【小論】日本はげんこつが落ちないと変われない国。

前にも似たようなエントリー(これとかこれ)を執筆したことがあるのだが、書きたくなったので又書く。

歴史の転換期はいつもショック・ドクトリンによって前に進んできたと思う。世界大戦にしろ大恐慌にしろ、最近ならリーマンショックにしろ、こういうショックがるからこそ既存の態勢が崩れ「改めなければ」という気風が高まり実際改革が行われる。

ただその改革がすべての人にいいか悪いかは別問題。アジア通貨危機のあとの韓国はかなり徹底的な改革を行いそれを「成功」させ先進国の仲間入りを果たしたが、その一方で貧富の格差が大幅に広がるという負の面も残した。

また改革が不徹底だった場合は数十年後にまた同じ問題に対峙しなければならないことがある。しかも一回目より大きな形で。わかりやすいのが第一次世界大戦と第二次世界大戦だろう。第二次世界大戦は一言でいうと、第一次世界大戦の後始末が不徹底だったことによって起こった戦争だった。

金融の世界に置いてはリーマンショックが第一地世界大戦相当の出来事だろうと思っている。このサブプライムローンやリーマンショックが起こったことで、それまでは緊急事態にしか行われなかったバラマキ(大規模のQE)が行われ、それ以降日常になってしまった。今日のインフレの大本の元はこのとき行われた異次元のQEにある。つまり我々はリーマンショックに対して適切な対処を行わず解決に失敗したため、そのツケを払うハメになり次なる「金融戦争」を戦うことになろうとしている。

その金融戦争がどういう形で来るかを今のうちから完全に予言することはできないが、おそらく世界恐慌級の大暴落(日本発の場合なら、渦高く積もった政府債務がある日突然弾け飛ぶといういかにもなこと以外にも、日銀の利上げによって起こった円キャリートレードの巻き戻しが予想以上にものすごかったとか、南海トラフ地震や台湾有事なども崩壊のきっかけとして有り得るかもしれない)、当然AIバブルはここで一旦終了だろう。そしてそのあと「市場を救え」「企業を救え」「国民を救え」の合唱のもとに行われる、今まで行われていた量的緩和も裸足で逃げ出すほどの、歴史上類を見ないほどの超弩級のQEが世界各国の中央銀行によって行われる。そして紙幣は大幅に価値を減らし、紙の資産しか持ってない大半の市民は貧乏になる。暫くの間はその日ぐらしの赤貧が続くことになる。

これだけだとバッドエンドだが、ある程度落ち着いたところにまた再び立ち上がろうとする人々が現れるだろう。第二次世界大戦後の日本もそうだった。アメリカにメタメタにやられてもうダメだ……再起なんてありえない……、という状況から奇跡の復興を遂げて一時は世界第二位の経済大国・先進国にまでのし上がったのだ。

しかしその根性あふれる日本人たちは、姿を消してしまった。

現代いるのの給付金だの減税だの他人や政府にたかることしかしない・何も考えずお上の言うことを漠然と信じてそれに対して何の疑問も抱こうとしない脳みそスカスカ日本人だ。私はそれに対して非常に悲観・軽蔑している。だが現実を思い知り、自分がいかに奢っていたことを反省し、謙虚になった日本人ならどうだろう。さっきも言ったことだが、かつて二次大戦時は「日本は神の国」とかいう奢りをもって国力が比べ物にならないくらい強大なアメリカをはじめとする連合国に突っ込んでそしてまけたわけである。でもその後戦争を真摯に反省し、帝国主義を放棄し経済に邁進することで日本は再び国際社会の表舞台に出てくることが出来るようになったわけだ。

今は周期の後半で、驕り高ぶりの連中が跳梁跋扈しているターンである。しかし大戦時の先例を見ればわかるように、このターンはそれほど長くは続かない。なぜかといえば、上の方で書いたようにいずれそう遠くないうちに経済破綻・戦争・自然災害・金融崩壊などの大規模のショック(神の裁きといっても良い)が来るからである。その時になると日本人はまた謙虚な人間に戻るだろうと期待している(戻らんやつもいるだろうがそういうやつは何やっても無駄なので、闇討ちをして◯すしかない)。

とまあ思いの外長くなってしまったが、日本が再起するには高市のよな反緊縮カルトたちに日本の財政をどんどん悪化させてもらって、一度弾け飛ばして日本人に自分たちの立場をわきまえさせる。そこからようやく現実的で新しい体制をつくろうという機運が盛り上がるのではないか。私はそう思う。

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