見出し画像

【美術展2025#番外編】終戦 戦争の終わりと戦後の始まり@国立公文書館/靖国神社遊就館


東京国立近代美術館から靖国神社へ向かう。


この日は車で行ったので北の丸公園内の駐車場へ止めてきた。
ここの駐車場はいつ行っても空いているし美術館から近いのでとても便利だ。

美術館から駐車場へ戻る道すがら、そういえばすぐ隣の国立公文書館って美術館と駐車場の間にあっていつも横切っているのに一度も行ったことなかったなあと思ったら、ちょうど終戦をテーマにした特別展を行なっていたので行ってみることにした。

会期:2025年7月19日(土)〜9月15日(月・祝)

令和7年(2025)は終戦から80年にあたります。
昭和20年の日本では、悪化する戦況や、激しさを増す日本本土への空襲に対応して、疎開をはじめとする政策が実施されました。8月15日には終戦を告げる玉音放送が行われます。一方、終戦後、占領下の日本では、今日の社会にもつながる様々な改革が短期間に行われます。本展では、日本が大きな変化を迎えた年である昭和20年の出来事について、当館所蔵資料を中心に紹介します。

国立公文書館


宣戦布告の詔書。
時の内閣総理大臣は東條英機だ。

皆とても達筆


やがて戦局は悪化する。
特攻隊の志願者名簿。

見ているだけで目頭が熱くなる


原爆投下。
被害の報告書。

今までに経験したことのない被害は文字だけで伝えられたのだろうか。
先日原爆についての写真展を見たが、文字でも絵画でもない写真の力をまざまざと見せつけられた。
こちらの展覧会もぜひ多くの方に見ていただきたい。


終戦の詔書。
「朕深ク…」から始まる、いわゆる玉音放送の原稿。

読売新聞社による現代語訳。


降伏文書。
戦争の終わり。
皇族が総理大臣となった史上唯一の東久邇宮稔彦王内閣。


そして日本の戦後が始まる。
財閥解体。


これを見るとやはり岩崎家は相当な力があったのだろうなあ。

おかげで(と言って良いのかわからないが)静嘉堂文庫美術館の収蔵品や、ひいては三菱一号館美術館なども含めて、一般の我々が美術作品を目にする機会が増えたのは美術界隈的には良かったと言って良いだろうか。


サンフランシスコ平和条約。
占領終結から独立回復へ。

文体がひらがな書きになり読みやすくなった


沖縄が帰ってきた。

佐藤栄作内閣


1989年に昭和が終わる。
私は小6の冬だった。
時代が移り変わっていくのを子供ながらに身をもって感じたことを覚えている。

あの時の小渕氏が亡くなってから早四半世紀が経つ

そして令和へ。

令和時代もすでに7年が経つ

歴史の延長線上に私も生きていることを改めて感じる。
公文書館なので当然文書のみだが、そこには当時大きな決断をして国を動かし、今につながる歴史を作ってきた方々の文字が生き生きとそして堂々と書かれていた。
だからこそ重みがあった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


靖国神社へ向かう。
ずいぶん久しぶりに来た。

まずは参拝。
靖国神社での参拝はいつも目頭が熱くなる。


遊就館へ。
ここも久しぶりだ。

玄関ホールの展示物。

零式艦上戦闘機五二型(いわゆるゼロ戦)
C56形31号機関車

泰緬鉄道で使われた車両。


展示室内は撮影禁止。
天皇陛下から授かった元帥刀の展示から始まって、戦国時代の刀剣や武具甲冑が展示が続く。
刀剣は武人にとって、ただの武具ではないというのは世界各国共通だ。

明治維新、西南戦争を経て日清戦争、日露戦争へ。
先ほど東京国立近代美術館で見た展示と関連付けながら見ることでより具体的なイメージが浮かぶ。


大展示室のみ撮影可。

艦上爆撃機「彗星一一型」

機体はベコベコだがしっかり飛ぶ。

爆撃機として用いられるよりも戦闘機や特攻機として用いられたそうだ。


こちらは初めから特攻機として作られた機体「桜花」。

自らが爆弾となる

ロケット特攻機桜花
「桜花」は昭和19年9月に海軍が開発したロケット特別攻撃機です。初陣は翌年の3月に九州方面に来襲した敵機動部隊への攻撃で、以降沖縄防衛戦から終戦に至るまで攻撃を行いました。「桜花」は機体頭部に1.2トンの爆薬を搭載し、一式陸上攻撃機の胴体に吊るされ、敵上空より敵艦目がけて目標に突入しました。

会場キャプションより

そして「回天」。

今の価値観で当時を判断してはいけないと思いつつも、だが、やはりとても悲しい。


遺留品も多く展示されている。

言葉が出ない。


後半の展示室は靖国神社に祀られている戦没者の方々の遺書や写真が並ぶ。
ここは何回来ても涙無しに見ることはできない。
靖国神社に対して色々な意見や思うところがある方もいるかもしれないが、思想信条国籍等に関わらずここだけは絶対に一度は訪れてほしい。

展示室内は撮影禁止なのだが、別室ギャラリー内で沖縄戦の特集を行なっており撮影可のパネルが展示してあった。

その中の一人穴澤利夫少尉の物語と遺書。

印字のパネル展示だが涙が止まらない。



日本を作ってきてくださった方々へ。
日本を護ってきてくださった方々へ。

戦後80年。

数々の志や努力や犠牲や決断のもとに今の平和と繁栄が成り立っていることに改めて心から感謝いたします。

安らかにお眠りください。


日本と、そして世界の平和と安定を願って。


令和7年8月15日




いいなと思ったら応援しよう!

mata ありがとうございます。励みになります。