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インドネシアに住む『人食いヘビ』

Selamat siang(こんにちは)!
まっすーです!
私は今、JICA海外協力隊員としてインドネシアに住んでいます🇮🇩

新年明けましておめでとうございます🎍
2025年は巳年ですね🐍
そこで、今回は蛇に関する話をしようと思います。
インドネシアにはアミメニシキヘビという巨大な蛇がたくさん住んでいます🐍そして、その蛇たちは時には人間を捕食してしまう事件を起こします😨
日本では時々熊🐻による獣害事件が発生しますが、私が住むインドネシアではアミメニシキヘビによる獣害事件が発生しています🐍

新年早々、物騒なnoteになってしまいましたが、インドネシアに人喰いヘビが住む理由や人を捕食してしまう事件が起こる理由について詳しく書いたので、興味がある人はぜひ読んでみてください。


アミメニシキヘビとは?

アミメニシキヘビ

アミメニシキヘビとは世界最長を誇る蛇の種で、南アジアから東南アジアにかけての熱帯雨林に住んでいる蛇です。
全長は平均して3~5メートルあります!
アミメという名前は、背中に特徴的な網目模様があることから由来しているみたいです。
ちなみに毒は持っていません。

通常は野生動物の山羊や野犬などを襲って噛みつき、体に巻きついて締め付けて窒息死させてからじっくりと飲み込み、体内で時間をかけて消化します。
獲物は、その巨大な体で巻き付いて、心臓が止まるまで締め付けて殺してから丸呑みして食べます。
締め付けて血の流れを止めることで、窒息させるよりもはるかに早く獲物を殺します。
アミメニシキヘビは自分から獲物を探し回るのではなく、じっと待ち構えて近くを通りかかった獲物を狙うそうです。
動きが素早く、一瞬で獲物に飛びかかり、数秒のうちに獲物を殺してしまいます!
ちなみに、大きな個体なら熊を捕食して食べてしまうこともあるみたいです(怖)

スマトラ島で捕獲された体長約9メートルの
アミメニシキヘビ

アミメニシキヘビは『人喰い蛇』として知られており、インドネシアではたびたび人が食べられる事件が発生しています。近年では、ニシキヘビが生息する自然環境が開発などで荒らされ、猿・野犬・イノシシなどが集まる農園に餌を求めてヘビが現れ始め、そこにたまたま居合わせた人間が襲われるケースが多いみたいです。食べる対象は人間・猫・犬・鳥・ネズミ・他のヘビまで食べてしまいます。
人間を丸呑みしたら衣服まで消化してしまうのか、疑問が残ります🤔

ちなみにギネスに登録されているアミメニシキヘビ『メデゥーサ』は体長7.67メートル、体重193kgもあります!
しかし、それよりも大きなヘビがインドネシアで発見されており、2018年には体長8メートル、体重200kg超えのアミメニシキヘビが、2021年には体長9メートル、体重100kg超えのアミメニシキヘビが発見されています(ギネス認定には、生きた状態で認定される必要がある等、条件が厳しいものが多いため、ギネス認定されたヘビよりも大きなヘビが発見されても登録する前に逃げてしまったり死んでしまったりして登録されないことがあります)。


アミメニシキヘビによる事件の概要

捕獲された8メートルのアミメニシキヘビ
村民全員で食べたらしいです。
ちなみに味は美味しいらしい。

インドネシアのアミメニシキヘビによる近年の獣害事件はわかっているだけでも下記があります🐍

2017年3月24日
スラウェシ島中部スラウェシ州で25歳の男性が全長7メートルのニシキヘビに丸呑みされ、ヘビの体内から遺体となって発見された事件が発生しました。

2017年9月30日
スマトラ島リアウ州で警備員の男性が全長7.8メートルのヘビに左腕を噛まれ、切断寸前になる程の大怪我を負う事件が発生しました。

2018年6月15日
スラウェシ島南東スラウェシ州ムナ島のペルシアパンラウェラ村に住む50代の女性が全長7メートルの巨大ニシキヘビの体内から遺体で発見される事件が発生しました。

2022年10月28日
スマトラ島ジャンビ州のゴム農園に勤務していた女性が行方不明となり、その後全長約7メートルのニシキヘビの胃の中で死亡している事件が発生しました。

2024年6月7日
スラウェシ島南スラウェシ州で行方不明になっていた50歳女性の遺体が全長約6メートルのアミメニシキヘビの体内から遺体で発見される事件が発生しました。

2024年7月2日
スラウェシ島南スラウェシ州で全長約6メートルのニシキヘビの体内から30歳の女性の遺体が発見される事件が発生しました。

2024年8月14日
スラウェシ島南スラウェシ州で74歳の女性が森に出かけたまま行方不明となり、8月15日にアミメニシキヘビに襲われた際にできた傷痕が複数ある状態で遺体で発見される事件が発生しました。

