検索広告とディスプレイ広告、予算はどう分ける?初心者向け配分の考え方【LINEヤフー広告】
「検索広告とディスプレイ広告、両方やるべき?」
「予算が限られているけど、どっちに多く配分すればいいの?」
「今はディスプレイ中心だけど、検索広告も始めたほうがいい?」
広告予算を決める際、こういった相談がよくあります。
検索広告とディスプレイ広告は、それぞれ得意なことが違うため、「どちらが優れているか」ではなく「予算をどう分けるか」を考えることが重要です。
この記事では、目的別の配分の考え方・予算規模別の具体例・運用フェーズで変えるべきポイントまで、サポート現場の視点から整理して解説します。
■ 目次
予算配分の前提となる検索広告とディスプレイ広告の違い
目的別の配分の考え方
予算規模別の配分例
運用フェーズによって配分を変える
予算配分でよくある失敗
まとめ
■ 1. 予算配分の前提となる検索広告とディスプレイ広告の違い
予算配分を考える前に、両者の役割の違いを押さえておく必要があります。
▼ 検索広告
ユーザーが検索したキーワードに対して表示される広告です。すでにニーズが明確な「顕在層」へのアプローチに向いています。クリック単価は高めですが、CVRも高くなりやすい傾向があります。
▼ ディスプレイ広告
Webサイトやアプリ上に表示される広告です。まだニーズが明確になっていない「潜在層」へのアプローチに向いています。CPMが低く広くリーチできますが、CVRは検索広告より低くなりやすい傾向があります。
▼ 配分を考える上で重要な視点
「どちらが優れているか」ではなく「今、何を達成したいか」で配分が決まります。新規顧客の認知を広げたいのか、今すぐ成果(CV)を増やしたいのかによって、適切な配分はまったく異なります。
▼ ディスプレイ広告の基本的な特徴はこちら
【初心者向け】LINEヤフー広告のディスプレイ広告とは?仕組み・特徴・始め方を完全解説
→ https://note.com/mare_adsupport/n/ne9af956c132f
■ 2. 目的別の配分の考え方
▼ 目的1:今すぐ成果(CV)を増やしたい
検索広告を中心に配分します。指標:検索広告70〜80% / ディスプレイ広告20〜30%
すでに購買意欲のあるユーザーにアプローチできる検索広告を優先し、ディスプレイ広告はリターゲティング(検索広告で接触したユーザーへの再アプローチ)として補助的に使います。
▼ 目的2:新規顧客の認知を広げたい
ディスプレイ広告を中心に配分します。指標:ディスプレイ広告60〜70% / 検索広告30〜40%
まだ商品・サービスを知らない潜在層へのリーチを優先します。検索広告は、すでに指名検索(商品名・社名での検索)が発生し始めたユーザーの回収用に残します。
▼ 目的3:両方をバランスよく育てたい
検索広告50% / ディスプレイ広告50%を基準に、データを見ながら調整します。
立ち上げ初期はどちらも判断材料となるデータが少ないため、まず均等に配分してCPA・CVRを比較し、成果のよい方に傾斜させていくのが現実的です。
※ 上記はあくまで出発点の目安です。業種・商材によって最適な比率は変わります。
■ 3. 予算規模別の配分例
予算規模が小さいほど、両方に薄く配分するよりも一方に絞る方が成果につながりやすい傾向があります。
▼ 月予算5〜10万円(少額運用)
検索広告に集中するのがおすすめです。指標:検索広告100% または 検索広告80% / ディスプレイ広告20%
予算が少ない場合、ディスプレイ広告は広く薄く配信されてしまい、データが蓄積する前に予算を使い切ってしまいがちです。まずは検索広告でCVを確保し、軌道に乗ってからディスプレイ広告を追加するのが現実的です。
▼ 月予算10〜30万円(中規模運用)
検索広告60% / ディスプレイ広告40%程度を目安に、両方を並走させられる規模です。ディスプレイ広告はリターゲティングを中心に設計すると、限られた予算でも効果を出しやすくなります。
