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移民と言語教育と治安の話

先日、白饅頭氏が面白い記事を公開していました。外国人が増えることによって失われるのは治安や安全ではなく、失われるのは「清潔」や「秩序」といった、今の日本人が当然と思ってきた「生活の前提」が書き換わっていくだろう、という予測記事です。

その例として、日本語が十分にできない外国人児童の急増により、クラス全体の学習に遅れが出ている件や、保育園でのしらみの流行などが挙げられていました。

僕はこれを読んで、思わず首がもげそうなほど頷いてしまいました。

シリコンバレーは高所得者が住む衛生的な街ですが、幼稚園や小学校でしらみが何度も大流行しているからです。うちの子達も少年時代に1回ずつ体験しました。

シリコンバレーというのはアメリカの一部ではあるものの、その他多くの地域とは大きく異なる、「アメリカ」と呼んでいいのかどうか微妙なエリアです。人口の41%が移民という、アメリカであってアメリカではない土地だからです。

ですから、この地での「当たり前」は、他の地域と大きく異なります。

ほとんどのアメリカの都市は白人比率が60%〜80%以上を占め、キリスト教文化、マクドナルドやウォルマート、アメフトを中心とした「教科書通りのアメリカ」が広がっています。ところがここでは、白人がマイノリティです。アジア系が多いため、いわゆるマジョリティがいません。

また、「英語」もデフォルトではありません。大半のアメリカの都市では街中、スーパー、レストランで聞こえてくる会話は100%英語ですが、シリコンバレーではヒンディー語、中国語、ベトナム語、スペイン語の方が多く飛び交っており、英語は「第二言語」として機能しています。

食文化も大きく異なります。中西部の都市ではハンバーガー、ステーキ、ピザ、BBQが主流で、本格的なアジア料理を探すのは一苦労です。ところがシリコンバレーではインド料理、本場の飲茶、タピオカ店が並んでいます。逆に「昔ながらのアメリカンBBQ」や「クラシックなダイナー」を探す方が難しいです。

一番違うのは、世間話の内容でしょうか? 中西部の都市では週末の予定、子供のスポーツの試合、地元のプロチームの戦績、天気、DIYの話題が中心です。ところが、シリコンバレーでは「どのテック企業で働いているのか」から始まり、ビザのステータス(H-1B、グリーンカード)、株価、スタートアップの資金調達、そして不動産価格の話題ばかりです。

そんなエリートの街なら衛生観念も日本並みな気がしますが、どうやらそうではないんですね。毎年のようにシラミが流行し、最近では殺虫剤に耐性をつけたスーパーしらみが話題になっています。

ということは、ここまで極端ではないにせよ、日本もさらに移民が増えるにつれて、常識が書き変わっていくことが容易に想像されます。

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