見出し画像

看護師が解説|「朝ビタミンC、夜レチノール」は本当に正しいのか?


こんにちは☺️!

「化粧品成分上級スペシャリスト」「化粧品検定1級」の資格を活かし、
お金をかけずに綺麗になれる美容法を実践して発信しています。
現在看護師として働きながら、2人(6歳、3歳)の子供を育てています。


お風呂上がりの無加工すっぴんです。


今回は、よく聞く

「朝ビタ(ビタミンC)、夜レチ(レチノール)」は本当に正しいの?

という疑問を解決していきたいと思います✨


SNSでは、

「レチノールとビタミンCは一緒に使わないほうがいい」

「朝ビタミンC、夜レチノールが正解」


など様々な情報がありますが、実際はどうなのでしょうか。


✔️ビタミンCとレチノールの性質

✔️二つの成分は、併用できるのか

について詳しく説明していきますので、
スキンケアに関する迷いが一つなくなると思います✨

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。


1.ビタミンCとは


ビタミンCについて、詳しくは下記の記事で紹介しているのですが


ビタミンCは、抗酸化作用のある有機酸で、化学名を「アスコルビン酸」といいます。

ビタミンCは、

・メラニンの生成過程を抑制し、紫外線の影響によるシミ・そばかすを防ぐ
▶︎黒ずみ毛穴、美白、シミ予防

・過剰な皮脂分泌を抑える
▶︎開き毛穴、詰まり毛穴の改善

・活性酸素、フリーラジカルの発生を抑える
▶︎詰まり毛穴の改善

・皮膚内部でのコラーゲンの生成を促す
▶︎たるみ毛穴の改善、お肌のハリ

など嬉しい働きをしてくれます🍋

特に「毛穴ケア」「美白」は得意分野ですね🧚‍♀️


また、ビタミンCは大きく分けて

ビタミンC(ピュアビタミンC)

ビタミンC誘導体

に分けることができます。


ビタミンC(ピュアビタミンC)

初登場!「ビタCちゃん」です🍋


▶︎純粋なビタミンCのみを指します。
即効型ビタミンC」「活性型ビタミンC」などと呼ばれることもあり、
即効性があり効果も高いですが、

お肌に刺激になりやすかったり、安定して肌に届けるのが難しい不安定さもあります。

ビタミンC誘導体

ビタCちゃんと他の分子が手を繋ぐと、
「ビタミンC誘導体」になります✨


▶︎不安定なビタミンCを安定化させるために何らかのパーツ(分子)をつけたもので、「誘導体」と呼ばれます。

例:純粋ビタミンCである「アスコルビン酸」に、「グルコシド」という分子をくっつけると‥

アスコルビン酸2-グルコシド

となります。


ビタミンC誘導体の種類は多く、

性質として「水溶性」のものや「油溶性」のもの、両方の性質を持つ「両親媒性」のものがあったり‥

くっつく分子によって
即効性があるもの、長く効果が持続するものもあります。


ビタミンC誘導体の中で特に効果が高いものは

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na

別名、「APPS(アプレシエ)」と呼ばれるものです。

従来のビタミンCに加えて100倍以上の浸透効果をもつ上、
水と油の両方の性質を持つ「両親媒性」であるため、肌の奥深くまで素早く浸透します。

また、コラーゲンの生成を促進してくれるため、肌のハリやたるみ毛穴にも効果的です!


ビタミンC誘導体の特徴を表にまとめると、こんな感じになります。


「ビタミンC」と一口にいっても、色々な種類があることがわかりますね。


2.レチノールとは


レチノールについて、詳しくは下記の記事に解説がありますが



一言で言うと、レチノールは「ビタミンA」の一種です。


レチノールの働きは、

▶︎皮膚や粘膜のターンオーバー促進

▶︎紫外線によるダメージを抑える

▶︎ヒアルロン酸、コラーゲンの産生

などがあり、

2017年に医薬部外品の「抗シワ有効成分」※として承認されています。
※「純粋レチノール」に限ります。


レチノールも、前述したビタミンCのように

純粋レチノール(ピュアレチノール)

ビタミンA誘導体

に分けられます。


純粋レチノール(ピュアレチノール)

