Note攻略|30日連続投稿。1,000スキを超えた記事と、30で消えた記事。違いは、内容じゃなかった
同じ人間が、同じ熱量で書いた。なのに、片方は1,000人が立ち止まり、片方は誰の目にも止まらず流れた。
── 人口4万人の港町で、毎日5件以上、年間1,200件の経営の相談を受けている、荒川健生です。
以前に「30日連続でNoteを書いた」という記事を書いた。 たくさんの方に読んでいただいた。
その中で、いくつかの声をいただいた。
「どう書けば、読まれるんですか?」
「自分も発信したいけど、何から始めればいいかわからない」。
正直に言う。
自分も、最初はわからなかった。
今回は、30日間で見えた「読まれる記事と、流れる記事の差」を、書く。

■ 書く前に10日かけた。「なんとなく」では始めなかった。
4月1日に最初の記事を出した。
でも、構想を練り始めたのはその10日以上前だ。
何をしていたか。 「設計」だ。
どんな人に届けたいのか。何を伝えたいのか。
どんなトーンで書くのか。
1本の記事の話じゃない。
Noteというメディア全体の設計をしていた。
note公式が出している運営サポートファイルを読んだ。
コンセプト設計のワークシートを埋めた。
タイトルのつけ方、読みやすい構造、全部調べた。
(※note公式の参考資料はこちら。これから始める方にはおすすめです)
note運営サポートファイルのご案内|note pro
タイトルのつけ方を意識しよう|note編集部
読みやすい記事を書くための10のコツ|note編集部
それだけじゃない。
実際にnoteの担当者と打ち合わせもした。
大げさに聞こえるかもしれない。
でも、自分の中で決めていたことがある。
せっかくやるなら、ちゃんとやる。
毎日5件以上の経営相談を受けている人間が、自分の発信を始める。
「なんとなく書いてみました」では、
相談に来てくれる事業者の方に示しがつかない。
設計してから、始めた。

■ それでも、うまくいかないことだらけだった
準備はした。
でも、書いてみると全然違った。
タイトルの付け方は調べた。
でも、自分の記事にどう当てはめればいいかがわからない。
読みやすい構成は学んだ。
でも、書き終えて読み返すと、自分でも退屈な記事ができている。
何度も、書き直した。
朝の面談が始まる前に、昨晩出した記事を読み返す。
「ここ、伝わらないな」
「この入り口、弱いな」
「この言い回し、自分の言葉じゃないな」
翌日の記事で、直す。 また読み返す。
また直す。 30日間、その繰り返しだった。
でも、この「繰り返し」がなければ、
たぶん1,000スキは来なかった。
ここから、30日間で見えた「具体的な差」を、全部出す。
※こちらが1000スキに到達した内容
■ 同じ週に書いた2本。片方は1,000、片方は30。
ある週に、同じ熱量で2本の記事を書いた。
どちらも、面談から得た気づきを書いた記事だ。
内容のレベルに差があったかと言えば、正直、なかった。
でも、結果は30倍以上の差がついた。
何が違ったのか。
2本のタイトルを並べてみる。
記事A: 「『ありがとう』と『ごめんなさい』。たった10文字が、人生の9割を決めている。」
記事B: 「相手が泣いているのに、正論を返したことはないだろうか。」
Aは1,000スキを超えた。Bは30で静かに流れた。
タイトルだけ見て、あなたはどちらを開きたいと思っただろうか。
たぶん、Aだ。
なぜか。3つの差がある。

■ 【差①】0.5秒で指が止まるか
Aのタイトルには、「たった10文字」と「人生の9割」という2つの数字がある。 しかも「9割を決めている」という分かりやすく、大胆な断定がある。
SNSのタイムラインを想像してほしい。
何十本もの記事が、流れている。
その中で、0.5秒で指を止めるのは「断定」だ。
「人生の9割を決めている」。
本当に?と思う。本当に?と思った瞬間、開く。
Bは問いかけだ。
「正論を返したことはないだろうか」。
悪くない。
でも、問いかけは「考えさせる」力はあっても、「止める」力が弱い。 考える前にスクロールされてしまう。そして内容も分かりにくい。
自分の30本のタイトルを見返して、気づいたことがある。
伸びたタイトルには、「数字」か「断定」か「映像」があった。
流れたタイトルには、「問いかけだけ」が多かった。
【明日からできること】
タイトルを書いたら、こう確認する。
「このタイトルに、数字はあるか。断定はあるか。映像は浮かぶか。」
■ 【差②】最初の3行で「景色」を見せろ。説明を見せるな。
ここからは記事を開いた後の話をする。
タイトルで指が止まる。
記事を開く。
でも、ここからもう1つの勝負がある。
最初の3行だ。
テレビをつけた瞬間を想像してほしい。
画面にニュースキャスターが映って「今日は差別化についてお話しします」と言ったら、チャンネルを変える。
でも、コンビニの棚がアップで映って、水が8本並んでいたら、「何の番組だろう」と思って手が止まる。
記事も同じだ。
1,000スキを超えた記事には、最初の3行に必ず「景色」があった。
50で止まった記事には、「説明」しかなかった。
冒頭に必要なのは、メッセージより「景色」だ。
「ありがとう」の記事の冒頭は、定食屋だった。
「先日、昼に寄った定食屋での話。隣のテーブルに、スーツ姿の男性が2人座っていた。」
この1文で、読者の頭に定食屋の風景が映る。映ったら、もう読んでいる。
「球速」の記事の冒頭は、こうだった。
「キャッチボールをしたことがある人なら、わかると思う。」 悪くない。
でも、「わかると思う」は説明だ。景色じゃない。
【明日からできること】
最初の3行は、「いつ・どこで・何が起きたか」だけを書く。
意見は書かない。教訓も書かない。まず、場面だけ。
もう1つ、忘れてはいけないことがある。
noteの読者の多くは、スマホで読んでいる。
最初の3行は、スマホの「1スクロール目」にあたる。
1スクロール目で景色が見えなければ、2スクロール目はない。
自分は記事を書き終えた後、必ずスマホのプレビューで確認していた。
この一手間だけで、離脱が変わる。

