願書の提出をあきらめました
平成28(2016)年の12月ごろ、行政書士試験の通信講座を申し込みました。
独学という選択肢は、最初からありませんでした。
自分には合っていないことが、わかっていたからです。
だいたい、もし独学で勉強を続けられる性質だったなら。
学校の成績だって落ちなかったし、いい大学に合格して、人生が違っていたはずなのです。
それに、独学の苦しさは、じゅうぶんに理解していました。
じつは大学受験で1年浪人したのですが、家計を考えると予備校に行きたいとは言い出せず、受験勉強はすべて独学だったのです。
ほんとうに孤独で苦しい日々でした。
あれを働きながらやるという時点で、もう挫折するのが目に見えています。
かと言って、予備校に通う何十万というお金は、とても出せません。
それで、通信講座という選択肢が残ったわけです。
通信講座のいいところは、映像で講義が見られることです。
それも、自分の都合がいい時間に。
たしかに知識のインプットでは、文字を読む方が早く情報にアクセスできます。
しかし、講師が話す内容を、集中して目と耳からインプットするほうが、記憶に残りやすいのです。
これは実際に宅建の学習で体感したことが、大きかったですね。
もうひとつ、通信講座の利点があります。
それは、学習カリキュラムを自分で組み立てる手間がはぶけること。
もちろん、「どの科目をいつまでにやる」といった
学習のスケジュールは立てなければいけませんが、それとは別に。
講座のほかに、市販の教材や問題集を買ってやる必要がない、ということ。
ぶっちゃければ「講座の内容だけをやっていれば合格できる」というところです。
「それで本当に合格できるのか?」
そう不安に思われる方もいらっしゃると思います。
ここは、どの会社の講座を選ぶか、にかかっています。
自分に合った講座を探すために、さまざまな会社のサンプルを請求して、比較検討するのが良いと思います。
私は、宅建の時にお世話になった「フォーサイト」に決めました。
基本的な知識をわかりやすく解説してくれる講義と、充実した教材の分量に魅力を感じたのです。
宅建の時も、もしも全部の教材をしっかりこなしていたなら、おそらく合格できていたことでしょう。
そして何より、他校と比べてリーズナブルなお値段ということも決め手になりました。
基礎・過去問講座・直前対策講座という全部の教材が入った「バリューセット2」を申し込みます。
学費は(当時・キャンペーン価格)89,000円。
…お高いです。
そして、今回は「教育訓練給付制度」を使えません。
去年、宅建の時に使ってしまったからです。
後悔しても、しかたがありません。
ここは何としても、がんばって合格を勝ち取りたいところです。
さあ、準備は整いました。
いよいよ、行政書士試験の勉強を始めます。
初めて学ぶ「基礎法学」から「憲法」。
新しい世界が広がります。
そのころ、私生活の上でも、転機がありました。
メンタルの調子を崩して介護士の仕事を続けることができなくなり、
まったく別の職種の派遣社員として、一から働きはじめたところでした。
新しい仕事を覚えるのは大変だし、ストレスもかかります。
けれど、私には「行政書士試験の勉強」という強いモチベーションがあります。
それを心の支えにして、頑張ることができました。
スキマ時間にも勉強するので、試験勉強をしていることはバレてしまいます。
ただ、職場には「資格試験」としか言っていませんでした。
「行政書士を目指している」なんて、身のほど知らずな気がして、誰にも言えませんでした。
そして日々学習は進みます。
春の気配を感じはじめる頃、「民法」に取りかかりました。
宅建の時にも少しやりましたが、改めて学ぶと新鮮です。
ただ、講義DVDの枚数が多いです。
…多いです。
あれ、おかしいな…。
民法が、いつまでたっても終わらない…。
ていうか、なんか暑いな…。
いま何月だっけ?
はい。
なんと7月になっても、まだ「民法」が終わらなかったのです。
完全に、ペース配分を誤っていました。
さすがに、このペースでは受験に間に合わないことを悟りました。
どう頑張っても、あと基礎講座の行政法・商法・会社法・一般知識。
それから過去問集の回転と、直前対策講座。
これら全てを4ヵ月で終わらせるなんて、無茶もいいところです。
…ああ、どうするよ、89,000円。
いや、ここは損切りすべきでしょ。
ぜったいに間に合わない試験のために、
受験料7,000円(当時)+送料を払えとでも?
いやいや、それは痛すぎでしょ。
やめやめ!
今年はやーめーたー!
そうして、平成29(2017)年度の行政書士試験への挑戦は、
早くも8月末をもって、撤退。
不戦敗という結果に終わりました。
ただ、勉強だけは、ゆるゆると続けていました。
来年の戦いのために、です。
いまひとつ身は入りませんでしたが。
続きは次の機会に。
つづき
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