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この子は、「正解をなぞる」より、「“作る”で動き出す子だった」

 最近、 息子を見ていて、 よく思う。

この子は、 「こうやるんだよ」 と教わる時より、
「これ、こうしたらどうなる?」
をやっている時の方が、 ずっと生き生きしている。

マインクラフトでも、 そうだった。
何かを作り始めると、 急に集中する。
気づくと、 時間を忘れている。

プログラミング教室でも、 同じだった。
「今日は何作る?」
そこから始まる。
息子は少し考えて、 「じゃあこれ」 と言う。
作り始める。
うまくいかない。
「あれ?」
「なんでだ?」
そう言いながら、 また触り始める。
「こうしたらどうなる?」
と試す。
またやる。
その流れが、 すごく自然だった。

一方で、 スイミングでは、
次にやることが決まっていた。
先生が示す。
みんなが動く。
同じ動きを、 同じタイミングでやる。

息子は、 その中で、 ずっと周りを見ていた。
みんなは、 どこにいる。
次は、 何をする。
自分は、 合ってるか。
泳ぐより先に、 確認していた。

もちろん、 社会の中で生きていけば、
苦手な空気の中で
頑張らなきゃいけない場面もある、 と思っている。
継続することも、 目標までやり切ることも、
経験してほしかった。

だから、 決めた目標までは、
スイミングを続けていた。

ただ。
プログラミング教室で見せる息子の空気は、
やっぱり、 少し違っていた。

誰かに急かされる感じが、 なかった。

間違えないことより、
「じゃあ、どうしたらいい?」
を、 自分で考えられる空気があった。
だから、 動き出せていた。

私は、 その姿を見ながら思った。
やっぱり、 そうだったんだ。
この子は、 「やり方を覚える」 より、
「自分から作り始める」
方で、 ずっと生き生きするのだ、と。

スイミングでも、 他の習い事でも、
どこかずっと固まっていたのは、
能力の問題じゃなかった。

入り口が、 違っていただけだった。

この子は、 「正解を覚える」 より、
「自分から始める」
方で動き出す子だった。

私は、 そのことを、 ずっと前から知っていた。


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この話は「この子に合う場所を探していた」シリーズです。
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