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2026年1~3月、有事の金と「ガイナ」への投資。調整局面で見つめ直す長期投資の規律

前回までの連載では、2008年から2025年までの18年間にわたる資産形成の歩みを振り返りました。
今回からは、現在進行形である「2026年」の運用状況を詳細に記録していきます。
まずは、2026年1月から3月までの第1四半期の動きをまとめました。

2026年3月末時点の運用実績:調整局面の到来

  • 2026年3月末時点の資産総額:1億2,778万円

  • 前年末比:−543万円

資産推移 2008年~2026年3月|合計 1億2,778万円(前年末比 -543万円)
資産推移 2023年4月~2026年3月
資産構成 2026年3月|合計 1億2,778万円


2025年末に1億3,321万円という過去最高額を記録しましたが、2026年第1四半期は一転して厳しいスタートとなりました。
3ヶ月で543万円の減少。
これだけの金額が動くと、一瞬「おっ」と身構えてしまうのが本音ですが、長期推移のグラフを俯瞰すれば、これもまた成長の過程における健全な調整(ドローダウン)の一つであることが分かります。

このマイナスの背景には何があるのか。

2026年1-3月の金融ニュース:中東の火種と市場の動揺

この3ヶ月間、マーケットの主役は残念ながら企業業績でも経済指標でもなく、緊迫する「地政学リスク」でした。

イラン・イスラエル情勢の緊迫化

最も世界を震撼させたのは、中東情勢の激化です。
イランとイスラエルの直接衝突の懸念が現実味を帯び、中東全域を巻き込んだ戦火に発展するリスクが報じられました。
原油価格は一時的に急騰し、エネルギーコスト増大によるインフレ再燃への懸念が、株式市場に重くのしかかりました。

根強い円安トレンドと市場の揺らぎ

為替市場では、ドル円レートが依然として円安水準で推移しました。
これは外貨建て資産を保有する私にとって評価額を底上げする要因になりますが、一方で世界的な不透明感から株式相場自体が軟調となったため、今回の「前年末比マイナス」という結果に繋がりました。

現在の保有ファンド

資産規模が拡大し、市場のボラティリティが高まる局面でも、私の運用スタイルは「シンプル・イズ・ベスト」を貫いています。

【コア資産】資産成長のエンジン

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

出口戦略を意識し、より安定感のある「オール・カントリー(オルカン)」を主軸にシフトしています。
3月末時点の比率は概ね 「オルカン 6:S&P500 4」 の割合です。

【サテライト資産】守りの要

  • SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)

中東情勢の緊迫化により、このファンドの重要性は増すばかりです。
株式が調整する中、「有事の金」としてこのゴールドファンドが踏ん張ってくれたおかげで、資産の減少幅はこの程度に抑えられたとも言えます。

アセットアロケーションの現状:比率管理と「外壁塗装」の決断

2025年に定めた「比率(%)による管理」を継続しています。

■目標アセットアロケーション

  • 現金:10%

  • コア(投資信託)+ 自分年金:85%

  • サテライト(ゴールド):5%

現金比率の低下と、断熱塗料「ガイナ」への投資

今期、グラフ上で顕著な変化が現れたのが「現金比率」です。
目標の10%を一時的に下回っていますが、これには明確な理由があります。自宅の「外壁塗装工事」の実施とその支払いです。

2012年に購入した自宅も、早いもので築14年。メンテナンスが必要な時期に来ていました。
単なる塗り替えであれば安価な塗料も選べましたが、私はあえて高機能な断熱塗料「ガイナ(GAINA)」を選択しました。

JAXAのロケット技術を応用したというこの塗料は、断熱・遮熱性能が極めて高いことで知られています。
2024年に実施した内窓設置による断熱リフォームの効果が絶大だったため、今度は家全体を高性能な塗料で包み込もうと考えたのです。

工事代金は決して安くはなく、現金比率を一時的に押し下げる要因となりました。
しかし、これは単なる消費ではなく、住まいの資産価値を維持し、何より日々の生活の質(QOL)を高めるための「実生活への投資」です。
この夏、ガイナがどれほど熱気を遮断し、エアコン効率を高めてくれるのか。今から体感できる日が楽しみでなりません。

揺れ動く心と、自分を律する規律:なぜ「踏み止まれる」のか

3ヶ月間で前年末比で500万円以上のマイナス。
この数字を突きつけられて、全くハラハラしないと言えば嘘になります。
資産規模が大きくなった分、評価額の「下落の絶対額」もかつてないほど巨大になり、画面を見るたびに心拍数が上がるような、心中穏やかでない感覚があるのが正直なところです。

それでも、私が狼狽売りに走ることなく、この調整局面を耐え抜こうと自分を律しているのには理由があります。

  • 「長期的には右肩上がり」という自分への言い聞かせ 2008年からの長期グラフを見れば、幾度となく訪れた暴落のたびに「もう終わりだ」という声が響きました。しかし、市場はその都度、私たちの想像を越える力強さで回復してきた事実を、私は18年かけて見てきました。今この瞬間の「ハラハラ」は、未来の成長を手に入れるために支払わなければならない、不可避なコストなのだと自分に言い聞かせています。

  • 規律に基づいたアセットアロケーション 感情は揺れ動きますが、アセットアロケーションという「数字のルール」が、私の防波堤になっています。外壁塗装で現金比率が下がったとはいえ、生活費の数年分を確保しているという事実に立ち返れば、「今すぐ売らなければならない理由」はどこにもないことが論理的に理解できます。

  • 「バイ・アンド・ホールド」の誓い 相場の良し悪しでスタイルを変えるのではなく、決めた比率を淡々と維持する。この「規律」を守り抜くことこそが、1億円という大台に私を連れてきてくれた原動力です。感情が「売りたい」と囁く時こそ、投資家としての真価が問われているのだと感じています。


次回からは「月次更新」へ

2026年の第1四半期は、地政学リスクという逆風の中でのスタートとなりました。
資産額は一時的に減少しましたが、ポートフォリオの核であるオルカン、S&P500、ゴールドへの信頼は揺るぎません。

また、外壁塗装を通じて自宅の「防御力」を高められたことも、長期投資を続ける上での精神的なゆとりを生んでいます。

次回からは、4月単月の動きをタイムリーにお届けしていきたいと思います。


投資スタンスに向き合いアセットアロケーションの考える参考にした本です。

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