愛着形成は、3つの「基地」でできています
はじめに
以前「子どもの『育てにくい』は、まず根っこに注目」という自己紹介記事で、子どもの育ちを1本の木に例えて説明させていただきました。
私は、「愛着」は木の根っこ部分にあたり、
子どもの成長において、とても大切な部分だと捉えています。

また、「学校では教わらない、子育ての『土台』3選」という記事で、愛着形成・感覚統合・非認知能力という3つのキーワードをご紹介しました。
今日は、その1つ目「愛着形成」について、「そもそも愛着形成って何なのか」というところをお話ししたいと思います。
こんな悩み、ありませんか?
こんな場面、ありませんか?
してはいけないことを指摘されたら、受け入れられない、謝れない
望むことをしてもらっても、満足できず、もっとしてと要求する
友だちとトラブルになると、わるいのは自分ではなく相手だと主張する
こんな場面に遭遇した時、
「どうしたらいいんだろう。」「諦めるしかないのかな。」
ーーーそんなふうに思ったこと、ありませんか?
こんな場面に遭遇したことある方も、ない方も
いらっしゃると思いますが、
こうした「困った」は、
実は「愛着形成」で和らぐことがあります。
愛着とは
愛着とは、「特定の人と結ぶ、情緒的なこころの絆」のことです。
「特定の人」なので、必ずしもお母さんでなくても良いです。
お父さんやおじいちゃん、おばあちゃん、親戚のおじさん、近所のおばあちゃんでも大丈夫です。
教育心理学者の米澤好史さんは、3つの「基地」の働きが揃って、少しずつ育っていくものだと説いています。
そしてこの3つを「安心基地」「安全基地」「探索基地」と呼んでいます。
安心基地:普段から、この人のそばにいると「ほっとするな」「落ち着くな」「なんだか幸せだな」というように、ポジティブな気持ちよさを感じさせてくれる存在。
安全基地:恐怖、不安、怒り、悲しみのようなネガティブな感情になった時、『大丈夫だよ』と言ってくれる存在。
探索基地:安心・安全を感じられる相手から離れて、新しいことに挑戦したり、新しい出会いを経験したり、戻ってきてエネルギーを充電できること。
米澤氏は、この探索基地は「安心基地・安全基地」の上に成り立つ基地であると同時に、「探索基地を形成することができれば、愛着形成ができた、ゴール」と捉えて良いと説いています。
私と愛着形成との出会い
私が米澤氏の本と出会ったのは、娘が幼稚園の年少の頃でした。
読んですぐ、意識するようになったことが2つあります。
一つは、私と過ごす時間が、娘にとって「楽しいな」と思える時間になるように心がけること。安心基地づくりです。
もう一つは、娘が怖いこと、悲しいこと、痛いことに出会った時、「怖かったね」「痛かったね」とまず気持ちを受け止めて、抱きしめること。安全基地づくりです。
「怖くない、怖くない」と言ったり「痛くない、痛くない」「もう泣かないよ」と言ったりして否定するのではなく、『ネガティブな感情を出してもいいんだ』と思える存在になるよう心がけました。
そうすると、自然と幼稚園でも、楽しく色々なことにチャレンジできるようになっていると感じます。
まとめ
「愛着形成のために何をすればいいか」と迷ったら、まずはこの2つをやってみてください。
・一緒にいる時間を、少しでも「楽しいな」「安心できるな」と思える時間にする(安心基地)
・怖い、悲しい、痛いなど、ネガティブな気持ちが出た時こそ、否定せずまず受け止める(安全基地)
探索基地は、この2つの土台の先に、自然と見えてくるものです。
難しく考えず、まずは今日、お子さんが「怖かった」「痛かった」と言った瞬間を、大切にしてみてください。
▶︎過去の記事
「学校では教わらない、子育ての『土台』3選」
▶︎自己紹介記事
「子どもの『育てにくい』は、まず根っこに注目」
