松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-264-265【薬理、薬剤/実務】論点:アルツハイマー型認知症 / ドネペジル / リバスチグミン / 経皮吸収型製剤 / 薬物動態 / 吸収経路 / 適応 / 用法・用量 / 副作用
第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問264-265
一般問題(薬学実践問題)
【薬理、薬剤/実務】
■複合問題|問 107-264-265
Q. 薬剤師が特別養護老人ホームを訪問した時、施設の看護師から入所者が内服薬を服用しないので困っているとの相談を受けた。処方は朝食後にドネペジル塩酸塩錠10mgを1錠であった。現状を踏まえ、主治医に対し次回からリバスチグミン経皮吸収型製剤への変更を提案した。
実務
問 107-264|実務
Q. 薬剤変更を提案するにあたって、薬剤師が主治医に確認することとして、適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 患者が錠剤を飲まない時に貼付し、両剤を併用すること
2. 患者が軽・中程度のアルツハイマー型認知症であること
3. 患者が過去に貼付剤によってかぶれたことがあるか
4. 薬剤変更後、毎週の増量が必要なこと
5. 患者に腎機能障害がないこと
Here:
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薬剤
問 107-265|薬剤
Q. リバスチグミン経皮吸収型製剤の特徴として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 背部又は胸部に貼付したとき、リバスチグミンの吸収には貼付部位間で差が認められない。
2. 繰り返し貼付することで血漿中濃度は定常状態に達する。
3. 肝初回通過効果を受けない。
4. 主たる吸収経路は、皮膚における汗腺や毛穴などの付属器官である。
5. 急激な血漿中濃度の上昇が回避される。
Here:
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こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。
matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【薬理、薬剤/実務】の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問264-265、論点:アルツハイマー型認知症 / ドネペジル / リバスチグミン / 経皮吸収型製剤 / 薬物動態 / 吸収経路 / 適応 / 用法・用量 / 副作用を徹底解説します。
薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
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このコンテンツの制作者|
滝沢 幸穂 Yukiho Takizawa, PhD
https://www.facebook.com/Yukiho.Takizawa
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設問へのアプローチ|
薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目の②を取り上げています。
厚生労働省|過去の試験問題👇
第110回(令和7年2月22日、2月23日実施)
第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)
第107回薬剤師国家試験 問264-265(問107-264-265)では、アルツハイマー型認知症へのリバスチグミン(経皮吸収型製剤)の適応に関する知識を薬理および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。
複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。
💡ワンポイント
複合問題ですが、問107-264-265を解くうえで必要な情報は、黄色い線で示した部分です。
それ以外の情報取得は必要がないです。読んでいると時間のロスに繋がります。

問107-264および問107-265は、アルツハイマー型認知症へのリバスチグミン(経皮吸収型製剤)の適応に関する記述の正誤を問う問題です。
医療用医薬品添付文書の理解が必要です。
それぞれの記述の正誤に関する論点のエビデンス詳細は、🫛豆知識で後述します。
経皮吸収型製剤の吸収経路に関しては、少し解説💁で取り上げました。
冒頭文で必要な情報は、
変更後の処方(リバスチグミン経皮吸収型製剤)
です。
少し解説💁
問 107-265|薬剤 💁
主たる吸収経路は、皮膚における汗腺や毛穴などの付属器官である。(選択肢4)[誤り]
■■Grok 3 beta
ポイント
研究は、細胞間経路が経皮吸収型製剤の主要な吸収経路であることを示唆していますが、正確な割合は薬物や製剤によって異なります。
経細胞経路と付属器経路は比較的少なく、細胞間経路が80-90%を占める可能性があると推定されます。
付属器経路(汗腺や毛包)は皮膚表面の0.1%しか占めず、全体の吸収に10%未満しか寄与しないとされています。
吸収経路の概要
経皮吸収型製剤の吸収は主に3つの経路を通じて行われます:
細胞間経路:
角質細胞間の脂質層を通る経路で、多くの薬物、特に親油性薬物に有利です。経細胞経路:
細胞内を直接通る経路で、親油性薬物に有利とされていますが、抵抗が大きいため一般的ではありません。付属器経路:
汗腺や毛包を通じる経路で、分子量の大きい薬物にわずかに有利ですが、全体の寄与は小さいです。
吸収経路の概要と特性
経皮吸収は、薬物が皮膚を通過して全身循環に達するプロセスであり、主に以下の3つの経路を通じて行われます:
細胞間経路:
これは角質細胞間の脂質層を通る経路で、多くの薬物、特に親油性(脂溶性)の薬物がこの経路を利用します。
研究では、この経路が経皮吸収の主要な経路であると広く認識されています。
(SciELO Brazil - Evaluation of skin absorption of drugs from topical and transdermal formulations)経細胞経路:
