占いの心理を解説。予言のカラクリ、細木数子の正体、何でも当てる占い、など
占い番組や占いの本を見たり読んだりしていたら
「なんでこんなことまでわかるの!」
「私の性格が当たってる」
そんな驚きや感想を持つ人もいるかもしれません
今回は占いの最中におきている様々な
・人の心理現象
について解説と考察をしたいと思います
まず最初は占いが当たる原因の二大現象を紹介
バーナム効果
ジーンディクソン効果
無料占いや占いの書籍が当たっていると思うのは、基本はこの二つが原因です
それぞれを詳しく解説
バーナム効果
誰にでも当てはまるような、占いの文章を自分のことを言い当てているように「拡大解釈」してしまう現象
【占いの文章】
アナタは明るく前向きに生きていますが
ときどき不安にかられたり
自分を責めすぎてしまう一面もありますね
こういうのがバーナム効果を使った文章です
誰が読んでも当てはまるように
誰しもが「明るい面」があり、誰しもが「ときどき不安にかられ」、誰しもがときに「自分を責めすぎて」しまいます

それは占いが好きな人は最初から占い師に対して
受け入れ態勢ができている状態なので
こんな言葉や文章でも多くの人が「自分のこと」と感じてしまうんです
過去にはバーナム効果の実験もありました
【他人の占いを信じてしまう】
生年月日占いを用いた性格診断の応募者に
まったく違う他人の生年月日占いを送付しました
送付した内容は全員おなじ内容です

すると150人のうち
94%もの人が「当たった」と感じたそうです
これは他人の占い結果であっても
「これがあなたの占い結果です」
と言われると、自分のことのように受け入れて自分から頭の中で当たりにいってしまう癖が人間の脳にはあります
占いの内容が当たっていると思う
一つ目の大きな要因がこのバーナム効果になります
こちらのnoteではより詳しく占いの文章表現やバーナム効果に付属するコールドリーディングについて解説しています
ジーンディクソン効果
日本語の意味合いは下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるになります
このジーンディクソンというのは実際に存在した占い師の名前です
ジーンはケネディ大統領暗殺を予言したとして有名になりましたが
亡くなるまでの間に1000個近い予言をして当たったとされるのは、その1個のみです
まさに「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」の言葉通りの人生でした
当てたといわれる予言も、当時からケネディ大統領の様々な噂が広まっていたようで、ジーンは新聞や世間の情報を調べた上でたまたま当たったというのがカラクリです
ポンジスキーム詐欺も人名からきている詐欺の一種ですが人の名前が付いている効果は
単純だけど効果的だからこそ、代表的な人物の名前が付けられているのかもしれません
人間は「当たった」ことは強く覚えているのに
「ハズれた」ことはすぐに忘れてしまう生き物です
地震の予言をする占い師
世の中には不謹慎な占い師も存在します
その代表例が天災を予言したと自分でポストしたり、動画を上げるタイプの占い師です

当然ですが占いで予言は不可能です
実際に2024年1月1日の地震について、占い師がポストした文章がこちら
【占い予言の内容】
2024年辰年は
地震や噴火に注意の年です
2024年1月1~2日と8~13日は
地震と噴火に注意
ここには海底火山も含まれます
新たなスタートを切る月
船舶の事故にも注意
この内容が一部で当たっていると思われてるようですが
⭐ なにも当たっていません
予言のカラクリ
まず災害や事故を指定している日にちが8日間
2024年1月1~2日と8~13日
1月は31日あるので
8÷31=25.8%
1月に地震や噴火、船舶の事故があれば
25.8%で「当たった」と感じさせることが出来ます
後は毎月予言を繰り返していけば、いつか当たります
ハズレた月はスルー

