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畳の上に、関ヶ原があった頃

暇な時間からしか、生まれないものがある。
最近、そんなことをよく考える。

もちろん、デジタルが悪いとは思っていない。

息子は YouTube で見つけたラップバトルを真似して、急に韻を踏み始める。
マイクラの攻略動画を見ては、すぐにゲームの中で試している。
昔の映像を見て、「昔ってこんなだったんだ!」と、世の中の変化を面白がることもある。

だから、動画やゲームから得ているものも、
きっとある。

でも。
最近、少し減った気がしている時間がある。

何もない時間。

昔、息子はオセロを使って
畳の上に戦いの布陣を作っていた。
白と黒の駒を並べて、
関ヶ原の戦いみたいな世界を、一人で作っていた。
セリフを言いながら、ずっと遊んでいた。

その姿を見ながら私は、

「ああ、自分で生み出してるなあ」

と、なんだかすごく嬉しかった。

もちろん、
あの遊びがずっと続けばいいとは思わない。
成長すれば、興味の対象は変わっていく。

でも。
何もないところから、
自分の中だけで世界を作る時間。
あれはやっぱり、大事だったんじゃないかと思う。

最近は、Switch のタイマーが切れると、
今度は iPad を開く。
アニメを見ながら、
手元では YouTube を流していたりする。
本人は楽しそうだし、情報を得たり、
学んでいる部分もある。

だけど、ときどき思う。
「今、何を感じてるんだろう」
と、少しわからなくなる瞬間がある。

刺激は、どんどん流れてくる。

でも、“暇”って、
本当はすごく大事な時間だったのかもしれない。

退屈して。
ぼーっとして。
その中で突然、
「これやってみようかな」が生まれる。

私はたぶん、
そういう“内側から勝手に始まる時間”を、
大事にしてほしいんだと思う。


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このお話は
ゲームが悪いんじゃない。シリーズです。
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