編み物と、一杯のはなし ②
糸と音とのオリジナルブレンドコーヒーのドリップバッグは、5柄あります。
中身は、どれも同じ豆。
変えたのは、外側です。
そのうちの4柄には、小さな “しかけ” があります。
今日は、その話を。
5柄にした理由
コーヒーをつくると決めたとき、
私は、これを「飲んで終わるもの」にしたくありませんでした。
私の編む時間のそばには、いつもコーヒーがあります。
きっと、同じような方もいらっしゃるはず。
いずれ豆でもお届けできたらと思っていますが、まずはドリップバッグから。
ならば、その袋——
飲み終えたあと、ごみとして扱われてしまう袋そのものを、
大切にされるものにできないだろうか。
そう考えました。
5柄のうち4柄には、オランウータンの編み図を載せています。
4枚が揃うと、ひとつのあみぐるみが編めます。
この編み図を、すでに知っている方へ
この編み図がはじめて世に出たのは、2020年、ニューヨーク。
RESOBOXでのワークショップで使用しました。
その後、富山での個展会場でもワークショップを行い、
著書『HOPE』にも掲載しました。
内容は変えていません。
けれど、いまはもう一つの意味を持っています。

いま、この編み図が持っている意味
このコーヒー一袋につき10円を積み立て、
ボルネオ島にある「オランの森」の植林費へ充てます。
2023年2月。
ジュルンブンという地域に、2ヘクタール、
2,000本の植林が完了しました。
苗木一本は約70円。
このコーヒー7袋分で、一本の苗木に届きます。
ニューヨークで編まれ、
書籍に掲載され、
そして今は、コーヒーの袋の上に。
形は変わっても、森へつなげたいという願いは変わっていません。

編み図のご利用について
この編み図で編んだ完成品は、販売していただいて構いません。
ただし、大量生産や工場製造は認めていません。
もし販売される場合は、可能な範囲で、
売上の一部をオランウータンや自然環境の保全活動へ還していただけましたら幸いです。
これは強制ではありません。けれど、できれば——。
この編み図から生まれたものが、少しでも森へ戻っていくことを願っています。
光恵
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