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よもすえ団のみなさんが、ゆるゆると地球を侵攻中です!(改訂版)その5

【お屋敷内、放送事故で大パニック】

 身体のあちこちが綻びて、中からパンヤが飛び出してきそうな思いをした
ぱふんとずちころねん。
 
 ひーこらひーこら、すたこらさっさと次の部屋。
 部屋の前で深呼吸。
 扉に頭をくっつけて、今度は聞き耳立ててます。

 コワイ霊の棲みついていた部屋から、真っ先に逃げ出していたちょこぺんはももちゃんとちぃたんの後ろに隠れて、こっそり様子を伺ってます。

「ずちころねん、中の様子はどうだい?」

 怖い思いはもうたくさん。
 ぱふんはずちころねんに尋ねます。

「待て待て。う~む。ほほう!どうやらここには誰もいないみたいだな」

 暫く様子を伺っていたずちころねん。
 前足器用に丸めてOKサインを出しました。

 ぱふんはしゅぽ~んとジャンプして、ドアノブにしがみつき壁に足をくっつけ踏ん張りながら、器用にドアノブ回します。

 扉が動いて、おちびちゃん達が通れる隙間が出来ました。

「よし、突入だ!おーい、みんなちょっとこっちにこい」

 ずちころねん、ひょいと後ろを振り返り、残りのみんなに声かけます。

 呼ばれて3匹駆け付けて。
 みんな揃って部屋の前。
 
 ワクワクドキドキ。
 楽しそう。
 
「……ではそろそろ行くか!」

 後からやって来た割には、リーダーは自分だと主張するちょこぺん。
 なぜかどーぞどーぞと道を譲って、皆を先に進ませます。
 自分はちゃっかりしんがりで、ぴーひゃら口笛拭いてます。
 実は怖がりちょこぺんさん。
 
 それに気付かず残りの4匹、元気にお部屋に突入です。



 
「うおぉぉー!」
「ごろごろにゃぁ~ん♪」
「やれやれ……小生、そろそろ茶が飲みたい」
「おじゃまします……。ここは本当に大丈夫かな」

 そうして5匹が入った部屋は、四角いテーブルが置いてある、広くて立派な部屋でした。
 テーブルの上には、透明な水晶玉が一つ。
 静かな光を放っておりました。

「わぁ、キレイですぅ」

 ちぃたんはそう言って、真っ先にテーブルの前に陣取ります。
 キィン。
 一瞬、水晶玉が小さな音を出しました。

「なんですの?いま何か?」

 ちぃたんは小さな変化に違和感。
 でも、それを確かめる前にみんなが集まり大騒ぎ。

「すげぇ、広いぜここは!やっとのんびりできそうじゃん」

 ぱふんは既に床に転がり、毛足の長い絨毯の感触を楽しんでます。

「やれやれ。さっきのような化け物は棲みついてはおらんようだな」

 怖がり屋のちょこぺん、ほっと胸をなでおろしながらゆっくりテーブルに近づきます。

「ほほう。これはなかなかの水晶だな。強いパワーを発しておる。使用目的は……」

 ずちころねんはその水晶玉を手に取ろうとしました。
 しかし案の定、怖がり屋のちょこぺんはそれを阻止。

「おいおい、何をするんだ君は。調べてみないと解らないじゃないか」

 後ろからしがみついてきたちょこぺんを必死に振り解き、彼に向かって抗議するずちころねん。

「変に触っておかしなことが起きたら困るじゃないか」

 ずちころねんの鼻先に、ピシっとフリッパーを突きつけるちょこぺん。

「やれやれ……これだから年寄りは」

 2匹のやり取りを見ていて、肩をすくめ首をブンブン振るぱふん。

「誰が年寄りじゃ!」

 ちょこぺん、ずちころねん、2匹揃ってぱふんを睨みつけました。

「わしなど、まだ生まれて9千年しかたっておらんわ」

「やったー。ちょこぺんに勝った!オイラはやっと5千年。へへーん、どうだ若いぞ羨ましいか?」

 9千歳の赤ちゃんペンギンと5千歳の赤ちゃんアザラシ。
 宇宙生まれのお子様たちは、ゆっくりのんびり育ちます。
 その分、ちょっと不思議なお子様です。

「ぐぬぬぬ。まぁいいか。脳筋族のぱふんと張り合っても……虚しい」だけか」

「あー、筋肉を馬鹿にした!」

 そう言いながらぱふん、フロントダブルバイセップスのポーズからサイドチェストのポーズで、猛烈脳筋アピール。

「はいはい。見事な筋肉。その分脳みそは残念だ」

「そろそろ二人ともいい加減にするですよ。でないと……」

 年寄扱いのペンギンと脳筋アザラシの言い争い。
 それを見ていたちぃたんは、やんわり二人をいさめます。

「そ、そうだ。そうだった!水晶玉を調べるんだ」

 そう言って慌てて水晶玉の前に行こうとしたちょこぺんとずちころねん。
 しかし、それよりも早く、ももちゃんが水晶球に、そっと触れてしまいました。

 その時でした。

 水晶玉が青白く輝きだしました。
 それから少し間をおいて。
 キィィーーン!

 マイクがハウリングを起こしたような音が室内に響きます。

「ひいぃー!」
「うにゃにゃ~?」

 悲鳴を上げて、頭を抱え、お尻を振り振りするちょこぺんと、青白く光りだした水晶玉を見つめるももちゃん。

「耳がキンキンするぅ」
「だからうかつに触るなって…」

 長い耳を丸めて頭を抱えるちぃたん。
 呆れてたちつくすずちころねん。

「いや、お前それ言ってないから」

 ぱふんがさらりと突っ込みます。

 5匹のお子様、パニック起こしてうろうろうろ。
 水晶玉はの輝きがどんどん激しくなっていきます。
 そして部屋のあちこちから、こちらもパニックを起こしたような声が響き渡るのでした。


『はい、本番でーす』
『やべぇ、事故ったぁ!』
『うわぁ、テロップ出せ!』
『おい、何やってんの!』
『CM入りまーす』
『おーい、そこのAD ちょっとこい』

 まるで、TV局で放送事故でもあったような騒ぎです。
 これは何やら嫌な予感……。

 天井裏の地縛霊、そろりそろりと動き出す。
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『作者の呟き』エブリスタ版とnote版、変更点について。ちびっ子たちの入っていったお屋敷、エブ版では一応住人がいたりするんですけど、今回note版では「幽霊屋敷」の設定に変更しました。更に前回の「悪霊の間」と今回発生した「霊界放送局事件」はnote版オリジナルの設定です、まぁ、かなり設定変えちゃったので、もはや新作と言った方がいいかも知れません。

今回も読んでくださった読者の皆様、ありがとうございました。<(_ _)>
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それではまた次の記事でお会いしましょう。
See you again !

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