薬物が角質細胞(コルネオサイト)そのものを通過する経路で、親油性薬物に有利とされていますが、細胞膜の高い不透過性により抵抗が大きく、一般的には二次的な経路とされます。
(Dermal Drug Delivery - an overview | ScienceDirect Topics)付属器経路:
これは汗腺や毛包を通じる経路で、特に分子量の大きい薬物や極性分子(例えばペプチド系薬物)に有利とされています。
ただし、皮膚表面の総面積に対する付属器の割合は非常に小さい(0.1%)ため、全体の吸収への寄与は限定的です。
(SciELO Brazil - Evaluation of skin absorption of drugs from topical and transdermal formulations)
各経路の割合に関するエビデンス
研究では、正確な割合を定量化することは困難であり、薬物の特性(例:親油性/親水性、分子量)や製剤の設計(例:パッチの種類)によって大きく異なります。以下に、利用可能なエビデンスに基づく推定をまとめます。
細胞間経路
細胞間経路は、経皮吸収の主要な経路とされており、特に親油性薬物が脂質マトリックスを通過するのに有利です。研究では、この経路が全体の80-90%を占める可能性があると推定されています(SciELO Brazil - Evaluation of skin absorption of drugs from topical and transdermal formulations)。
これは、角質層の脂質マトリックスが薬物の拡散に最も抵抗の少ない経路を提供するためと考えられます(Transdermal - Wikipedia)。
経細胞経路
経細胞経路は、薬物がコルネオサイトを直接通過する経路ですが、コルネオサイトの角質化された細胞膜は非常に不透過性であるため、この経路の寄与は小さいとされています(Dermal Drug Delivery - an overview | ScienceDirect Topics)。
研究では、この経路の寄与は10-20%程度と推定されることがありますが、これは薬物の特性に依存し、一般的には細胞間経路に比べて重要性が低いとされています。
付属器経路
付属器経路は、汗腺や毛包を通じる経路で、皮膚表面の総面積の0.1%しか占めません(SciELO Brazil - Evaluation of skin absorption of drugs from topical and transdermal formulations)。
研究では、この経路が全体の吸収に10%未満しか寄与しないとされていますが、特定の薬物(例:大きな極性分子やペプチド系薬物)ではより重要な役割を果たす可能性があります(SciELO Brazil - Evaluation of skin absorption of drugs from topical and transdermal formulations)。
割合の推定と限界
以上のエビデンスから、以下の表に各経路の推定割合をまとめます。ただし、これらは一般的な推定値であり、薬物や製剤によって異なることに注意してください。

限界:
研究では、正確な割合を定量化することは難しく、実験条件や薬物の特性によって変動します。特に、付属器経路の寄与は薬物の種類(例:極性分子)によって大きく異なるため、統一された数値は存在しません。
結論
研究は、細胞間経路が経皮吸収型製剤の主要な吸収経路であることを示唆しており、全体の80-90%を占める可能性が高いと推定されます。
経細胞経路は10-20%程度、付属器経路は10%未満とされていますが、これらの割合は薬物の特性や製剤の設計に依存します。
付属器経路は皮膚表面の0.1%しか占めないため、全体の吸収への寄与は限定的ですが、特定の薬物では重要な役割を果たす可能性があります。
主要引用文献
SciELO Brazil - Evaluation of skin absorption of drugs from topical and transdermal formulations
Dermal Drug Delivery - an overview | ScienceDirect Topics
Transdermal - Wikipedia
Desai, P., Patlolla, R. R., & Singh, M. (2013). Interaction of nanoparticles and cell-penetrating peptides with skin for transdermal drug delivery
Frasch, H. F., & Barbero, A. M. (2013). Steady-state flux and lag time for skin permeation: rethinking experiments and how to use these values
Alexander, A., Dwivedi, S., Ajaz, A., Giri, T. K., Saraf, S., Saraf, S., & Tripathi, D. K. (2012). Approaches for breaking the barriers of drug permeation through transdermal drug delivery
Notman, R., & Anwar, J. (2013). Breaching the skin barrier: insights from simulations of model membranes
覚えておくべきステム
医薬品の薬理作用機序を、医薬品名から特定する際に、場合によってはおすすめな方法にステムで識別する方法があります。
今回出題された医薬品のステムに関しては、基本的にインタビューフォームの名称に関する項目の記載から引用したので信頼しうる情報です。
※ 医薬品名のリンクは、それぞれの医薬品のPMDA 医療用医薬品添付文書等のURL です。
ドネペジル塩酸塩(Donepezil Hydrochloride)
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬(Acetylcholinesterase inhibitors): -pezil
例:ドネペジル塩酸塩(Donepezil)
