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【美術展2025#90】Casa BRUTUS特別展示 村上隆と村上ハウス@Ginza Sony Park

会期:2025年10月10日(金)~10月25日(土)

『Casa BRUTUS』を発行する出版社・マガジンハウスのロゴには、マガジンハウスのMとハウス=家を合体させたデザインがある。そのロゴを立体化して、実際の「家」に発展させたのが、村上隆の建築的アート作品〈村上ハウス〉だ。
〈村上ハウス〉は、20世紀の建築や工業デザインに大きな影響を与えた建築家ジャン・プルーヴェのプレファブ住宅に着想を得た組立式のモバイル建築。設計を手がけるのは、現代のプレファブであるデジタルファブリケーション技術を駆使した次世代の建築デザインを開拓する建築系スタートアップのVUILDだ。あの村上隆がデジタルファブリケーションの力を借りて、つくった家とは? 実物は会場でじっくり見ていただくとして、まずはビジュアルを見てほしい。
本企画では「MAGAZINE HOUSE」と「MURAKAMI HOUSE」がコラボレーションする=MMということで、村上隆と村上隆二(ロバート 秋山竜次)による「MMブラザーズ」も急遽参加することに。東京・銀座で10月10日からはじまる『マガジンハウス博 “銀座から世界へ”』では「村上隆の家」と「村上隆二の家」という2棟の〈村上ハウス〉、そして村上隆のシグネチャーである「お花」をVUILDのデザインでポリゴン化した〈お花ハウス〉と、合計3棟の「ハウス」が〈Ginza Sony Park〉に登場! 販売も行う。

Casa BRUTUS


マガジンハウス創立80周年ということでGinza Sony Parkにて「マガジンハウス博 “銀座から世界へ”」と題した記念イベントを開催中。

全フロア用いて様々なイベントや展示が行われているが、まずは目玉展示の「村上隆と村上ハウス」へ向かう。

螺旋階段を上へ


村上隆の名を冠したそれなりの規模の国内展示は昨年の京都以来か↓


今展の会場は3階。

会場入るとすぐに、今年春夏にガゴシアンギャラリーで行われていた展覧会で登場した広重オマージュ作品の版画版が展示されている。

JAPONISME
広重名所江戸百景:ジャポニズム再考

2024年にブルックリン美術館が所蔵する歌川広重「名所江戸百景」(1856年~58年)を24年ぶりに開帳することがきっかけで制作された、村上隆によるオマージュ作品。2025年5月〜7月開催にGAGOSIAN GALLERY に開催された 『JAPONISME → Cognitive Revolution: Learning from Hiroshige』では、さらに浮世絵に影響を受けたモネやゴッホなど印象派画家の模写まで展示。ジャポニスムとは、1867年のパリ万博をきっかけに、浮世絵をはじめとする日本美術がヨーロッパで一大ブームを巻き起こしたムーブメント。抽象芸術の起点となったジャポニスムを日本人の村上隆が再考証し、「SUPERFLAT」に至る美術の歴史を包括的にコンプリートしたのが「JAPONISME」展。村上は語る。「ジャポニスムが西洋人に与えたのは、写実主義の考え方そのものを根底から壊す『認知革命』の衝撃でした。美意識を主観的に作り出す、はるか遠い島国ジャポンとはなんと進んだ文化の持ち主なのかと。これは当時の西洋人にとって超ド級のショックだったはず。自分たちだって主観的になっていいんじゃないか?という認知革命により西洋画家たちは一気にブースターをかけ、抽象絵画やキュビズムといった流れに次々と発展させていく。つまりジャポニスムのインパクトによって抽象芸術が生まれたんです」
本展では村上が「名所江戸百景」を写した118点と、ゴッホが模写した《大はしあたけの夕立》と《亀戸梅屋敷》を村上が更に写した版画作品を展示。

会場キャプションより

サイズは3種類。

大サイズ(B1くらい)
壁一面の小サイズ(A3くらい)と右下の中サイズ2点
小サイズ
近くで見るとラメのようなものがキラキラ光る


今年のゴッホブームに合わせたわけではないだろうが、広重→ゴッホの文脈を本歌取り。

大サイズ

今年開催の各地のゴッホ展↓

《ゴッホ_亀戸梅屋舗》大サイズ
随所に小ネタを仕込んでいる

広重版画は実際に買えるのでゴッホオマージュのやつが欲しいなと思って値段を聞いてみたら、小:16万5千円、中:22万円、大:66万円くらいだった。
版画もグッズもずいぶん高くなった…。
10万円くらいなら買ってもいいかと思っていたのだが…撃沈。


我が家の村上隆作品《コーヒー禅・円相・黒》
我が家の《村上隆と藤原ヒロシのコラボポスター》両者のサイン入り

その他、なんか色々あった。

我が家の《カイカイキキこけし》《富士山ちゃん》


特大MURAKAMI像。

《ジャンボ MURAKAMI》

足元までこだわりのオリジナルベンサン。

オリジナルベンサンは以前実際に売っていた↓


映画から着想したという作品。

《MURAKAMI ダニーの三輪車 REDRUM シャイニング》

しばらく見ていると、突然、

ギャ〜〜〜〜〜、となる

もう何でもありだなこれ。


マルセル・デュシャンへの一連のオマージュ作品。

オリジナルは「裸体」だがこちらは「着衣」。
この辺は一点もののペインティングなので非売品。

《階段を降りる着衣》


元ネタはデュシャンの墓。

《さりながら、死ぬのはいつも他人ばかり》


ヒビはレーザーでカットしたそうだ。
結構真面目なレプリカ。

《大ガラスの模倣》


そして《泉》。

《T. MURA》


マルセル・デュシャンネタでこんな映像も作っている↓


そしてハウス群。
初めてお花がポリゴン化されたそうだ。
なんかありそうだけど今までなかったのね。

《お花ハウス》
内部


こちらは弟(設定)隆二の家。

《村上ハウス:隆二の家》

中には隆二(ロバート秋山)扮する《ローズ・セラヴィとしてのマルセル・デュシャン》オマージュの隆二版ローズ・セラヴィ(ややこしいな!)

裏面には隆二直筆の落書きアートが


こちらは兄(設定)隆の家。

《村上ハウス:隆の家》

元ネタはプルーヴェと嘯くが、この辺りか↓

東京都現代美術館
2022


まあ元々ネタ作品なのでマジレスするのもあれだが、実際に居住性を考えたらMの真ん中の部分が凹んでいるので雨水が溜まったりして全然実用的ではなさそうだ。
実際買えるそうだが、どこかの富豪がお遊びでおもちゃ買うような感じか。

彫ってある
ガラスのヒビはデュシャンへのオマージュとのこと


ということで、ここまでビッグネームになったらもう何やっても人を呼べるな。
あとはうまいこと時流を読みつつお遊びモードと回収モードを操りながら定期的に本気モードを更新していけば業界を生き抜いていけるはず。
こういう戦略もあっていいと思う。


さて、他階の「マガジンハウス博」もざっくり見てみよう。


ポパイと私は誕生年が一緒。
高校生の頃(1990年代)よく見た。
あの頃はファッションとエロがまぜこぜの迷走期だったようにも思うが、気付いたらいつの間にかのリニューアル後はすっかり垢抜けたおしゃれ雑誌になっていた。

最近はもっぱらCasa BRUTUS。

なんだかんだお世話になっている。

マガジンハウスの歴史

ということで、実は学生時代にマガジンハウスでバイトをしていたこともある私としては、こちらの展示も楽しめた。


旧ソニービル竣工当時のタイルも残してある



【美術展2025】まとめマガジン ↓

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