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2014年、NISA元年の陰で。新興国債券を売り、投資軸を再確立した年

2014年、日本の投資環境は「NISA(少額投資非課税制度)」のスタートで大きく沸いていました。
世の中が「貯蓄から投資へ」と一気に舵を切る中、私はある投資信託を全解約するという、少し逆行するような動きをしていました。

資産の断捨離:新興国債券を手放した理由

2014年に私が決断したのは、「SMT 新興国債券インデックス・オープン」の全解約でした。

当時は「分散投資」が推奨されていた時代で、新興国債券は高い利回りを期待できる「ポートフォリオになくてはならない」存在でした。
しかし、実際に保有してみると「期待リターンの割にリスクが見合っていない」という違和感が強くなっていました。

当時の新興国債券の期待リターンは年5〜7%程度。
一方で為替変動のリスクは大きく、他の株式ファンドがアベノミクスで躍進する中、この資産だけが足かせのように感じられたのです。

そんな時、背中を押してくれたのは、かつて資産運用のバイブルとして読み込んだ2冊の本の教えでした。

  • 『30代からはじめる投資信託選びでいちばん知りたいこと』(朝倉智也 著)

  • 『投資信託は、この8本から選びなさい。』(中野晴啓 著)

これらの本を通じて学んだことは、「長期で成長が期待できるものに、納得して投資し続ける」ということです。

改めて自分のポートフォリオを見つめ直したとき、「今の自分にとって、この新興国債券は本当に納得して持ち続けられるものか?」という問いに、答えは「No」でした。
分散のための分散をやめ、自分の軸に立ち返るための「断捨離」を決行したのです。

売却益は、迷わず「住宅ローン」の繰り上げ返済へ

納得感の低かった資産を整理して手元に戻った現金。
それを新たな投資に回す選択肢もありましたが、私は迷わず「住宅ローンの繰り上げ返済」に充てました。

2014年末の総資産は911万円(前年比-22万円)と、わずかに減少しています。
この年は投資信託の積立額を月3〜4万円程度に増やしていましたが、それ以上に「納得感のない投資を整理してでもローンを減らす」という、負債解消への思いが上回った結果です。

シンプルになった3本柱:2014年末の構成

新興国債券を整理したことで、私のポートフォリオはよりシンプルで力強い構成になりました。

保有ファンドの内訳は以下の3本に集約されました。

  • SMT グローバル株式インデックス・オープン:39%

  • eMAXIS 新興国株式インデックス:37%

  • SMT グローバル債券インデックス・オープン:24%

新興国資産を「債券」から「株式」へ一本化し、より成長性に期待する形です。
自分にとって「本当の正解」かは分かりませんが、積立のペースを戻しつつ、家計の重荷(ローン)を確実に削ぎ落としていく。
自分なりのバランスを再構築した時期でした。

制度に踊らされず「自分の物差し」で動く

世の中がNISAの話題一色になっても、私の最優先事項は変わらず「家計の筋肉質化(負債の圧縮)」でした。

投資効率だけを見れば、投資を継続した方が正解だったと今では思います。
しかし、かつて本から学んだ「納得感」を大切にし、借金を減らして心の平穏を得ることは、私にとって何物にも代えがたい選択でした。
ただし、いまなら間違いなく他の投資信託ファンドに追加投資していると思いますね。

「周りがどう動こうと、自分の物差し(納得感)で動く」

この2014年の決断があったからこそ、この後の相場の荒波も自分を見失わずに乗り越えられたのだと感じています。



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1つ前の2013年の記事です。


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