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2013年、アベノミクスと、住宅ローン返済に捧げた「月1万円」の守り。

前回(2012年)は、住宅購入によって金融資産が大きく削られ、まさに「崖」を転げ落ちたような一年を振り返りました。

今回はその翌年、2013年の記録です。 世の中は「アベノミクス」という言葉に沸き立ち、日経平均や為替が劇的に動いた年でしたが、当時の私の関心は全く別のところにありました。

【アップデート】グラフの見せ方を変えた理由

今回から、資産推移のグラフを「積み上げ棒グラフ」に変更しました。

これまでは資産の合計額だけを追っていましたが、それだと「中身の変化」が見えにくいという欠点がありました。新しいグラフでは、資産を下から順にこのように積み上げています。

  • (下)安心の土台: 現金、定期預金・個人向け国債、企業型DC・iDeCo(青〜グレー系)

  • (上)成長の波: 投資信託(緑系)

こうすることで、住宅購入で「現金(青)」が大きく減っても、その上の「投資(緑)」をいかに守り抜いたかが、視覚的に一目で分かるようになりました。

2013年末:無欲が生んだ「V字回復」の起点

それでは、新しくなった2013年の推移を見てみましょう。

2012年末に825万円だった金融資産は、2013年末には933万円(前年比+108万円)へと回復しました。

グラフを見ると、一番下の「現金(青)」の層はほとんど厚くなっていません。それもそのはず、当時の私の頭の中は「とにかく住宅ローンを早く返したい」ということで一杯だったからです。

「投資」よりも「ローン早期完済」への執念

アベノミクスや新設されるNISA(2014年開始)が世間を賑わせていましたが、当時の私はその熱狂から一歩引いていました。

  • 投資への関心: ニュースで見る程度。NISAもあまり良くわかっていなかった。

  • 家計の優先順位: 住宅ローンの繰り上げ返済 >> 投資

実際、投資信託の積立額は前年よりもさらに減らし、月1万円程度にまで絞っていました。家計を守り、負債を減らすための「超・保守的」な布陣です。

しかし、結果として資産構成は興味深い変化を見せました。

投資金額を減らしたにもかかわらず、投資信託の割合は前年の39.2%から45.2%へと上昇していたのです。

「細く長く」がもたらした、予期せぬ果実

自分の入金以上に「緑の層(投資信託)」が厚くなった理由。
それは、2013年の急激な円安(ドル円80円台→100円突破)と株高の波に、私のポートフォリオがしっかり乗っていたからに他なりません。

「ローン返済に集中したいから、投資はやめてしまおうか」

そんな風に思ったこともあります。
でも、「月1万円でもいいから、ゼロにはしない」
その消極的とも言える継続が、結果としてアベノミクスという神風を捉えてくれました。

当時の私には見えていなかったもの

2013年当時、住宅ローンの重圧に押しつぶされそうになりながら維持した「月1万円」という守りの積立。

これが後に、18年という歳月を経てどのような変化をもたらすのか。
今の私から見れば、これが資産形成への「最初の一段目」だったと確信を持って言えます。

でも、当時の私はそんなこと知る由もありません。
ただ、目の前のローン返済と、小さな積立を続けることに必死でした。


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1つ前の2012年の記事です。


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