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マドゥロ拘束は「トランプだから」ではない|アメリカの体質【国際政治】

マドゥロ拘束はまぁまぁの暴挙で、
且つ国際法違反であろう。

作戦を承認したトランプ大統領は
批判されて当然だ。

しかし私の観点は別にある。

あの時ハリスが勝っていたとしたら

「トランプが暴走した」
「トランプが大統領じゃなければ」
そう思う人もいるだろう。

本当か。

アメリカ民主党政権の歴史を振り返れ。

ケネディは1961年、
キューバのカストロ政権を転覆しようとし、
ピッグス湾で失敗した。

ジョンソンは1965年以降、
ベトナムに50万人を送り込み、
泥沼の戦争を作った。

カーターは1979年、
「人権外交」を掲げながら、
裏ではアフガニスタンのムジャヒディンを支援した。
その勢力は後にタリバンになる。

クリントンは1999年、
国連安保理決議なしにユーゴスラビアを空爆した。

オバマは2011年、
リビアに介入してカダフィを排除した。
その後リビアは国家崩壊し、
今も内戦が続いている。

彼らは「急進派」ではなかった。
穏健派、現実主義者と見なされていた。
それでも他国への干渉を繰り返してきた。

ハリスならどうか。

言動や、上院議員時代の投票記録を見ても、
彼女はほぼほぼ急進左派である。
断じて穏健派ではない。

あの時もしハリスが勝っていたとしたら、
マドゥロ拘束は起きなかったかもしれない。

だが
「人道危機への対応」「民主主義の防衛」を名目にした
別の介入が起きていた可能性は十分にある。
ベネズエラではなくても、どこかで。

介入でなくても、かなりの問題が起こったであろう。

本節では民主党政権下での事例を挙げたが、
共和党政権下でも多数の事例がある。

アメリカの他国への介入主義は
建国以来の体質なのである。

分断が生んだ二つの極端

そのアメリカで、分断が進んでいる。

トランプとハリス。
この二人が最終候補になったこと自体が、
アメリカ社会の分断を象徴している。

トランプは「アメリカ第一」を掲げ、
取引と力で国際秩序を揺さぶる。
国際法も同盟も、損得で扱う道具にすぎない。

ハリスは「価値観」を掲げ、人権と民主主義を前面に出す。
だがその価値観は、おそらく
介入と干渉を正当化する論理になる。

ベクトルは真逆で、どちらも極端な選択肢だ。

なぜこうなったのか。
アメリカ社会が分断され、
中間が消えたからだ。

穏健な候補は予備選を勝ち抜けない。
両党の支持基盤が先鋭化し、
極端な候補だけが生き残る構造になっている。

どちらが政権を取っても、
分断が生んだ極端さは内政、外政に反映される。

アメリカの介入主義も強化されるかもしれない。
内政問題も、深刻さを増すだろう。

マドゥロ拘束やトランプ関税は、
その表れに過ぎないのだ。

最後に

トランプであれハリスであれ、誰が大統領になっても、
アメリカは介入するし、別の大きな問題を発生させる。

私たちはその前提で、
これからも分断が進むアメリカと付き合うべきだ。

トランプを悪と断じて結論とするような、
単純な善悪二元論では済まされないと心得よ。

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