旅って、出かける前がいちばん楽しい。――「テーマ」でつくる夏の京都旅
テーマから旅を組み立てる私の方法
自分の時間を整えたくなる。
そんな感覚がふと芽生えたとき、私は「旅の準備」を始めます。
今回は、夏休みに向けてご旅行の予定がある方に向けて、
私がいつも行っている“旅の立て方”をご紹介できたらと思います。
旅の第一歩は「テーマ」を決めること
私は旅をするとき、場所よりも日程よりも先に、「テーマ」を決めるようにしています。
“今回の旅で、自分が何を感じたいのか”。それをぼんやりでも思い描いておくと、不思議と旅の満足度が変わってくるのです。
たとえば、何度も訪れている富山。
行き慣れた場所でも、「今回は家族に富山の美しい桜を見せたい」というテーマが用意する。すると、見える景色が変わってきます。
そのテーマがあるからこそ、日程は家族の都合と開花予想に合わせて調整。
日程調整そのものにも「旅を組み立てる面白さ」が生まれます。
京都に行くときも同じです。
「行きつけのお店をめぐる旅」「印鑑を作る旅」「しだれ桜三昧」など、ささやかな軸をひとつ持っておくだけで、旅に彩りが加わります。
何度行っても飽きない場所だからこそ、そのときどきの“テーマ”が、旅を新しくし、新しい魅力を発見する機会を提供してくれるのです。
テーマに合わせて、場所と季節を絞っていく
テーマが決まったら、次は場所の選定です。
どのエリアでその体験ができるのか。公共交通機関で無理なく移動できるか。季節によってどんな楽しみ方ができるか……。
そういった条件をひとつずつ重ねながら、行き先を絞っていきます。
今回の私の例は「梅雨の京都旅」。
(……と、思っていたら、観測史上もっとも早い梅雨明けになってしまいました💦)
本来は、雨空を想定して、「自然を感じる旅」ではなく「行きつけのお店をまわる安定グルメ旅」を計画。
実は予約をしたのは、4月。
雨でも楽しめるように、天候に左右されない過ごし方を意識し、好きなお店がたくさんある京都のお店を回って楽しもうと旅先を”京都”に選定し、予約を入れました。
ところが予想外の梅雨明け。テーマは急きょ変更し、
“暑い夏に楽しむ京都”に。
サブタイトルは「夏の京グルメと、夜の京都を楽しむ旅」としました。
地図で旅を描く――2種類の地図を使い分ける
行きたい場所が見えてきたら、私は地図を開きます。
よく知った場所なら必要ない作業かもしれませんが、初めての場所や少し距離のある移動があるときには、この作業がとても重要です。
私が使うのは2種類の地図。
Appleの地図アプリ(経路検索や場所の特定に便利)
紙の地図、もしくは道路が詳しいネット地図(街全体の構造や周辺の雰囲気をつかみやすい)
特に紙の地図は、名称だけで載っている景勝地や史跡、温泉などから思わぬ発見があります。
地形を見ながら、
ここに宿を取ったら、夕陽が楽しめるのではないか?
この高さなら、窓から絶景かも?