2023年1月~12月14日までの
日本国内の地震の回数は
震度1以上が2139回
震度4以上が41回
(株式会社・三誠AIR断震システムHPより引用)
41回 ÷ 12カ月=3.4回
1カ月に約3.4回も震度4以上の地震が日本ではあるので
そりゃ当たります
2024年に至っては5月の段階で
震度5弱以上の地震は23回もあったそうです
このデータから言えることは
地震の予言は
日にち
時間
場所
規模
ここまで断定しなくていいなら必ず当たることがわかると思います
こんなアバウトな予言では、なにひとつ避けることができません
人の不幸を使って自分の占いに注目させる目的なのがバレバレです
予言では
船舶の事故にも注意と書かれていますが実際は飛行機の事故です
まさに拡大解釈でしょう
予言にはパターンがあります
アバウトな言い回し(バーナム効果)
あらかじめ自分が情報を知っている
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる(ジーンディクソン効果)
フォース・相手を決まっている答えまで誘導する方法
出来事が起きた後に記述する
不謹慎な予言のパターンはほぼこの5パターンで説明が出来ます
この占い師の予言は1と3の組み合わせ。占い番組やオカルト番組でよくあるのは2(ホットリーディング)のパターンです
4のフォースはマジシャンレベルのテクニックになります
アナンド君の予言のカラクリ
インドの占星術師アナンド君が
・コロナのパンデミックを予言していた
とテレビやネットで少し騒がれていました
もちろんカラクリがあります
【アナンド君の予言のカラクリ】
バーナム効果
ジーンディクソン効果
ユーチューブのシステム
この三つを使ったイカサマです
まずアナンド君は、2019年末の時点であらゆる種類の予言動画をアップします
災害
戦争
ウイルス
飢餓
テロ
など何種類も動画を事前にアップしておきます
この時点では無名なので、誰も複数アップしたことを気にしません
そして
2020年にウイルスによるパンデミックが起きたら
たまたま当たったウイルスの動画だけ残して
後はすべての動画を消せば予言の完成です
他にも多くの心理現象や占いのテクニックがあります
錯誤相関(さくごそうかん)
AとBに相関性がないのに、AとBの間に相関性があると思い込んでしまう現象
引っ越しなら凶方位に引っ越した後に悪いことが起きて、その原因が方位にあると思い込んでしまうなど
占い師の話を聞いて、錯誤相関やストックスピールでそこに原因があると思い込んでしまう事も多い
虫の知らせなど
錯誤相関について詳しく知りたい方はこちらを
レトロフィッティング
日本語だと「後付け」という意味です
曖昧な情報を最初に提示しておいて、後に判明した事実とこじつけて相手を信用させるやり方です
昔から悪徳占い師や霊能者などが良く使う手口の一つでもあります
最近なら「風の時代」などが典型的なレトロフィッティングです
新しい時代のスタート
古い価値観の終わり
物質的価値観から感性的価値観へ
こんな感じの象徴的な表現があります
風の時代のレトロフィッティング
1.「風の時代」という曖昧な情報
↓
2.「コロナ」という後に判明した事実
↓
3.「占いが当たった」というこじつけ
この一連の流れがレトロフィッティングになります
「」の部分さえ入れ替えれば、レトロフィッティングはあらゆることが後付け可能です
このレトロフィッティングも有名な占いのテクニック(イカサマ?)であり、これがなければ対面占いは成立しません
倫理観の低い悪徳占い師がこのレトロフィッティングを使えば、強力な効果を発揮してしまいます
ストックスピール
誰にでも当てはまりそうな、漠然とした情報を言って、相談者が自ら脳内で当て込んでしまうような会話をするテクニック
人間の脳は不完全な情報を嫌うので
過去の経験や体験から補って不完全な情報を埋めようとする癖
ストックスピールは日々の会話にも応用されるテクニック・心理効果
コールドリーディング
事前情報なしで、外観を観察したり、何気ない会話から情報を得ること
コールドリーディングがなければ、占いは成立しません
コールドリーディングを使っている自覚がない占い師は多いです
細木数子の正体
日本で一番有名な占い師といえば
細木数子でしょう
「地獄に落ちるわよ」
あのイカツイ顔で、この一言いわれれば、ふつうの人は怖がりますよ

1999年にこんな質問を細木はされます
A「今年セ・リーグの優勝チームはどこですか?」
細木はこう答えます
B「中日の優勝はないね」
・
・
・
わかりましたか?このイカサマのカラクリに
優勝チームを答えていません。質問と答えが一致していません
すり替えのイカサマが使われています
これは6分の1を6分の5に変えるイカサマです
中日以外が優勝すれば占いが「当たった」と言われたでしょう
これも一種のコールドリーディングです

そう思われる方もいるでしょうが、それができないんです
細木数子の最大の特徴が「圧」です
矛盾を指摘しようものなら、この「圧」が発動します
イカツイ顔で眼光鋭くにらまれたら、大概のひとは黙って言葉を飲み込んでしまいます
この辺は占いというよりは、裏の世界の人間のハッタリやかましに近いと思います
最強の占い師なんてこの世に存在しませんが、細木数子が戦後最大の「圧」をもつ占い師だったのは間違いありません
ちなみに1999年のセ・リーグは中日が優勝したので、細木の占いは見事に「ハズれ」ました
未来の占いには何の根拠もない良い例です
ホットリーディング
事前に得た情報を使うこと
スピリチュアル番組・占い番組などは基本的にこれを多投
昭和のテレビはコンプライアンスがゆるゆるなので
海外の売れないマジシャンを日本に連れてきては
超能力者としてデビューさせるみたいなことを平気でしていました

典型的なのがユリ・ゲラーです
一般の人は、初歩的なマジックのテクニックでも
不思議な力に見せられたら、なかなか見抜くのは難しいです
そして今回紹介するなかで最も危険なのが
ホットリーディングを占いの力にみせるイカサマです
芸能人の住所を当てる占い師
最近占い番組でタレント占い師が
❓ 芸能人の住所や住まいの地区
を当てているそうです
これは100%・ホットリーディングです

