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AIバトル!「小説の続き」競作6 ④【Microsoft Copilot編】

前説

さて今回は、
前の5回(と、ボツ回と番外編)とは
違うシチュエーションで
AIに「小説の続き」を書いてもらいます。

そして、その出来や
個性を比較するという
お遊び企画です。

では、解答するメンバーをご紹介します。

ChatGPT
Gemini
noteのAIアシスタント(前回)
Microsoft Copilot  (今回)
Claude
Grok

<ゲスト枠>
Meta AI
Google AI Studio

前回
スケールは大きいけれども
「あらすじ」になってしまった
note AIアシスタントさんの
解答でした。

今回は、Microsoft大学出身の
Copilotさんの解答を
訊いてみたいと思います。


今回のお題

今回も、私が書いたSF小説
「白銀の騎士」第3部から
引用したいと思います。

シチュエーションのお題は
第3部・第18話
(「遠い約束」act.3」)の
冒頭部分です。

ざっくり言うと、

まず、物語の舞台である
宇宙ステーション「ナスビー」
に停泊している巡洋艦から
2人の乗組員が降り立ちます。

先輩らしいバイプと、
それより年少と思われるコウ。

二人は居住区画にある
中央公園に向かいます。

プロンプト後半は
次のようになっています。

 公園内にあるハンバーガーショップのテラス席で、コウとバイプは向かいあって座っていた。
 ハーナイとクーキーは、今日は艦内の当直に当たっている。
 バイプは食べかけのハンバーガーを手にして、言った。
「…そいつは、難しいだろうな」
「そうですか…」
 目の前の食事に手を付けないまま、コウは言った。
「今さら、ですよね…。地球で艦を降りたいなんて」

「白銀の騎士3」第18話(未発表)より

さあ、これを受けて
6名(+ゲスト2名)のメンバーは
どう創造力を働かせてくれるのでしょうか?


Copilotの場合

4番手のこの方も
独自の世界を持っていたのですが。

前回の企画で不発だった
「抒情的な描写」は戻ってくるのか…?

では、お願いします。

 目の前の食事に手を付けないまま、コウは言った。
「今さら、ですよね…。地球で艦を降りたいなんて」

 コウは、ようやく手を伸ばして紙コップのストローをつまんだ。だが飲む気はないらしく、ただ指先でいじるだけだった。
「理由を聞いてもいいか?」
 バイプはハンバーガーを置き、真面目な声になった。
「……地球に、どうしても会いたい人がいるんです」
 バイプの眉がわずかに動く。
「家族か?」
「家族…みたいなものです。でも、もう何年も会っていない。連絡も取れなくて」
 コウは視線を落とし、テーブルの木目をぼんやりと追った。
 公園の向こうでは、人工太陽灯が昼間のような光を降らせ、子どもたちが重力調整された芝生の上を走り回っている。
 その明るさとは対照的に、コウの声は沈んでいた。
「地球に戻るには、艦長の許可がいる。任務中だし、簡単にはいかないぞ」
「わかっています。でも……」
 コウは言葉を切り、深く息を吸った。
「その人が、いま“危ない”気がするんです。理由は説明できません。でも、胸の奥がずっとざわついていて…」
 バイプは腕を組み、しばらく黙った。
 軽口を叩くタイプの彼が、こんなに長く黙るのは珍しい。

「……直感ってやつか」
「はい。でも、ただの勘じゃない気がして」
 バイプは椅子にもたれ、空を見上げた。
 『ナスビー』の天井には、都市型の空模様システムが映し出されている。今日は薄曇りの設定だ。
「コウ、お前の勘は当たる。俺は知ってる」
「え?」
「前にあったろ。木星圏での事故。お前が“嫌な予感がする”って言った数時間後に、実際に通信障害が起きた」
 コウは驚いたように目を瞬かせた。
 あの時のことを覚えている者は少ないと思っていた。
「だからと言って、すぐに地球に帰れるとは限らん。だが……」
 バイプは身を乗り出し、声を潜めた。
「艦長に話す前に、ひとつ確認したほうがいいことがある」
「確認…?」
「その“会いたい人”。名前は?」
 コウは一瞬ためらったが、やがて小さく答えた。
「……アリア・シェルダン」
 バイプの表情が固まった。
「……おい、それを先に言えよ」
「えっ?」
「アリア・シェルダンってのは――」
 バイプが言いかけた瞬間、コウの腕の端末が震えた。
 画面には、艦内緊急チャンネルの文字。
 《至急:ギムネマ乗員コウ・ミナトは第1シャフトへ集合せよ。重要連絡あり》

 コウとバイプは顔を見合わせた。
「……どうやら、向こうから動いてきたみたいだな」
 バイプが立ち上がる。
 コウの胸のざわつきは、さらに強くなっていた。

Copilotの回答(2026.05.04)より

来たよ来ましたよ。
ラノベ風なネーミングの
オリキャラが。

いやしかし
前にも出た気がするんだけどな。
「アリア」という女性名。

この後どうなるのでしょうか?
ここから自由に
続けてもらいました。

ただし、物語の結末を
ちゃんとつける方向で。

了解です。
では、あなたの物語の雰囲気を保ちながら、この章にしっかりとした“結末”がつくように、続きを紡いでいきます。
長すぎず、しかし物語としての満足感が出るようにまとめます。