2024年8月27日
スマトラ島のゴム農園で一人で作業中だった57歳の女性が全長4.8メートル超えのアミメニシキヘビに襲われて死亡する事件が発生しました。

また、人食い事件ではないですが、2016年4月3日に、首都ジャカルタ付近のカラワンで行われたコンサート中に体にヘビをまとわりつかせてステージでヘビを使ったパフォーマンスをしていた29歳の女性歌手が毒ヘビに咬まれて死亡する事故があったり、
2017年11月23日にはジャワ島西部のボゴールから首都ジャカルタに向かっていた通勤電車の車内でヘビが見つかり、一人の男性が素手で捕らえて床に叩きつけて殺した事件があったり等、インドネシアでのヘビに関するニュースは毎年数件起きています。

日本でも、2012年4月に茨城県に住む男性がアミメニシキヘビに噛まれて失血死した事件が起きています。2016年9月には東京都に住む男性がアミメニシキヘビを無許可で飼育していたとして、動物愛護法違反容疑で書類送検されています。

スマトラ島で捕獲された体長約9メートルの
アミメニシキヘビ


地元の警察は住民の安全を守るため、蛇を捕獲するのも仕事の一つです。
しかし、住民からの通報を受ければ動きますが、生態系が崩れないようにするために退治や乱獲は行わないそうです。


インドネシアにニシキヘビが多い理由

インドネシアにニシキヘビが多い理由は、
・ニシキヘビは順応性が高く、森林だけではなく都市部でも生息できるから。
・低所得世帯がゴミを家の外に放置するなど、ヘビの餌となるネズミが集まる環境が整っているから。
・モンスーンの季節に豪雨による洪水で生息地から押し流されるから。

等が挙げられます。

ちなみに、ニシキヘビはインド、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ミャンマー、ラオスなど南アジア〜東南アジアにかけての一帯の温暖湿潤気候〜熱帯雨林の地域を中心に生活しています。

アミメニシキヘビ


なぜ、インドネシアには頻繁に巨大ヘビが出現するのか?

インドネシアでは巨大ヘビとの遭遇が年間10回以上もあるみたいです。

インドネシアに巨大なアミメニシキヘビが人里に出現する理由は、
・パーム油を取るためアブラヤシの農地の開拓によってヘビの住むところや餌が無くなり、人里に出現するようになったから。
パーム油農場にネズミが多いから餌を求めて出てくるから。
乾季には水を求めて、雨季には体を洗いに農場を訪れるから。
等があるみたいです。

パーム油の原料となるアブラヤシの実
インドネシアのアブラヤシ農家の人々

ちなみにパーム油とはアブラヤシから取れる植物油脂で、スナック菓子、マーガリン、洗剤、石鹸、化粧品、医薬品等に幅広く利用されています。
世界のパーム油生産の約55%をインドネシアが担い、生産量は年間で約4550万トンに達します。
リアウ諸島、カリマンタン島、スマトラ島等森林が多い地域にパーム油の農園が多いです。
中国とインドが主な輸出先です。


アミメニシキヘビが人間を襲う理由

アミメニシキヘビは決して頻繁に人間を襲うわけではありません。普段は人間よりも小さい哺乳類や鳥などを食べます。時にはワニなどの危険な獲物を食べることもあるそうです(怖)
 
専門家たちはアミメニシキヘビが人里に現れるのは森林伐採が原因だと考えています。インドネシアではパーム油産業のための森林破壊が進んでおり、生息地の森を追われたヘビが、いつもとは違う獲物を狙わざるを得なくなったのではないかと考えられています。
アミメニシキヘビのような大型のヘビは樹上を好み、食料の多くを森や木で得ています。その生息地である森が人間の手によって失われてしまえば、別の手段で生き延びるしかありません。

もしかしたら、ヘビたちは自分たちの住処や餌を人間によって奪われたことに対する復讐をしているのかもしれません。


『人間を殺す動物ランキング』でヘビは3位!

2位が人間なのは悲しいですね。
個人的にクマやサメが少ないのが驚きました。

毎年ヘビによって殺されている人は世界に約5万人もいます。
ヘビは人間を殺す動物ランキングで3位です🐍
ヘビに殺された人々の多くは丸呑みされることによる窒息死ではなく毒ヘビによる毒殺がほとんどですが、いずれにせよヘビはかなり危険な生き物だとこの表を見てもわかります。


まとめ

如何だったでしょうか?
インドネシアではこのようにアミメニシキヘビによる被害が毎年のように起きています。
しかし、全ての地域に出没するわけではなく、一部の地域で出没するため、極度に怖がる必要はありません。日本人がよく訪れるジャカルタやバリ島でアミメニシキヘビが人を襲う事件は滅多に起こらないので、安心してください。

私が住む地域もヘビは出没しませんが、私が住む島ではアミメニシキヘビの人食い事件が度々起きているため、私も農業従事者なのでヘビに丸呑みされないように気をつけて過ごそうと思います🐍笑

インドネシアに関する記事は、他にもたくさん書いているので、良かったら読んでみてください👍


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