※ ドネペジル塩酸塩は、アセチルコリンエステラーゼ(AChE)を可逆的に阻害することにより、シナプス間隙におけるアセチルコリン濃度を上昇させ、神経伝達を促進。アルツハイマー型認知症における認知機能の改善を目的に使用される。

リバスチグミン(Rivastigmine)
acetylcholinesterase inhibitors(アセチルコリンエステラーゼ阻害薬): -stigmine
例:リバスチグミン(Rivastigmine)、ネオスチグミン(Neostigmine)、フィゾスチグミン(Physostigmine)
※ リバスチグミンは、アセチルコリンエステラーゼ(AChE)およびブチリルコリンエステラーゼ(BuChE)の両方を可逆的に阻害し、脳内のアセチルコリン濃度を増加。アルツハイマー型認知症に用いられる。

参考文献
Use of stems in the selection of International Nonproprietary Names (INN) for pharmaceutical substances, 2024
https://www.who.int/publications/i/item/9789240099388
時間にゆとりがない人は、論点およびポイントから読んでくださいね。
上記の太字を選択して Ctrl + F でジャンプできます。
🫛豆知識 医療用医薬品添付文書等
医療用医薬品添付文書等を一読しておくと応用力がつきます。
PMDA 医療用医薬品添付文書等
リバスチグミン
製造販売/ノバルティスファーマ株式会社 イクセロンパッチ4.5mg/イクセロンパッチ9mg/イクセロンパッチ13.5mg/イクセロンパッチ18mg
インタビューフォーム F1_イクセロンパッチ4.5mg/イクセロンパッチ9mg/イクセロンパッチ13.5mg/イクセロンパッチ18mg
患者向医薬品ガイド G_イクセロンパッチ4.5mg/イクセロンパッチ9mg/イクセロンパッチ13.5mg/イクセロンパッチ18mg
以下、上記の医療用医薬品添付文書等から一部抜粋します。
薬効分類名
アルツハイマー型認知症治療剤
一般的名称
リバスチグミン
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.1 本剤の成分又はカルバメート系誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者
3.2 製剤の性状

4. 効能又は効果
🫛効能又は効果:軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
(以下、インタビューフォームから補足します。)
(解説)
アルツハイマー型認知症では、アセチルコリン(ACh)の低下とAChの合成酵素であるコリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)の活性低下及びコリン作動性神経の起始核におけるマイネルト基底核領域にあるコリン作動性神経の顕著な脱落がみられる。
これらのことから、コリン作動性神経機能の低下が認知機能の低下に関連していると考えられている。
本剤は、コリンエステラーゼ阻害作用を通してACh濃度を上昇させ、コリン作動性神経の機能を高めることにより、アルツハイマー型認知症に対し治療効果を発揮すると考えられており、国内外の臨床試験では、軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症において、認知症症状の進行を抑制することが報告されている2,3)。
5. 効能又は効果に関連する注意
🫛アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用する。
🫛本剤は維持量に到達するまで12週間以上を要する。(開始用量を1日1回4.5mgとし、原則として4週毎に4.5mgずつ増量する場合)
5.1 アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用すること。
5.2 本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。
5.3 アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において本剤の有効性は確認されていない。
5.4 他の認知症性疾患との鑑別診断に留意すること。
5.5 本剤の使用が適切であるか、以下に示す本剤の特性を十分に理解した上で慎重に判断すること。
5.5.1 国内臨床試験において、本剤の貼付により高頻度に適用部位の皮膚症状が認められている。
5.5.2 通常、本剤は維持量に到達するまで12週間以上を要する。(開始用量を1日1回4.5mgとし、原則として4週毎に4.5mgずつ増量する場合)
(以下、インタビューフォームから補足します。)
(解説)
5.1 国内の臨床試験において、本剤の有効性が確認されているのはアルツハイマー型認知症のみであるため、鑑別診断を十分に行い、他の認知症性疾患に投与されることがないよう注意を喚起した。
5.2 国内外の臨床試験において、本剤はアルツハイマー型認知症の認知症症状の進行を抑制させたが、アルツハイマー型認知症の病態(神経原線維変化、脳萎縮等)そのものの進行を抑制するという成績は得られていないため注意を喚起した。
5.3 国内の臨床試験において、アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患では、本剤の有効性は確認されていないため注意を喚起した。
5.4 国内の臨床試験において、本剤の有効性が確認されているのはアルツハイマー型認知症のみであるため、それ以外の認知症性疾患に投与されないよう注意を喚起した。
5.5.1 国内の臨床試験において、本剤の貼付により高頻度に適用部位の皮膚症状が認められている。(「Ⅷ-8.副作用」の項参照)
5.5.2 本剤の〔用法及び用量〕は、副作用の発現を抑えるため、漸増法となっている。1日1回4.5mgより投与を開始し原則として4週毎4.5mgずつ1日1回18mgまで増量する投与方法では、維持量に到達するまで12週間を要する。また、消化器系障害(悪心、嘔吐等)により減量、休薬を要した場合は、維持量に到達するまで12週間以上を要する。以上を踏まえ、本剤の使用が適切であるかを慎重に判断するよう注意を喚起した。
6. 用法及び用量
🫛成人にはリバスチグミンとして1日1回4.5mgから開始し、原則として4週毎に4.5mgずつ増量し、維持量として1日1回18mgを貼付する。
