をつけられますし、目立つ事にもつながります。
4. 飲み会はあなどれない
若手社員の飲み会回避は世間でよく話題になっていますよね。確かに毎回愚痴を言うような飲み会はあまり意味がないと思います。しかし、全ての飲み会に意味がないとは思いません。
例えば、部をまたいだ飲み会や、全社イベントの際にはかなり役職が上の人も参加します。こういった飲み会は気を遣うことが多いですが、チャンスの場面でもあるのです。上記の2、3について、この場面で上位の役職の人にアピールすることが大切です。
おわりに
自己研鑽、飲み会は別記事で詳しく書こうと思いますが、私がJTC在籍時に意識していたのは上記の4つです。キャリアに悩んでいる人の少しでも参考になれば幸いです。