占いで人間の住所はわかりません
そんなことが出来るなら、この世から逃亡犯がいなくならないといけません
この占い師は
・〇〇に呼ばれる星
という表現をするそうです
〇〇には地名が入るのでしょう
【カラクリの解説】
呼ばれる星というワードがポイントです
芸能人の目撃情報は、SNSではよく見られます
この場合
住んでいる場所
よく遊びに行く場所
この二つの可能性が最も高いと思われます
住んでいる星といえば、遊びの場合ハズれます
遊びに行く星といえば、自宅の場合ハズれます
なので
両方の意味合いを補完するワード
⭐ 呼ばれる星と表現するんです
そうすれば後は
芸能人・相談者が自ら頭の中で「呼ばれる星」を補完して「当たっている」、「凄い」など驚いてくれます
もっと単純に芸能人のマネージャー・事務所側から情報がリークされることもあります
占い番組で一番重視されることは、インパクトを作って話題にして視聴率を上げてスポンサー企業に喜んでもらうことです
けして見ている視聴者のことは考えてませんし、占い師もこれをする理由は、トリックに気づかずに純粋に凄いと思っている人を自分の占い側に引っ張ってくるのが目的です
どちらともあくまでビジネスでやってることで、倫理観なんてものはありません
辺見マリさんの場合
このホットリーディングにより、何億ものお金を騙し取られた芸能人が辺見えみりさんのお母さん「辺見マリ」さんです
彼女が拝み屋という詐欺師を信じてしまった理由は、当時抱えていた悩みを次々に当てられたことが原因です

とくに娘のえみりさんの視力の低下を当てられたことで、よりのめり込んでいくことになります
拝み屋に
私のゆう通りにしないと娘はもっと悪くなると不安をあおられたことも大きいでしょう
親の愛を利用する所は本当に悪質です
では
❓ 情報はどこから漏れていたと思いますか
それは
・
・
・
当時のマネージャー
最も身近にいる人間が裏切者だったんです。拝み屋とマネージャーが手を組んでいたということ
実際に人間関係において身近な人間が裏切ることはあります。悲しいですが、これが現実です

人間を完璧に見抜くのはかなり難しいです
とくにいい人のフリをした悪人は、時間と経験がいります
だからこそ自分が
いつ
どこで
だれと
なにをした
こういう情報を細かく当てられたら
⭐ ホットリーディングを疑って下さい
あなたの情報がどこからか漏れている可能性があります
世界中であなたのことを世界一細かく知っているのはあなた自身です
プラセボ効果
思い込みが体に良い効果を及ばす心理作用
偽薬・ウソだとしても信じ込むことで何らかの改善がみられること
ノセボ効果
思い込みが体に悪い効果を及ばす心理作用
「病は気から」など
占いの思い込みの力・プラセボとノセボについて詳しく知りたい方はこちらのnoteを読んでみて下さい
認知バイアス
物事の判断が、直感やこれまでの経験にもとづく先入観によって非合理的になる心理現象
確証バイアスやストックスピール、錯誤相関などは認知バイアスの種類と考えられる
確証バイアス
自分にとって都合のいい情報だけを取り入れてしまうこと
決めつけで物事を見てしまう面は誰もが持っています
自分の考えを正当化したくて、都合のいい情報だけ集めて「自分は正しい」と確信したがる癖
後知恵バイアス
出来事の結果を知った後に、まるでその結果を最初から予測していたかのように記憶を改ざんする心理現象
事件や事故、スキャンダルが起きた後に占い師がなぜそうなったかを占いするときにこの「後知恵バイアス」が起きています
占いの解釈を起きた事実に寄せてしまう後付け占いがまさにそれです
コンコルド効果
占いやスピリチュアルに対して金銭・時間を長く投資してしまったことを惜しみ、それが間違いだと思いつつも、やめられない状態
長く続けていればいるほど、コンコルド効果は強くなりやすい
私自身も脱スピするのに1年半くらいコンコルド効果に苦しみました
ウインザー効果
第三者から間接的に情報が伝達されることによって、信憑性や信頼感が増す心理効果
「〇〇さんが、あなたの仕事を褒めていたよ」など、本人から伝えられるより、うれしさや幸福感が増す
詐欺や洗脳で使われるなら「〇〇先生が、今のままでいたら貴方が大変なことになる」って言ってたわよ
などと根拠のないマイナスな伝え方で、コントロール化に置こうとする
まとめ
悪徳占い師や詐欺師はふつうの人間ではやらない手口で、人を欺こうとしてきます
精神的にしんどいときや調子にのっているときほど
心のスキをつかれやすいのが人間です
相手の手口を知っておくことはとても大切です
せっかく稼いだり、増やしたりした財を悪徳占い師や詐欺師に奪われてしまったら元も子もありません
心が弱ってるときは冷静な判断ができなくなるからこそ
正しい知識があなたや家族を守る力になるはずです
いま家族や友人がスピや占い、カルトなどにハマってしまって大変な思いをされている方が多くいらっしゃるでしょう
いつかこれらの知識がその方たちに届くと信じて、私もnoteを書き続けていきたいと思います
