🏡司法書士ママのやさしい法律教室③土地や建物の“持ち主”ってだれ?
🍂秋の昼下がりのおはなし
秋のひかりが、やさしく公園を包んでいました。
落ち葉をサクサクふみながら、けんたとゆうたはどんぐり拾いに夢中です。
レオくんも、小さな足でとことこついてきました🐢
木のあいだからこぼれる金色の光が、みんなの肩をあたためます。
「ねぇ、“この公園”って、だれのものなの?」
ママはにっこり笑って、ゆうたの方を見ました。
「いい質問ね。この公園は“市”のものなの。
だからみんなで使えるけど、ちゃんと“持ち主”がいるのよ。」
「じゃあ、このどんぐりにも、もちぬしがいるのかな……?」
ゆうたは、どんぐりを両手で包みながら、小さくつぶやきました。
少し先で、けんたが木の根っこの上に腰をおろしました。
「じゃあ、ぼくたちのおうちは? “うちのもの”って言うけど、
ほんとうに“うちのもの”って、どうやってわかるの?」
ママはしゃがんで、けんたのとなりに座ります。
「それを記録しているのが、“登記簿”なの。前に話した“登記簿”、覚えてる?」
「“土地や建物のことが書いてあるやつ”でしょ。」
ママはにっこり笑いました。
「そう。登記簿には、“この土地や建物はだれのものか”って書いてあるの。
今日はその中の、“持ち主”――つまり**“所有権”**について、お話ししてみようね。」
レオくんは足もとで、どんぐりをころころ転がして、不思議そうな顔をしています。
「“しょゆうけん”って、なに?」
ママはレオくんの頭をそっとなでながら、やさしく話しました。
「所有権っていうのはね、自分のものを、自分の考えで使ったり、人に貸したり、売ったりできる権利のこと。
でも、それができるのは“自分のもの”だけ。
他の人のものを勝手に使うのはダメなの。」
ころん、とどんぐりの音が響きます。
「だから、“だれのものか”を登記簿でちゃんとわかるようにしてるんだね。」
けんたは、ちょっと得意げに言いました。
ママはうなずきます。
「そのとおり。登記簿には、“いま、誰が持ち主か”が書かれているの。
でもね、書かれていることが、現実とちがうこともあるの。
たとえば、もう売買が終わっているのに、まだ登記の名義が変わっていないこともあるのよ。」
「持ち主が変わったら、登記も早く変えなきゃダメなんだね。」
ママはその声に、やさしくうなずきました。
「そうね。そうしないと、“ほんとうの持ち主”だけじゃなくて、
その土地や建物に関わる人みんなが困ってしまうの。
だから、名義が変わったときは、登記でちゃんと持ち主を変えることが大切なのよ。」
🍁木の葉がひとひら、レオくんの甲羅に落ちました。
レオくんは顔を上げて、ぽつり。
「“とうき”って、とっても、たいせつなことなんだね🐢💚」
風がその言葉をさらって、空にのぼっていきました。
🌷ママのまとめ
「所有権は、“自分のものを自分の考えで使える”大切な権利です。
登記簿は、その持ち主を記録しておく“家や土地の名札”のようなもの🏡✨
もし登記が変わっていなければ、登記簿と現実がちがってしまうこともあります。
だからこそ、登記をきちんとすることが、安心して暮らすための大切な第一歩なんですよ🌿」

📘 対応する登記コラムはこちら 👇
👉📘司法書士ママの登記コラム③ 所有権と登記の関係をやさしく解説
“持ち主”というのは、ものを単に使う人ではなく、
**所有権(しょゆうけん)**という権利を持つ人のこと。
その権利をしっかり示すために作られたのが“登記”という制度なんです🏡
📗 前のお話はこちら 👇
👉📘司法書士ママのやさしい法律教室②登記簿ってなんだろう
📘 次のお話はこちら 👇
👉📘司法書士ママのやさしい法律教室④ 兄弟の秘密基地〜いっしょに使うってどういうこと?〜
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「司法書士ママのやさしい法律教室」は、
ママ・パパ・けんた・ゆうた・レオくんの家族が登場して、
日常の出来事から“法律や登記”をやさしく学んでいくお話です🍂
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プロフィール
🌿司法書士ママ|みか
平成19年司法書士試験合格。
売買・相続などの不動産登記や会社・法人登記に15年以上たずさわっています。
家族の物語とともに、法律を“絵本のようにやさしく”お届けしていきます🍃
🐢レオくんからひとこと
「ぼくも、まいにち けんたくん・ゆうたくんと まなびちゅう🐢💚」
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