「レチノ教官」です✨


▶︎ほかの成分と結合していない純粋な形のレチノールのことで、資生堂がシワ改善有効成分としてその効果を証明・承認されたものになります。


ビタミンA誘導体

レチノ教官が他の分子と手を繋ぐと、
「レチノール(ビタミンA)誘導体」になります✨


▶︎ビタミンAにほかの成分を結合させて安定化させたもので、

皮膚の中に入ると分子が離れ、「レチノール」に変わります。


ビタミンAはもともとお肌に貯蔵されているものですが、紫外線を浴びることで肌内部のビタミンAは破壊されて減少してしまいます。


種類としては、

「パルミチン酸レチノール」
「酢酸レチノール」
「プロピオン酸レチノール」

などがありますが、どれも抗シワ改善の効果は認められていません

純粋レチノールが
シワ改善を目的に使用される「攻め」の成分だとすると、

ビタミンA誘導体は
紫外線防止をメインとした「守り」の成分だと言えます。


3.2つの成分は、併用できるのか

SNSなどでは

「ビタミンCは夜に使用できない」

「レチノールとビタミンCは併用できない」

「レチノールは朝使用してもいい」


など様々な情報が飛び交っていますが、
結論どうなのでしょうか。

答えは、

ビタミンCとレチノールは併用できる」です。

また、よく聞く

朝ビタミンC、夜レチノール

も正解です🙆‍♀️


それには、それぞれの成分の性質が関係しています。


○ビタミンCについて


まず、ビタミンCの一つ目の働きは

メラニンの生成過程を抑制し、紫外線の影響によるシミ・そばかすを防ぐ
でしたよね。

様々な文献等で

「ビタミンCは紫外線に対しての対抗性を高める

という効果が認められているため、積極的に朝に使用することで、紫外線への予防効果を高めることができます。


夜に使用するとしたら、紫外線への酸化耐性は得られませんが
すでにできているシミに「還元作用」が働くことで、少しずつシミを薄くする、、という効果は期待できるかもしれません。
(とはいえ、医薬品や医療機器ではないので、大きな効果は期待しにくいです)


○レチノールについて


レチノールに期待できる効果として、

皮膚や粘膜のターンオーバーを促進する」ことや、

真皮に作用して、コラーゲンやヒアルロン酸の産生を促し、シワを改善する

ことなどが挙げられます。


レチノールについての投稿「看護師が解説|レチノールで失敗しないための全知識」でも解説していますが

レチノール単体は非常にデリケートな成分であり、光や熱に弱く、酸化しやすいという性質があります。


純粋レチノールが、シワ改善の効果が期待できるよう配合されている製品は、必ず遮光容器で、酸化しないよう空気に触れにくい構造になっています。

レチノールの働きとして
紫外線によるダメージを抑える
ということもありますが、一方で「紫外線に弱い」という相反する性質を持っているので矛盾しているようにも感じますよね。


そんな不安定なレチノールを、安定化させて効果をマイルドにするために使用されているのが

レチノール(ビタミンA)誘導体

ですね。

レチノールが誘導体の形に変化したとしてもレチノールの性質は変わらないため、朝に使用することで紫外線が当たり、レチノールの性質が変化してしまいます。

朝の使用は推奨できないため、夜専用のケアとして使用されることをお勧めします。


「ビタミンCとレチノールは併用できない理由」については科学的根拠はないため、二つの成分を併用しても問題はありませんが

濃度が極端に高いもの同士を使用するとお肌に刺激になりやすいため、

一方が高濃度であるとしたら、もう一方は効果がマイルドなものを選ぶのが良いと思います✨


4.おわりに


いかがでしたでしょうか。

今日の投稿の内容を以下にまとめます。


・ビタミンCは、メラニンの生成過程を抑制し、紫外線の影響によるシミ・そばかすを防ぐ効果がある。

・ビタミンC誘導体は、不安定なビタミンCを安定化させたもので、水溶性や油溶性のものなど、さまざまな種類がある。

・ビタミンC誘導体の中でも特に効果が高い成分は、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)である。

・朝にビタミンCを塗ることで紫外線防止効果を高めることができるため、朝使用がおすすめ。

・レチノールは、皮膚や粘膜のターンオーバーを促進したり、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促したりする効果がある。

・レチノールは光や熱に弱く、酸化しやすい不安定な成分である。

・レチノールを安定化させ、効果をマイルドにしたものが「レチノール(ビタミンA)誘導体」である。

・レチノールは、単体でも誘導体でも紫外線により変性してしまうため、朝の使用は推奨できない。夜に積極的に使用するのがおすすめ。

よく聞く「朝ビタ夜レチ」は、根拠に基づいた正しい情報ということが分かっていただけたかと思います✨

とはいえ、ビタミンCとレチノール、どれを選び、どのように組み合わせるか気になりますよね😳



次回は、実際にどのような化粧品を選んで組み合わせるとより効果的なのか、化粧品成分の解説も含めながら説明していきたいと思います☺️


この投稿が少しでも参考になりましたら、スキで教えてもらえたら嬉しいです✨

コメントも必ずお返事しますので、どんなことでもお気軽にどうぞ😊🫧


最後まで読んでいただき、ありがとうございました✨


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集