🫛1日1回9mgを開始用量とし、原則として4週後に18mgに増量することもできる。
🫛本剤は背部、上腕部、胸部のいずれかの正常で健康な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。
通常、成人にはリバスチグミンとして1日1回4.5mgから開始し、原則として4週毎に4.5mgずつ増量し、維持量として1日1回18mgを貼付する。また、患者の状態に応じて、1日1回9mgを開始用量とし、原則として4週後に18mgに増量することもできる。
本剤は背部、上腕部、胸部のいずれかの正常で健康な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。
(以下、インタビューフォームから補足します。)
(解説)
国内臨床試験(D1301試験)において、開始用量を1日1回4.5mgとし、4週毎に4.5mg ずつ増量し、9mgを維持用量とする群(9mg群)及び18mgを維持用量とする群(18mg群)の有効性、安全性を検討した結果、認知機能検査でプラセボ群と 18mg 群間には統計学的に有意な差がみられ、本剤18mg の有効性が示された。一方、プラセボ群と9mg群間には統計学的に有意な差はみられず、有害事象発現率は、9mg群86.2%、18mg群86.4%と用量群間で違いはなかった2)。
以上より、2011年4月の初回承認時の用法及び用量は、本剤1日1回4.5mgから開始し、原則として4週毎に4.5mgずつ増量し、維持量として1日1回18mg を貼付するとした(3 ステップ漸増法)(「Ⅴ-5.臨床成績 (4)検証的試験」の項参照)。
その後、1日1回9mgより投与を開始し、原則として4 週後に1日1回18mgまで増量する投与方法(1ステップ漸増法)の忍容性、安全性及び有効性を、3 ステップ漸増法を対照として比較評価する国内臨床試験(D1303試験)を実施した。その結果、1ステップ漸増法での有害事象による投与中止率は15.0%(16/107名)、3ステップ漸増法は18.5%(20/108名)であり、1ステップ漸増法の忍容性は3ステップ漸増法と同程度であり、有害事象の内容や発現率、有害事象の重症度別の発現率、有効性評価の結果についても両群間で明らかな違いは認められなかった。
また、開始用量(1ステップ漸増法では1日1回9mg、3ステップ漸増法では1 日1回4.5mg)投与期の中止に至った有害事象発現率、有害事象発現率、有害事象の重症度別の発現率にも両群間で明らかな違いは認められなかった4)。
これらをふまえ、2015年8月に3ステップ漸増法に加え、1日1回9mg より投与を開始し、原則として4週後に1日1回18mgまで増量する投与方法を用法及び用量に追加した。
貼付部位については、国内外の臨床試験の結果より、背部、上腕部、胸部のいずれかの正常で健康な皮膚とした。
7. 用法及び用量に関連する注意
🫛リバスチグミンとして1日1回9mgより投与を開始し、原則として4週後に1日1回18mgまで増量する投与方法については、副作用(特に、消化器系障害(悪心、嘔吐等))の発現を考慮し、本剤の忍容性が良好と考えられる場合に当該漸増法での投与の可否を判断する。
🫛本剤を慎重に投与することが推奨される患者については、リバスチグミンとして1日1回4.5mgより投与を開始し、原則として4週毎に4.5mgずつ1日1回18mgまで増量する投与方法を選択する。
🫛1日18mg未満は有効用量ではなく、漸増又は一時的な減量を目的とした用量であるので、維持量である18mgまで増量する。
🫛消化器系障害(悪心、嘔吐等)がみられた場合は、減量するかこれらの症状が消失するまで休薬する。
🫛他のコリンエステラーゼ阻害作用を有する同効薬(ドネペジル等)と併用しない。
7.1 リバスチグミンとして1日1回9mgより投与を開始し、原則として4週後に1日1回18mgまで増量する投与方法については、副作用(特に、消化器系障害(悪心、嘔吐等))の発現を考慮し、本剤の忍容性が良好と考えられる場合に当該漸増法での投与の可否を判断すること。
7.2 本剤を慎重に投与することが推奨される患者については、リバスチグミンとして1日1回4.5mgより投与を開始し、原則として4週毎に4.5mgずつ1日1回18mgまで増量する投与方法を選択すること。[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[9.1.5 参照],[9.1.6 参照],[9.1.7 参照],[9.1.8 参照],[9.3.1 参照]
7.3 1日18mg未満は有効用量ではなく、漸増又は一時的な減量を目的とした用量であるので、維持量である18mgまで増量すること。
7.4 本剤は、維持量に到達するまでは、1日量として18mgを超えない範囲で症状により適宜増減が可能である。消化器系障害(悪心、嘔吐等)がみられた場合は、減量するかこれらの症状が消失するまで休薬する。休薬期間が4日程度の場合は、休薬前と同じ用量又は休薬前に忍容であった用量で投与を再開する。それ以外の場合は本剤の開始用量(4.5mg又は9mg)を用いて投与を再開する。投与再開後は、再開時の用量を2週間以上投与し、忍容性が良好であることを確認した上で、減量前の用量までは2週間以上の間隔で増量する。
7.5 原則として、1日1回につき1枚のみ貼付すること。[14.2.6 参照]
7.6 他のコリンエステラーゼ阻害作用を有する同効薬(ドネペジル等)と併用しないこと。
7.7 医療従事者又は介護者等の管理のもとで投与すること。
8. 重要な基本的注意
8.1 本剤投与で効果が認められない場合には、漫然と投与しないこと。
8.2 アルツハイマー型認知症は、自動車の運転等の機械操作能力を低下させる可能性がある。また、本剤は主に投与開始時又は増量時にめまい及び傾眠を誘発することがある。このため、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
8.3 本剤の貼付により皮膚症状があらわれることがあるため、貼付箇所を毎回変更すること。皮膚症状があらわれた場合には、ステロイド軟膏又は抗ヒスタミン外用剤等を使用するか、本剤の減量又は一時休薬、あるいは使用を中止するなど適切な処置を行うこと。[14.2.5 参照]
8.4 本剤を同一箇所に連日貼付・除去を繰り返した場合、皮膚角質層の剥離等が生じ、血中濃度が増加するおそれがあるため、貼付箇所を毎回変更すること。[14.2.5 参照]