■ 「エピソード → 法則 → 問い」。この順番を守る。
タイトルと冒頭で読者を連れてきた。
次は、最後まで読んでもらうための「構造」の話だ。
1,000スキの記事と、50の記事。
中身を見比べて、もう1つ気づいたことがある。
1,000の記事は、セクションごとに「新しいエピソード」が出てきた。 定食屋の話、スタッフが辞める話、3日後に取引先を失う話。
読者の感情が「ハッとする→切なくなる→焦る」と、動き続けていた。
50の記事は、1つのメッセージを繰り返していた。
「感情に理性で返すとダメ」
「理性に感情で返すとダメ」
「だから合わせよう」。
正しい。でも、途中で「わかった、で?」となる。
ここから見えた構造がある。
流れた記事:「法則 → 説明 → まとめ」
読まれた記事:「エピソード → 法則 → 問い」
この順番が、なぜ効くのか。
あなたも経験がないだろうか。
友達が「昨日すごいことがあってさ」と話し始めたら、最後まで聞く。
でも、「結論から言うと〇〇です」と始まったら、「ふーん」で終わる。
人の脳は、情報として聞いたことは忘れる。
でも、物語として体験したことは残る。
具体例を出す。
×「品質で差がつかなければ、人は値段で選ぶ」
→ 正しい。でも明日には忘れる。
○「昼に寄った定食屋で焼き魚定食を頼んだ。隣の店にも焼き魚定食がある。 味の違いはわからない。自分が選んだ理由は、入り口の黒板に 『今朝、氷見の港で揚がった鰤です』と書いてあったから。」
→ この話を読んだ人は、次に定食屋に行ったときに思い出す。
法則を覚えてもらうためじゃない。
エピソードを覚えてもらうためだ。
エピソードを覚えていれば、法則は勝手についてくる。

■ 1,000と50の差。まとめると、こうだ。
30日間を振り返って、差をまとめる。
1つ目。タイトルに「数字」「断定」「映像」があるか。
問いかけだけでは、止まらない。
「人生の9割」のような断定が、0.5秒で指を止める。
2つ目。冒頭に「景色」があるか。
説明から入ると閉じられる。
場面から入ると読まれる。
3つ目。最後まで読んでもらうための「構造」の話。
「エピソード → 法則 → 問い」の順番で。
この3つだ。
もし、あなたが「書いてるのに、読まれない」と感じているなら。
文章力を磨く前に、この3つを確認してみてほしい。
内容は、たぶん、もう十分いいものを書いている。
届いていないだけだ。
届け方を変えれば、届く。

■ チャレンジを、やめないこと
30日間、毎日書いた。
設計に10日以上かけた。
noteの担当者と打ち合わせもした。
何度も書き直した。
うまくいかない日もたくさんあった。
でも、やめなかった。
毎日5件以上の相談を受けていて、いつも事業者の方に言っていることがある。 「まず、やってみましょう」と。
自分がやらずに言っていたら、ただの評論家だ。
知識として知っていることと、自分の手で体験することは、まったく違う。
タイトルの付け方は、調べれば出てくる。
読みやすい記事の書き方も、ノウハウはある。
でも、それを30日間、毎日やってみて初めて「自分の言葉」になった。
チャレンジして、失敗して、直して、また出す。
この繰り返しを、習慣にする。
習慣にしたものだけが、自分のものになる。
これは、発信だけの話じゃない。
事業そのものも、同じだと思う。
もし、あなたが何かを始めようとしているなら。
設計は大事だ。下調べも大事だ。
でも、一番大事なのは、始めたあとにやめないことだ。
あなたの発信は、まだ「途中」だ。
途中だから、伸びしろがある。
その伸びしろの正体は、たぶん、内容も大事。
だが、届け方も重要だ。
あなたの次の1本。
タイトルに映像はあるか。
冒頭に景色はあるか。
読んだ人が一言で誰かに伝えられるか。
そんなところを確認して、出してみてほしい。
チャレンジして、修正を繰り返す。
一緒に、自分の言葉を創ろう。

追伸
テクニック的な話しを記載したが、Noteは自分が体験したこと、それに伴う感じたことなどの一次情報があってこそ。
あなたは今日、そして明日どんな体験をするだろうか。
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