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ChatGPTを使った英語長文ブラッシュアップ術

下書きは、たたいてなんぼ。

どんなに手間をかけてChatGPTで生成した下書きでも、そのまま(raw output)の状態では使えませんし、使いません。
たたいて、たたいて、たたいています。

ただ闇雲に気になる点を見ていくのではなく、
 全体 → 詳細
の順に確認・修正を進めることが多いです。

この記事では、実際に自分が執筆の仕事でどんなプロンプトを使っていたかをさかのぼって確認し、項目ごとにまとめました。
英語の教材を執筆する方だけでなく、英作文・ライティングをされる方のヒントになればうれしいです。


1.気になった点をリストアップしておく

下書きに目を通すと、気になる点がいろいろ出てくるものです。
忘れずに対処できるよう、リストアップするなり、どこかにコメントを残しておくなりしておきましょう。

▶下書きの生成についてはこちら

2.作業環境を整える

左右に「下書き」と「チャット」のウィンドウを並べる

私は、ChatGPTを使って下書きをブラッシュアップしていく際、「下書き」と「チャット」のウィンドウを左右に並べて作業しています。

「下書き」をWordにコピペして作業すると、ワード数を把握したり、納品する際の書式に設定して行数を見ながら作業したりできるというメリットがあります。(慣れているので、私はWordを使うことが多いです。)

ただ、ここではせっかくなので、ChatGPTのチャット上に生成された下書きを、ChatGPTのCanvasという作業ウィンドウに移す方法もご紹介します。

Canvas機能を使う方法も

生成された英文の下にある鉛筆マークのアイコンをクリックすると、チャットの画面とCanvasの画面に分割されます。

いちばん右の「Canvasで編集する」をクリック!

一度Canvasに移したあとは、一度閉じてもチャットの右上から開くことができます。

チャット画面右上の「Canvasを開く」

ちなみに、Canvas右下のアイコンからは、改善の提案をもらったり、目盛りを上下させるだけで長さや難易度の調整ができたりします。
(便利そうで参考にはなるかと思いますが、私はほとんど使っていません。なぜなら、単に文章を長くしたり難しくしたりしたいわけではないからです。)

3.全体にかかわる点

英語プロンプトは動詞を文のはじめに置けるのがいい
ブラッシュアップしていくときのプロンプトは、英語で書くほうが私は直感的に作業を進めることができます。何をしてほしいのか、動詞を文のはじめに置けるのがいいのかもしれません。(実際には、ついついCan[Could] you ~?やPleaseをつけてしまいますが。)

●長さ(ワード数)

ChatGPTが生成する下書きは、指定したワード数よりもだいぶ少なめになっていることが多いです。

単純に以下のようにワード数を増やしてもらうように頼むと、全体的に冗長になったり必要ではない情報を足されたりする可能性があります。

Can you add 100 words to the passage?

そこで、なるべくどこに何を加えてほしいのかを考えたうえで、次のようなプロンプトにしています。

どうやって分量を増やすべきか困ったとき
ChatGPTにどんな方法があるかを提案してもらうのも手です。

How can we add 100 words to the passage without being too wordy or redundant?  Give me some options[suggestions].

特定の段落・部分に加筆したいとき

Please expand the introduction a bit longer—about 30 more words.  

Can you add 2 or 3 sentences to the 3rd paragraph (to make it more detailed)?

事例や説明・詳細を追加したいとき

Can you add some details about ... in the second paragraph?
または、Can you include a short description of ... in the second paragraph?

Can you add a new paragraph that gives another example of …?

Can you rewrite the 3rd paragraph and include one additional detail from the source material?

段落間のつながりをよくために加筆したいとき

Can you add a sentence or two to link the 4th paragraph to the next one more smoothly?

Can you add or improve discourse markers to make the passage flow more naturally between ideas?

ワード数を減らしたいときは、shortenreduceremovecutsimplifyなどの動詞が使えます。ただし、削る作業はわざわざChatGPTに頼まなくても進めやすいかなと思います。

●全体的な難易度

文章全体にわたって難易度を調整したい場合は、下書きのステップに戻ってやり直すのがよいでしょう。

●文章の構成や論理の展開など

形式を変えたいとき

下書きを読んでみたところ、「この文章、スピーチ形式じゃないほうがすっきりしていいかも?」「単なる説明文ではなくて、学生に問いかける部分を入れた講義形式のほうがいいかも?」と感じたときは、こんなプロンプトにしています。

Please rewrite the passage as an essay instead of a speech.

Can you revise this passage so it sounds like a lecture by a teacher instead of an expository text?

論理の展開や情報の順序を改善したいとき

なんだか読みづらいなぁと思ったときは、こんな問いかけをして改善策を提案してもらうこともあります。

Is the order of ideas in this passage logical and easy to follow?  If not, what changes would improve the flow?

Can you review the structure and suggest if any paragraphs should be rearranged for better clarity?

4.詳細に見ていく

●単語・表現

単語・表現・文を言い換えたいとき

単に言い換えてほしいというだけでなく、その理由も添えています。

Can you rephrase “…” using simpler vocabulary? 
It sounds too casual. / Please avoid using phrasal verb and idioms.

Can you paraphrase these sentences to make them easier for students?  
They sound too academic.

何通りか言い換えの候補を見たいとき

How can I say "…" in simpler English?

What are some easier alternatives to “…”?

繰り返しを避けて言い換えたいとき

This phrase is repeated several times.  Can you vary the wording?

Can you revise this paragraph to avoid repeating the same idea?


参考文献・出典と似すぎた表現を言い換えたいとき

Please paraphrase this part to avoid using the original wording too closely.

●文法

中学校向けの教材や模試では、まだ習っていない文法事項の使用は避けなければならないことがほとんどです。見落としがちなので注意しなければなりません。

特定の文法事項を避けて言い換えたいとき

Please rewrite this paragraph without using 現在完了.
または
Please avoid using 第5文型 (SVOC).  Can you rephrase those sentences?

高校で扱う文法事項があるかを確認したいとき

高校で扱う文法事項を具体的に列挙したほうが正確ですが、ざっくりと次のように聞くこともあります。

Please review the passage and tell me if it contains any grammar that is typically taught in high school in Japan.

●言い切りたくないとき

科学系の英文のときは、裏付けのある内容なのか否かによって「こう言い切って大丈夫?」という疑問がわくことがあります。

This statement sounds too strong.  Can you rewrite it using more cautious language?

I don’t think it’s accurate to state “…” so directly.
Could you rewrite it using expressions like “Studies suggest that...” or “Scientific findings show that…”?

●ファクトチェック

下書きの中に出典が不明なデータ・数値がある場合は、どこからもってきた情報なのかを確認しましょう。自分でファクトチェックするために必要ですし、納品先の編集者の方もチェックに必要です。

Can you tell me the source of this statistic or figure?

Where did this number come from?  Can you point me to the source?


おわりに

ChatGPTを活用して、こんなふうに英文をブラッシュアップしています。
同僚と対話をしながら英文を修正している感覚になっています。

ここでのブラッシュアップは、どちらかと言うと書き手目線の作業でした。
次回は、「ほかの人」の目線で読み直す作業について、どんなふうにChatGPTといっしょに取り組んでいるかをご紹介します。

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gonta|英語教材の執筆者 最後まで読んでくださり、ありがとうございます。もしよかったら、スキやフォロー、シェアなどをしていただけると励みになります。サポートしていただいたら、お気に入りの入浴剤(BARTH)で疲れをとって、また明日から仕事や家事・育児をする力が湧くよう大切に使わせていただきます。