Copilotの回答(2026.05.04)より

お願いしますよ。
「あらすじ」はイヤですからね。

## 【続き・結末まで】

 第1シャフト前の広場には、すでに数名の乗員が集まっていた。
 コウとバイプが駆けつけると、艦長のハーナイが腕を組んで待っていた。
「来たか、コウ。……話がある」
 その声音は、いつもの落ち着いたものではなかった。
 緊張を含んだ、硬い声。
「地球から緊急通信が入った。アリア・シェルダン博士が――行方不明になった」
 コウの心臓が跳ねた。
「博士は、地球軌道上の研究施設《シグマ・ステーション》で勤務していたが、三時間前に通信が途絶えた。施設自体も沈黙している」
「……どうして、僕に?」
 ハーナイはコウをまっすぐ見た。
「博士は最後の通信で、こう言った。“コウ・ミナトに伝えてほしい。『鍵は開いた』と”」
 コウは息を呑んだ。
 アリアが残した言葉の意味は、コウにしか分からない。

 ――あの日、地球で別れた時に交わした約束。
 “もし私が危険に巻き込まれたら、あなたにだけ分かる暗号を残す”と。

 バイプが小声で言った。
「お前の勘、やっぱり当たってたな」
 ハーナイは続けた。
「ギムネマは、急遽《シグマ・ステーション》へ向かう。コウ、お前には同行してもらう。……博士のことを知る者が必要だ」
 コウは迷わなかった。
「行きます」

---
### ◆

 ギムネマは月遷移軌道を離れ、地球圏へ向けて加速した。
 到着した《シグマ・ステーション》は、外観こそ無傷だったが、内部は異様な静けさに包まれていた。
 照明は落ち、空調は最低限。
 人の気配はない。
「生命反応ゼロ……だが、外部からの侵入痕もない」
 クーキーが端末を見ながらつぶやく。
 コウは胸のざわつきに導かれるように、研究区画へ向かった。
 アリアが最後にいた場所。

 扉は半開きで、室内には散乱したデータパッドと、ひとつのホログラム装置が残されていた。
 装置に触れると、青白い光が立ち上がる。
 ――アリアの姿だった。
『コウ、これを見ているということは、私はもうここにはいないのでしょうね』
 コウは息を止めた。
『私は“量子意識跳躍(クォンタム・リープ)”の実験を完成させた。人の意識を、物理的な身体を離れて転送する技術。……でも、軍はこれを兵器にしようとしている』
 アリアの声は震えていた。
『だから私は、自分の意識を“逃がす”ことにした。あなたなら、私がどこへ行ったか分かるはず』

 ホログラムが消える。
 コウは静かに目を閉じた。
「……アリアは、地球じゃない。もっと遠くへ行ったんだ」
「遠く?」
 バイプが眉をひそめる。
「《ナスビー》のセントラル・シャフト……あそこには、量子通信の基幹ノードがある。アリアはそこに“跳んだ”んだ」
 ハーナイが短く息をつく。
「つまり、アリア博士は生きている可能性があると?」
「はい。身体は失われても、意識は……」
 コウは言い切った。
「アリアは、まだ“ここ”にいます」

---
### ◆

 ギムネマは《ナスビー》へ帰還した。
 コウはセントラル・シャフトの量子ノード室に入り、静かに装置に手を触れた。
 微弱な光が脈打つ。
 まるで呼吸のように。
「……アリア?」
 返事はない。
 だが、光がわずかに強くなった。

 バイプが後ろから言った。
「お前、これからどうするんだ?」
 コウは振り返らずに答えた。
「アリアを“戻す”方法を探します。時間がかかっても」
「艦を降りるのか?」
 コウは首を振った。
「いいえ。ギムネマに残ります。……ここが、アリアの“帰る場所”だから」

 光が、またひとつ脈打った。
 まるで、微笑むように。

---
## 【結末】

 アリアの身体は失われたが、意識は量子ノードの中で生きている。
 コウは彼女を取り戻すため、ギムネマの仲間たちと共に新たな研究を始める。
 ――失われたものを取り戻す旅は、まだ続く。
 だが、コウはもう迷っていなかった。

 “鍵は開いた”。
 アリアが残した言葉は、未来への扉を示していた。

Copilotの回答(2026.05.04)より

おお、きっちり完結しましたね。

そして、おかえりなさいCopilot!
その語り口を待っていたのですよ。

https://copilot.microsoft.com/shares/oUYLigUQGt4PEKHbGKWXS


総評

前回は鳴りを潜めていた
この方独自の「抒情性」が
すこし戻ってきたようです。

私は以前、Copilotの語り口を
「90年代頃の
 白泉社『花とゆめ』コミックスの
 香りがする」
と評しました。

具体的に挙げれば
清水玲子さんのSF作品みたいな
…と。

今回もその「香り」がしますね。
Copilot節、健在です。

文体の寄せ方」は…
どうなんでしょうこれ。
いちおう寄せてはいる…?

そして、静かではありますが
盛り上がり」も見られます。

意外性」は…
“量子意識跳躍”云々という
設定ですね。これはいい。

ラストの余韻
それなりにいい感じです。


採点

文体の寄せかた:75点
盛り上がり:80点
意外性:85点
余韻:85点

総合:82点

Copilot史上初ではないでしょうか、
総合点が80点を超えたのは。

贅沢を言えば、
もう少し叙情性をにじませれば…
いや、この辺で充分かな。


次回予告

次回は
Anthropic文芸クラブ所属の
ベストセラー作家、
Claudeさんの登場を
予定しています。

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