8.5 本剤の貼り替えの際、貼付している製剤を除去せずに新たな製剤を貼付したために過量投与となり、重篤な副作用が発現した例が報告されている。貼り替えの際は先に貼付している製剤を除去したことを十分確認するよう患者及び介護者等に指導すること。[13.1 参照]
8.6 嘔吐あるいは下痢の持続により脱水があらわれることがある。脱水により、重篤な転帰をたどるおそれがあるので、嘔吐あるいは下痢がみられた場合には、観察を十分に行い適切な処置を行うこと。[11.1.7 参照]
8.7 アルツハイマー型認知症患者では、体重減少が認められることがある。また、本剤を含むコリンエステラーゼ阻害剤の投与により、体重減少が報告されているので、治療中は体重の変化に注意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 洞不全症候群又は伝導障害(洞房ブロック、房室ブロック)等の心疾患のある患者
迷走神経刺激作用により徐脈又は不整脈が起こるおそれがある。[7.2 参照]
* 9.1.2 心筋梗塞、弁膜症、心筋症等の心疾患、電解質異常(低カリウム血症等)等のある患者、QT延長又はその既往歴・家族歴のある患者
徐脈、房室ブロック、QT延長、Torsade de pointes等が起こるおそれがあるため、重篤な不整脈に移行しないよう観察を十分に行うこと。[7.2 参照],[11.1.1 参照]
9.1.3 胃潰瘍又は十二指腸潰瘍のある患者、あるいはこれらの既往歴のある患者
胃酸分泌量が増加し、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍を誘発又は悪化させるおそれがある。[7.2 参照]
9.1.4 尿路閉塞のある患者又はこれを起こしやすい患者
排尿筋を収縮させ症状を誘発又は悪化させるおそれがある。[7.2 参照]
9.1.5 てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者
痙攣閾値を低下させ痙攣発作を誘発させるおそれがある。[7.2 参照]
9.1.6 気管支喘息又は閉塞性肺疾患、あるいはこれらの既往歴のある患者
気管支平滑筋の収縮及び気管支粘液分泌の亢進により症状を悪化させるおそれがある。[7.2 参照]
9.1.7 錐体外路障害(パーキンソン病、パーキンソン症候群等)のある患者
線条体のコリン系神経を亢進することにより、症状を悪化させるおそれがある。[7.2 参照]
9.1.8 低体重の患者
消化器系障害(悪心、嘔吐等)を発現しやすくなるおそれがある。[7.2 参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重度の肝機能障害患者
治療上やむを得ないと判断される場合にのみ投与すること。血中濃度が上昇するおそれがある。また、重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[7.2 参照],[16.6.1 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット、ウサギ)において、リバスチグミン又はその代謝物の胎児への移行が認められている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において、乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
本剤は、主にエステラーゼにより加水分解され、その後硫酸抱合を受ける。本剤のチトクロームP450(CYP)による代謝はわずかである。
10.2 併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法機序・危険因子
コリン作動薬
アセチルコリン
カルプロニウム
ベタネコール
アクラトニウム
コリンエステラーゼ阻害剤
アンベノニウム
ジスチグミン
ピリドスチグミン
ネオスチグミン等
コリン刺激作用が増強され、コリン系副作用(悪心、嘔吐、徐脈等)を引き起こす可能性がある。
本剤と同様にコリン作動性作用を有している。
抗コリン作用を有する薬剤
トリヘキシフェニジル
ピロヘプチン
マザチコール
メチキセン
ビペリデン等
アトロピン系抗コリン剤
ブチルスコポラミン、アトロピン等
本剤と抗コリン作用を有する薬剤のそれぞれの効果が減弱する可能性がある。
本剤と抗コリン作用を有する薬剤の作用が相互に拮抗する。
サクシニルコリン系筋弛緩剤 スキサメトニウム等
サクシニルコリン系筋弛緩剤の作用が過剰にあらわれるおそれがある。
本剤がコリンエステラーゼを阻害し、脱分極性筋弛緩剤の分解を抑制する。
非ステロイド性消炎鎮痛剤
胃潰瘍又は十二指腸潰瘍を誘発又は悪化させるおそれがある。
コリン系の賦活により胃酸分泌量が増加する。
11. 副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1 重大な副作用
* 11.1.1 狭心症(0.3%)、心筋梗塞(0.3%)、徐脈(0.8%)、房室ブロック(0.2%)、洞不全症候群(頻度不明)、QT延長(0.6%) [9.1.2 参照]
** 11.1.2 脳卒中(0.3%)、痙攣発作(0.2%)
一過性脳虚血発作、脳出血及び脳梗塞を含む脳卒中、痙攣発作があらわれることがある。
11.1.3 食道破裂を伴う重度の嘔吐、胃潰瘍(いずれも頻度不明)、十二指腸潰瘍、胃腸出血(いずれも0.1%)
11.1.4 肝炎(頻度不明)
11.1.5 失神(0.1%)
11.1.6 幻覚(0.2%)、激越(0.1%)、せん妄、錯乱(いずれも頻度不明)
11.1.7 脱水(0.4%)
嘔吐あるいは下痢の持続により脱水があらわれることがあるので、このような場合には、補液の実施及び本剤の減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[8.6 参照]
13. 過量投与
🫛大量の過量投与時には、アトロピン硫酸塩水和物を解毒剤として使用できる。
13.1 症状
外国において本剤の過量投与(1回108mg、2日間)の2週間後に死亡したとの報告がある。また、外国における経口投与及び国内外における経皮投与による過量投与例では、嘔吐、悪心、下痢、腹痛、めまい、振戦、頭痛、失神、傾眠、錯乱状態、幻覚、多汗症、徐脈、高血圧、けん怠感及び縮瞳等が認められている。[8.5 参照]
13.2 処置
