分人主義と分身主義(9)
「分人主義」は、人間関係において、あるいはその人と関わり合う周辺の事物との関係性において、「良い生き方をもたらしてくれる考え方」だというのは間違いないことです。だけど、現代は、自分とは全く無関係のはずだった遠くのものから、知らず知らずのうちに影響を受けていませんか?
(およそ6分です)
それは「世界情勢」です。
見ようとしたり聞こうとしたりしなくても、今では何らかの媒体を介して、世界情勢は自然に伝わってきますし、間違いなく日常生活は多大な影響を受けます。
世界が科学によって一つになった現代、「集合体としての自分=分人」は、それらの関わりを無視して、「良い生き方ができる」とは思えません。少なくとも、私は「分人主義」を知ったとしても、それだけでは幸福に満ちた生き方をできるようにはなれません。
その理由は、100年も前に宮沢賢治分身さんが語っていたように、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」と考えるからです。

だから私は、世界を見据えた幸福を、科学を通して考え続けたのです。
AI が活躍する科学時代の21世紀、科学を抜きにして世界や人間を考えることは不可能です。そして、この21世紀、科学が世界を一つにしてくれているというのに、世界情勢を抜きにして、ごく身近な他者や事物に目を向けるだけで幸福に生きることなど不可能だと思います。
今の人間界は、錯覚の自我が作る「個人主義」や「お金」が支配する環境です。この《環境》が、我々に、個人や世界の対立や、犯罪や戦争や詐欺やイジメなどの、生きていく上でどうしても避けられない行為をさせています。(* 《環境》がさせているので、《環境》が変われば我々の思考も行為も変わります)
世界を平和にするには、科学が解明している事実をみんなの脳に上書きして、人類の意識を変えるしかありません。今までの錯覚だった「自分」を、科学が解明していた「真実の自分」に変えれば、自ずと世界は平和になり、放っておいても武器やお金に頼らなくてもやっていける世界になります。それらが存在する意味がなくなるからです。
科学が解明している「真実の自分」や、「行動のメカニズム」を知った人たちの脳は、今までの環境から情報がやって来ても、その相互作用によって浮かび上がる思考や行動は、今までとは変化します。
それによって環境もさらに変化し、またその変化した環境によってさらに思考や行動も変化するという好循環が生まれ、世界は分身主義的な環境になり、やがて武器やお金も不要な平和な世界になる‥‥というのが、分身主義の見ている未来です。
(* ただし、分身主義の使命は、武器やお金を無くすことではなく、錯覚だった「自分」を、科学が解明してくれた真実の「自分」に変えることです。その先に目的があるとすれば、その真実の「自分」を平和(=健康)にすることです。
人類の意識が「大人の大人」になる前に、武器やお金を無くして犯罪や戦争が起こらない世界にしようなどとしても、絶対に失敗します)
それとも、人類はこれからも、今までの個人主義的環境の中で、どこまでも「個人」という錯覚が肥大して、その錯覚の「個人」の欲望を満たす方向を目指すのでしょうか!?
それは間違いなく人類の滅亡を意味しています。私にはどうしても、それをほったらかしにして死んでいくことが我慢できないのです。
もし「分人主義」が、科学が導いてくれた「分身主義」を持ち出さなくても世界を平和にしてくれるなら、私は今まで書いてきたもの全てをここで破り捨てて、平野啓一郎分身さんを心から応援したいと思います。
だけど、どうしても今の私には、「分人主義」だけでは個人的に平安は得られても、世界が平和にならない限り、一時的な平安としか考えられないのです。(* 世界から相変わらず、デマ情報や犯罪や戦争や対立やイジメ‥‥などがなくならず、しかも、恨み、妬み、怒り、などの争いを起こす元になる感情の渦の中で何とか工夫して生きるだけです)
私は、かなり以前から、「分身主義」は自分の口から語っている限りは誰にも伝わらない性質のものだと、感じていました。だから、『分身を知った科学(自然界様の声を聴いた科学のお話)』という人類へ向けての “遺言書” を書いたのも、誰かがそのバトンを引き継いでくださって、そして私が死んだ後でもいいから、世界を一つにして、世界中のみんなが助け合って、仲良く幸福感に包まれて笑顔で生きて、達成感とみんなの祝福の中で死んでいけるような社会になってほしいという願いで、書き終えました。