▼ 月予算30万円以上(中〜大規模運用)
目的に応じた配分(②の考え方)を本格的に実施できる規模です。新規層への認知拡大にディスプレイ広告の予算を多めに割き、検索広告で受け止める設計が可能になります。
▼ 少額運用での具体的なキーワード設計はこちら
広告費3万円で成果を出すための具体的なキーワード設計テンプレ【少額運用向け】
→ https://note.com/mare_adsupport/n/n3903571a555c
■ 4. 運用フェーズによって配分を変える
同じアカウントでも、運用が進むにつれて適切な配分は変わっていきます。
▼ フェーズ1:立ち上げ期(〜1ヶ月)
データがまだない状態です。検索広告を中心にしつつ、ディスプレイ広告も少額で並走させ、どちらの反応がよいかを見極めます。
▼ フェーズ2:データ蓄積期(1〜3ヶ月)
検索広告でCVが出始めたら、そのユーザー像を参考にディスプレイ広告のターゲティングを設計します。検索広告で接触したユーザーへのリターゲティングをディスプレイ広告で強化する時期です。
▼ フェーズ3:拡大期(3ヶ月以降)
検索広告のCV数が安定してきたら、ディスプレイ広告の比率を上げて新規層の開拓に投資します。検索広告だけでは指名検索のボリュームに上限があるため、ディスプレイ広告で市場を広げる必要が出てきます。
▼ 機械学習が安定するまでの考え方はこちら
(有料記事)LINEヤフー広告の機械学習・入札の基本
→ https://note.com/mare_adsupport/n/ndcc1d10551a4
レポートの読み方・改善サイクルの詳細はこちら
→ https://note.com/mare_adsupport/n/nd3f5b52b5f7e
■ 5. 予算配分でよくある失敗
サポート現場で実際によく見られた失敗パターンを紹介します。
▼ 失敗1:少ない予算を両方に薄く分けてしまう
「とりあえず両方試したい」という理由で予算を50:50に分けると、どちらも機械学習が安定するためのデータが不足し、判断材料が得られないまま予算を消化してしまいます。
▼ 失敗2:CVRだけで比較して判断する
検索広告とディスプレイ広告はそもそも役割が違うため、CVRだけで「検索広告の方が優秀」と判断すると、新規顧客の獲得チャネルを失うことになります。CPAだけでなく「誰にリーチできているか」も合わせて評価しましょう。
▼ 失敗3:一度決めた配分を見直さない
立ち上げ期に決めた配分のまま、何ヶ月も固定してしまうケースです。データが蓄積したら、定期的に配分を見直すことが重要です。
▼ 失敗4:ディスプレイ広告に検索広告と同じ評価軸を当てはめる
ディスプレイ広告は認知拡大の役割も担うため、CPAだけで評価すると過小評価されがちです。インプレッションシェアやフリークエンシーなど、認知系の指標も併せて確認しましょう。
→ インプレッションシェアの解説はこちら
https://note.com/mare_adsupport/n/n8270bc7c8079
■ 6. まとめ
検索広告とディスプレイ広告の予算配分は、「どちらが優れているか」ではなく「今、何を達成したいか」で決めるのが基本です。
この記事のポイントを整理します。
・成果を急ぐなら検索広告中心(70〜80%)、認知拡大を急ぐならディスプレイ広告中心(60〜70%)
・予算が少ない場合は両方に薄く分けず、検索広告に集中するのが現実的
・運用フェーズが進むにつれて、検索広告中心からディスプレイ広告の比率を上げていく流れが基本
・CPAだけで判断せず、ディスプレイ広告は認知系の指標も合わせて評価する
最初に決めた配分にこだわらず、データを見ながら柔軟に調整していくことが、無駄なく成果を出すための近道です。
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