過量投与時には、速やかに本剤をすべて除去し、その後24時間はそれ以上の貼付を行わない。重度の悪心、嘔吐には制吐剤の使用を考慮すること。また、大量の過量投与時には、アトロピン硫酸塩水和物を解毒剤として使用できる。最初にアトロピン硫酸塩水和物として1~2mgを静脈内投与し、臨床反応に応じて投与を追加する。解毒剤としてスコポラミンの使用は避けること。
14.2 薬剤貼付時の注意
🫛皮膚刺激を避けるため、貼付箇所を毎回変更し、繰り返し同一箇所には貼付しない。
🫛原則、1回につき1枚のみ貼付し、貼付24時間後に新しい製剤に貼り替える。
14.2.1 本剤は、背部、上腕部又は胸部の正常で健康な皮膚で、清潔で乾燥した体毛が少ない、密着した衣服を着用してもこすれない箇所に貼付すること。
14.2.2 貼付箇所の皮膚を拭い、清潔にしてから本剤を貼付すること。
14.2.3 皮膚の損傷又は湿疹・皮膚炎等がみられる箇所には貼付しないこと。
14.2.4 貼付する箇所にクリーム、ローション又はパウダーを塗布しないこと。
14.2.5 皮膚刺激を避けるため、貼付箇所を毎回変更し、繰り返し同一箇所には貼付しないこと。[8.3 参照],[8.4 参照]
14.2.6 原則、1回につき1枚のみ貼付し、貼付24時間後に新しい製剤に貼り替えること。[7.5 参照]
14.2.7 本剤が剥がれた場合は、その時点で新しい製剤に貼り替え、翌日より通常通りの時間に貼り替えを行うこと。
14.3 薬剤貼付後の注意
14.3.1 貼付24時間後も本剤の成分が残っているので、使用済みの製剤は接着面を内側にして折りたたみ、小児の手及び目の届かない所に安全に廃棄すること。
14.3.2 本剤を扱った後は、手を眼に触れず、手を洗うこと。
16. 薬物動態
16.1 血中濃度
16.1.1 反復投与
健康成人に本剤9mgもしくは18mgを1日1回反復投与(5日間貼付)したときの投与5日目の血漿中リバスチグミン濃度推移を下図に示す。血漿中リバスチグミンは貼付8時間後に最高血漿中濃度(Cmax)に到達し、貼付24時間後(貼付終了時)まで緩やかに減少した。Cmaxは本剤9mgで3.39±1.44ng/mL、18mgで8.27±2.31ng/mL(平均値±標準偏差)であった1)。
本剤18mgを除去後の血漿中リバスチグミン濃度の消失半減期は3.3時間であった。いずれの用量でもリバスチグミンの本剤からの放出率は含量の約50%であった1)。
血漿中リバスチグミン濃度は投与開始3日で定常状態に到達した。本剤9mgの初回投与日及び投与5日目のAUC0-24h比から求めた累積率は1.34であった1)。
🫛年齢、性別、肝機能パラメータ (AST、ALT、ビリルビン)及び腎機能パラメータ(クレアチニンクリアランス)はリバスチグミンの血漿中濃度に影響を及ぼさなかった。
(以下、インタビューフォームから補足します。)
Ⅶ-3. 母集団(ポピュレー ション)解析
(1)解析方法 該当資料なし
(2)パラメータ変動要因 該当資料なし
<参考:外国人データ>
軽度及び中等度の外国人アルツハイマー型認知症患者 1190 名を対象に、リバ スチグミンパッチ剤(18mg 及び 36mg)並びにカプセル剤(12mg:国内未承 認)を投与し、薬物動態に対する内因性の影響因子を線形回帰分析により検討した。
体重がリバスチグミンの定常状態における血漿中濃度に影響を及ぼすことが示された(p=0.0003)。
一方、年齢、性別、肝機能パラメータ (AST、ALT、ビリルビン)及び腎機能パラメータ(クレアチニンクリアランス)はリバスチグミンの血漿中濃度に影響を及ぼさなかった(海外 2320 試 験)27)。
16.2 吸収
🫛背部、上腕部、胸部に貼付したとき、リバスチグミンの曝露量には貼付部位間で差が認められなかった。
背部、上腕部、胸部に貼付したとき、リバスチグミンの曝露量には貼付部位間で差が認められなかった2),3)(外国人のデータ)。
(以下、インタビューフォームから補足します。)
(1) 吸収部位
皮膚
<外国人データ>
海外2338試験28) において、本剤を上背部、下背部、胸部、又は上腕部に貼付したときの暴露量は同程度であり、腹部及び大腿部ではそれらの部位と比較して低かった。
上背部貼付時を基準とした相対的バイオアベイラビリティ(AUCinf)は、100%(胸部)、92%(上腕部)、80%(腹部)、及び 71%(大腿部)であった。
また、海外W159試験29) において、上背部貼付時を基準とした下背部の相対的バイオアベイラビリティ(AUClast)は104%であった。
<参考:外国人データ>
健康被験者48名に本剤18mgを24時間、上背部に貼付したときの暴露量を、リバスチグミン 3.0mg 経口液剤(国内未承認)を単回投与したときと比較した。体重1kg あたりの投与量(パッチ剤の場合は放出量)で補正したパラメータを比較した結果、幾何平均値の比(パッチ剤/経口液剤)は Cmax で0.31、AUCinf で 2.50 であった。
パッチ剤では経口液剤と比較してCmaxを抑えつつ、経口液剤より高いAUCinf が得られることが確認された(海外D2332試験)30)。
16.3 分布
リバスチグミンの血漿中蛋白結合率は、本剤投与後の血漿中濃度付近で約40%であった4)(in vitro)。
16.4 代謝
リバスチグミンは、主にエステラーゼにより加水分解され、その後硫酸抱合を受ける。CYPによる代謝はわずかである。
16.5 排泄
リバスチグミンの排泄は代謝物の腎排泄が主である。健康成人に[14C]標識リバスチグミンを経口投与したとき、24時間以内に90%以上が尿中へ排泄され、糞中への排泄は1%未満であった5)(外国人のデータ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 肝機能障害患者
本剤で肝機能障害患者を対象とした薬物動態試験は実施されていない。なお、リバスチグミンの経口剤(国内未承認)を、Child-Pughスコアが5~12の肝硬変患者に単回投与したとき、健康成人と比較してリバスチグミンのAUCが約130%、Cmaxが約60%上昇した6)(外国人のデータ)。[9.3.1 参照]
16.7 薬物相互作用
本剤の薬物間相互作用を検討した試験はない。リバスチグミンの経口剤(国内未承認)について、ジゴキシン、ワルファリン、ジアゼパム、フルオキセチンとの薬物動態学的相互作用を検討した結果、リバスチグミンの薬物動態に対する併用薬の影響は認められなかった7),8),9),10)。リバスチグミンは主にエステラーゼにより代謝され、CYPによる代謝はわずかであることから、CYPを阻害する薬物と併用してもリバスチグミンの薬物動態は影響を受けないと考えられる。また、本剤18mgを貼付したときのリバスチグミンのCmaxはCYPに対するIC50値より十分低いことから、CYPにより代謝される併用薬の薬物動態に影響を及ぼす可能性は低いと考えられる11)。