それなのに、この記事『分人主義と分身主義(1)』で聞いていただいたように、今では「分身主義」を検索しても「分人主義」に置き換わってしまい、検索にも引っかからないのです。これは、人類を破滅させようとしている悪魔が出て来て、「あんたは、平和、平和って夢みたいなことばかり言ってるけど、人類は別に平和なんて望んでいなかったという証だよ」と、あざ笑われてしまったように感じて、一時はガックリしてしまいました。
だけど、最後の力を振り絞って、平野啓一郎分身さんに読んでいただけることを願って手紙を書こうと思います。
拝啓、平野啓一郎様、
あなたの「分人主義」がある程度、広まって、多くの人が個人主義から脱出できたら、その先の次の段階として、「分身主義」を掲げていただけませんか!? 私から分身主義のバトンを受け取ってくださいませんか。
私はあなたの「分人主義」と対決するつもりは全くありません。(* 分身主義には競争相手やライバルなど存在しません。互いに助け合い、自分の本体(=全身)を健康にする(=世界を平和にする)という、たった一つの目的しかありません。
あなたが私の一部であり、私があなたの一部であるだけで、本当はあなたも私もたった一つの受精卵、つまりビッグバンから分かれた身だからです)
私は、ただ誰もが心から安心して生きることができる世界になってほしいだけなのです。
あなたは、「個人主義から分人主義へ」と訴えていますが、それを次のように拡張していただけませんか!?
「個人主義から分人主義へ‥‥、そしてさらに世界が分身主義へ」
本当の意味で、個人の幸せは世界を平和にするしかなく、そのためには、科学が導いてくれた「分身主義」を世界中の人の脳に上書きするしかありません。
「錯覚の自分」から科学的覚醒をして、この宇宙である「真実の自分」を知るしかありません。
分身主義は、私は命名させられただけで、世界中の人が作るこの《環境》から生まれたのです。
その証拠に、私がアルツハイマーにでもなれば、「分身主義」が何なのかさえもわからなくなるでしょう。その時期はもう間近に迫っているのを感じています。
だから、私を取り巻く環境が(この私の身体を媒体として)分身主義を生んだのです。
人は感情で動くものです。だから私は『未来モデル小説「ブンシニズム・ドット・ネット」』という小説を書きました(環境に書かされました)。もちろん一生懸命に書いたのですが、あなたの才能の足元にも及ばないのは当然です。負け惜しみではなく、あなたと私の環境が違ったからです。
もし私があなたの環境で生まれ、あなたの環境で生き、そして今のあなたの環境にいたら、それはあなた自身なので、当たり前ですが、あなたそのものになって芥川賞を受賞していたでしょう。もしあなたが、私の環境で生まれ、私の環境で生き、そして今の私の環境にいたら、当たり前ですが、今、この手紙を書いているでしょう。
だから、才能に恵まれたあなたの筆で、分身主義をテーマにした、武器もお金も消えて助け合うことが当たり前になった世界を、作品に描いていただけませんか!?
世界中の人の心に未来への希望と期待が湧き上がり、その憧れが行動へと駆り立てるような小説を、書いていただけませんか!? 書かされていただけませんか!?
あなたの鋭敏な感性と聡明さと文才と、そして人を惹き付ける魅力と行動力は、必ず世界中の人に、新しい歴史への第一歩を踏み出す勇気を与えてくれると思います。
あなたこそ、私が20年以上待ち続け、待ち望んでいた方だと感じています。
人類は平和を望んでいますか?
もし戦争に関わる産業で儲けている人たちも、本当は平和を望んでいますか?
もしそうなら、次のように言い換えます。
あなたこそ、言葉を持ってしまった人類が、楽園を追放されてしまった日からずっと‥‥待ち望んでいた方だと。
敬具
2025.6月吉日
(あなたの分身)徳永真亜基分身
➡ 分人主義と分身主義(完)
(分人主義は、我々にしつこく根を張っている個人主義を粉砕してくれました。今度は、長いこと囚われていた「錯覚の自分」の檻から、我々を解放してくださいませんか!?)

★★★ 関連記事(保存版) ★★★
📌分身主義とは(ジジイの遺言書-10-)
📌真の科学とは何か?(ジジイの遺言書-7-)
📌個人主義からの脱却、そして分身主義へ(ジジイの遺言書-8-)

いいなと思ったら応援しよう!
長い文章を読んでくださりありがとうございます。
noteの投稿は2021年9月27日の記事に書いたように終わりにしています。
でも、スキ、フォロー、コメントなどしていただいた方の記事は読ませていただいていますので、これからもよろしくお願いします。