など。
思いを馳せて、宿泊先を絞り込んでいくこともできます。
そこからネットで検索して、情報を掘り下げていき、「見立て」を「実地検査」のレベルまで持っていくのも楽しい時間。
地図を眺めていると、空港から、観光地、宿までの道のりや、時間もおおよそでつかめてくる。
そして、こうして蓄積された“頭の中の地図”が、旅の現地でも大きな力を発揮します。
予定が急に変わったとき、思わぬ悪天候になったときでも、「ここがダメなら、あっちに行こう」と瞬時に組み替えられる。
「知識」が「自由度」へと昇華し、旅の余裕を生み出してくれるのです。
旅行雑誌は“ざっと”、旅は“感性で”
旅行雑誌も、もちろん参考にはします。
でも、私の経験では、雑誌に載っているお店って「なんとなくしっくりこない」ことが多い印象。
地元の方に人気のお店や、私の感覚に合う場所は、雑誌には載っていないことが多いのです。
私は、“のれんの雰囲気”や“片づけ具合”といった「お店の佇まい」で選ぶことが多くて、
ふらっと入って「大当たり」だったことも数えきれません。
そして、その経験が体内に蓄積され、「臭覚」となり、「当たり」が直感でわかるようになるのです。
そのように見つけたお気に入りのお店に、また行きたくて旅をする。
そんな風に、旅の目的が“自分で見つけたもの”であるとき、旅はより濃く、記憶に残るものになります。
今回の京都旅のプラン(予定)
🌿 京都の夏を乗り切るグルメたち
ランチ:冷たい麺類で涼をとる予定。
候補は2つ。ひとつは、京都で「冷麺といえばここ」と言われる老舗の〈中華のサカイ〉(北大路)。もうひとつは、夏季限定の“すだちそば”が魅力の〈花もも〉。さっぱりした酸味に惹かれて、涼しげなビジュアルも期待がふくらみます。
おやつ:かき氷、またはパフェ(その日の気分で)
京都に行くたび訪問している「菊乃井 無碍茶房」の季節のパフェ。私の中で、マスト。この時期は、メロンかな?桃かな?いつもならば、京都は歩くのが醍醐味。今回はホテルから離れていて、なによりこの暑さ。移動や行列を思うと、ちょっと気が重くて悩ましい。
娘は「高島屋店でもいいよ」と言ってくれたけれど、大丸地下の〈いづう〉で並ばずにできたての鯖寿司が食べられるのが一番のお気に入りらしく、「絶対行きたい」と譲らない様子。大丸と高島屋をまたぐ移動は、やっぱりちょっとハード…。悩む。
夜ごはん:京都の夏の味覚といえば、『鱧』!
いづ重の鱧の姿焼き押し寿司(季節の京都を感じる逸品)がよいかも……と思いつつ、ホテルから離れているし、夜は鵜飼に行く予定だし、並ぶのは難しそう。また、悩む。とりあえずは、「鱧を食べる」としておこう。
👘 娘との旅、世代の会話
夜の楽しみは、いくつか候補がありました。
貴船まで足を延ばして川床料理を楽しむ。
鴨川の納涼床を体験する。
上七軒歌舞練場で舞妓さんに会えるビアガーデンに行く。
その中から娘が選んでくれたのが「嵐山の鵜飼」でした。「私は行ったことあるけど、お母さんが行ったことないなら、一度は行くべき」と。
日が落ちた後の川辺で楽しむ鵜飼。暑さよりも、楽しみの方が上回る時間になりそう。
🛏️ 体力温存も大事な旅の目的
宿泊は「ヒルトンガーデンイン京都四条烏丸」。朝はホテルでゆっくりモーニングをとり、チェックアウトまでは涼しい部屋でひと休み。
その後は京都駅近くの京湯元ハトヤ瑞鳳閣で、温泉付きランチ。
京都で温泉、というのは以前から興味があったのですが、観光・グルメ・お買い物の時間がなくなるのが惜しくて実行できませんでした。
しかし、この暑さ!とても観光なんてする気が起きない。行っても暑くてつらい。それならば、「涼しい館内で過ごしながら、お湯を楽しむ」は、ちょうどいい。きっとお風呂も空いていて、「尚、よし」。そう思い立ったのです。
そして、何よりも、娘も私も、仕事が立て込んでいて、なんだか疲れている。そして、旅の後に始まる翌週も頑張れる体力を温存しておかなければならない。
京都を満喫するというより、のんびり、ゆるりとした癒しの時間がこの旅行に欲しかったのです。
今回、参考にしたのは、この情報👇
旅は、準備からすでに始まっている
「旅って、出かける前が一番楽しい」――
そう思うこと、ありませんか?
地図とにらめっこしたり、荷物を整えたり。
自分で組み立てた旅は、どんな旅よりも記憶に残ります。
旅は、日常を離れて、自分を整える時間。
地図を開いて、行きたい場所を探し、五感を研ぎ澄ませて選んでいく。
そこには、日常では気づかない自分の“好み”や ”現在の私や家族が求めているもの”が、ちゃんとあらわれてくるのです。
この旅の準備が、誰かの夏のプランのヒントになれば嬉しいです。
次回の投稿では、実際の旅の記録をお届けします。
何度も通っている京都のお気に入りのお店も含め、初めて体験したことも。
今回初めて泊まるヒルトンガーデンイン京都四条烏丸についてもご紹介予定です。
どうぞお楽しみに。
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