以下、インタビューフォームから一部抜粋します。
Ⅰ-1.開発の経緯
イクセロンパッチ(一般名:リバスチグミン:以下、本剤)は、ノバルティスファーマ社(旧サンド社)で創製された、1日1回貼付することで効果を示す経皮吸収型製剤(パッチ剤)のアルツハイマー型認知症(Alzheimer-typedementia/Alzheimer’sdisease、AD)治療薬である。
アルツハイマー型認知症は臨床的には認知機能の低下、神経病理学的には老人斑と神経原線維変化を主徴とする進行性の神経変性疾患である。
アルツハイマー型認知症脳の大脳皮質においてアセチルコリン(Acetylcholine:ACh)の生合成酵素であるコリンアセチルトランスフェラーゼの顕著な活性低下が報告されたことを契機として、コリンの取り込みの低下やAChレベルの低下、マイネルト基底核のコリン作動性神経の脱落等が報告された。
以上の神経化学的知見はアルツハイマー型認知症の認知機能の低下とよく相関すること、さらにムスカリン受容体拮抗薬であるスコポラミンにより記憶障害が生じるという薬理学的知見によって確認されるところとなり、「アルツハイマー型認知症の認知機能の低下は、コリン作動性神経機能の低下に基づく」とするコリン仮説の提唱に至った1)。
リバスチグミンは可逆的かつ強力なコリンエステラーゼ(Cholinesterase:ChE)阻害作用を示す中枢移行性の高いフェニルカルバメート系化合物として見出された。
リバスチグミンは最初に経口投与を目的として製剤化が行われ、アルツハイマー型認知症患者に対して有効性を示し、1997年7月にスイスでカプセル剤が承認された。続いてEU及びアメリカ等で経口剤(カプセル剤又は経口液剤)は承認されている。しかしながら、ChE阻害剤に共通する副作用として消化器症状(主に悪心、嘔吐)が認められ、これらの副作用は経口投与時の高い最高血漿中薬物濃度(Cmax)、あるいはそれに伴う血漿中薬物濃度の大きな変動に起因するものと考えられた。
そのため、経口剤で得られた知見を踏まえ、これらの副作用の軽減を目指して薬物動態プロファイルを改善した経皮吸収型製剤(パッチ剤)を開発した。本剤は2007年7月にアメリカで最初に承認され、その後EU等、日本を含め承認されている。パッチ剤としたことで、結果的に服薬状況が可視化され、服薬管理を行う介護者の負担軽減も期待されている。
本邦ではノバルティスファーマ株式会社と小野薬品工業株式会社が、経皮吸収型製剤として共同で国内での臨床開発を行い、アルツハイマー型認知症に対する本剤の有効性及び安全性が確認され、2011年4月に「軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」の効能又は効果で製造販売承認を得た。また、投与開始時の漸増期間を短縮するために、既承認用法(4.5mgから投与開始し、4週毎に4.5mgずつ増量する3ステップ漸増法)と9mgから投与開始し、4週後に1日1回18mgに増量する投与方法(1ステップ漸増法)の忍容性を比較した国内臨床試験を実施し、2015年8月に1ステップ漸増法を追加する用法及び用量の一変承認を取得した。
さらに、本剤の副作用として皮膚症状が多く報告されているため、皮膚刺激性を軽減することは本剤の皮膚症状の副作用を軽減することだけでなく治療継続性の観点からも有用と考え、製剤処方を変更した製剤(新処方製剤)を開発した。新処方製剤は皮膚刺激性等の原因となる粘着付与剤を含まず、流動パラフィンを含んでおり、ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験において、刺激性の改善が認められた。
生物学的同等性試験において、処方変更前後の製剤間の生物学的同等性が確認できたことから、2019年3月に新処方製剤に変更する一変承認を取得した。
使用成績調査、特定使用成績調査、製造販売後臨床試験を実施し、2020年12月医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第14条第2項第3号イからハまでのいずれにも該当しないとの再審査結果を得た。
Ⅰ-2.製品の治療学的特性
(1) 1日1回の貼付投与で、軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症患者の
認知症症状の進行を抑制する。
(「Ⅴ.治療に関する項目」及び「Ⅶ.薬物動態に関する項目」参照)
(2) 脳内アセチルコリンエステラーゼ及びブチリルコリンエステラーゼを阻害し、アセチルコリンレベルを増加させる(ラット)。
(「Ⅵ.薬効薬理に関する項目」参照)
(3) 重大な副作用として、狭心症、心筋梗塞、徐脈、房室ブロック、洞不全症候群、QT延長、脳卒中、痙攣発作、食道破裂を伴う重度の嘔吐、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃腸出血、肝炎、失神、幻覚、激越、せん妄、錯乱、脱水が報告されている。
(「Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目」参照)
Ⅰ-3.製品の製剤学的特性
経皮吸収型製剤(パッチ剤)のアルツハイマー型認知症(Alzheimer-typedementia/Alzheimer’sdisease、AD)治療薬である。
(「Ⅳ.製剤に関する項目」参照)
まず基本的な知識について復習しておきましょう。
■■GPT4o
経皮吸収型製剤(たとえば貼付剤)は、皮膚を通じて薬物を体内に吸収させる製剤です。この吸収過程を解剖学的および薬物動態学的な見地から以下に説明します。
解剖学的見地からの経皮吸収
皮膚は外部環境から体内を守るバリア機能を持ち、薬物が通過するにはいくつかの構造を経由する必要があります。
1. 皮膚の構造
皮膚は大きく3層に分けられます:
表皮(Epidermis)
最外層の角質層(Stratum Corneum)が最も重要。
経皮吸収の主な障壁となる。角質層は死んだ角化細胞(ケラチノサイト)と脂質で構成され疎水性。
この層を越えるのが、経皮吸収の「最大の関門」。
真皮(Dermis)
毛細血管が豊富に分布しており、薬物がここに到達すると全身循環に移行可能。
皮下組織(Subcutaneous tissue)
脂肪細胞が多く、薬物貯留部位になることもある。
2. 吸収経路
薬物は以下のいずれかのルートで皮膚を通過します:
経細胞経路(Transcellular):細胞内を直接通る(親油性薬物に有利)
細胞間経路(Intercellular):角質細胞間の脂質層を通る(多くの薬物はこの経路)
付属器経路(Appendageal):汗腺や毛包を通じる(分子量の大きい薬物にわずかに有利)
薬物動態学的見地からの経皮吸収
薬物が皮膚から吸収され、全身に移行する過程を以下のように理解できます。
1. 吸収(Absorption)
角質層を通過し、真皮の血管に入ると、薬物は血流によって全身に分布する。
吸収速度は、薬物の脂溶性・分子量・皮膚の状態などによって決まる。
薬物動態的には、皮膚が「吸収部位」、皮膚血管が「吸収のための動圧力源(Sink)」になる。
2. 分布(Distribution)
血中に入った薬物は、他の組織にも分布する。貼付剤では安定した血中濃度を保ちやすい(徐放性)。
3. 代謝(Metabolism)
皮膚には代謝酵素も存在する(特に表皮にCYP酵素やエステラーゼ等)。薬物の一部は皮膚内で代謝されることもある。
大部分の代謝は全身循環後、肝臓で行われる。
4. 排泄(Excretion)
通常の経路(肝代謝→胆汁排泄、腎排泄など)を経て排泄される。経皮経路自体が排泄経路になることはほとんどない。
経皮吸収型製剤の利点・課題(薬物動態的観点)
【利点】
初回通過効果の回避(肝臓での代謝を受けにくい)
血中濃度の持続性(徐放性に優れる)
投与コンプライアンスの向上(貼るだけでよい)
【課題】
分子量・脂溶性などに制限(経皮吸収には適性がある)
皮膚刺激・アレルギーのリスク
吸収速度の個人差(年齢、皮膚の厚さ、乾燥状態などの影響)
論点およびポイント
■■GPT4o
問 107-264|実務
論点| アルツハイマー型認知症 / ドネペジル / リバスチグミン / 経皮吸収型製剤 / 用法・用量 / 副作用 / 注意
ポイント|
ドネペジル(経口剤)が服用困難なため、経皮吸収型製剤であるリバスチグミンへの変更を検討。
コリンエステラーゼ阻害薬の適応は「軽・中程度のアルツハイマー型認知症」であるため、適応確認が必要。
経皮吸収型製剤は皮膚刺激が生じる可能性があるため、過去の貼付剤による皮膚反応の有無を確認。
錠剤と貼付剤を同時併用することは適切ではない(過量投与のリスクがある)。
リバスチグミン経皮吸収型製剤の増量スケジュールは4週間ごとの漸増であり、毎週の増量は不要。
リバスチグミンは主にエステラーゼによる代謝を受ける。腎排泄ではないため、腎機能の影響は少ない。
問 107-265|薬剤
論点| リバスチグミン / 経皮吸収 / 肝初回通過 / 血中濃度
ポイント|
リバスチグミン経皮吸収型製剤は、貼付部位(背部・胸部・上腕)による吸収差はほとんどない。
経皮吸収製剤は繰り返し使用することで血漿中濃度が定常状態に達する。
経皮吸収製剤は消化管を通らないため、肝初回通過効果を受けない。
主な経皮吸収経路は角質層を通る経路であり、汗腺や毛穴(付属器官経路)が主たる経路ではない。
経皮吸収型製剤は薬物の徐放特性を持つため、急激な血漿中濃度の上昇を回避できる。
薬剤師国家試験 出題基準
出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp)
論点を整理します。
■■GPT4o
総合的な論点
(1) 複合問題の背景
この複合問題は、高齢者の認知症治療における薬剤変更の適応、および異なる投与経路による薬物動態の違いについての理解を問うものである。
具体的には、経口剤であるドネペジル塩酸塩と経皮吸収型製剤であるリバスチグミンの使い分け に関する実務的・薬剤学的な判断が求められている。
問 107-264(実務):
薬剤変更を提案する際の確認事項を問うており、患者の認知症の重症度や貼付剤の使用歴などが論点となる。問 107-265(薬剤):
リバスチグミンの経皮吸収型製剤の薬物動態に関する正確な知識を問うている。
(2) コリンエステラーゼ阻害薬の比較
アルツハイマー型認知症(AD)の治療薬として、コリンエステラーゼ阻害薬(ChEIs)が広く使用されている。代表的な薬剤として以下の3つが挙げられる。
ドネペジル(経口):
半減期が長く1日1回投与が可能。軽度から重度まで適応がある。リバスチグミン(経口・経皮):
半減期が短いが、経皮製剤は徐放性により1日1回貼付可能。
主に軽・中程度のADに適応。ガランタミン(経口):
ニコチン性アセチルコリン受容体のアロステリック調節作用を併せ持つ。
ドネペジルを経口で服用できない場合、リバスチグミン経皮製剤が代替選択肢となる。
(3) 経口剤と経皮吸収型製剤の薬物動態の違い
経口剤は消化管から吸収され、肝初回通過効果を受けるため、薬物動態は食事や肝機能の影響を受ける。一方、経皮吸収型製剤は、皮膚から徐々に吸収されるため血中濃度の急激な変動が少なく、肝初回通過効果を回避できる というメリットがある。
リバスチグミン経皮吸収型製剤の特徴として、
血中濃度の急激な上昇が回避される(→ 副作用リスクが軽減)
肝初回通過効果を受けない(→ 代謝酵素の影響が少ない)
貼付部位による吸収差が少ない(→ 安定した血中濃度が得られる)
これらの特性を踏まえ、ドネペジルの経口服用が困難な患者に対して、リバスチグミン経皮吸収型製剤の提案は合理的である。
(4) 本問題の総合的な論点
薬剤選択の適応基準
特に患者の認知症の重症度、経皮剤の適応、過去の貼付剤による皮膚トラブルの有無経皮吸収型製剤の薬物動態的特徴
吸収経路、定常状態への到達、肝初回通過効果の有無適切な使用法
併用の可否、貼付部位の影響、増量スケジュール
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
問 107-264(実務)
選択肢 1: 患者が錠剤を飲まない時に貼付し、両剤を併用すること
論点:
ドネペジルとリバスチグミンはともにコリンエステラーゼ阻害薬(ChEIs)であり、併用による相乗効果は期待できず、副作用リスクが増大する。
特に、コリン作動性クリーゼ(悪心、嘔吐、徐脈、筋力低下など)のリスクが高まるため、併用は推奨されない。
アプローチ方法:
ChEIsの作用機序を確認し、併用のリスクを説明する。
国内外のガイドラインを参照し、単剤での治療が推奨されることを主治医に伝える。
したがって、この選択肢は 不適切。
選択肢 2: 患者が軽・中程度のアルツハイマー型認知症であること
論点:
リバスチグミン経皮吸収型製剤は軽度〜中等度のADに適応がある(重度ADには適応外)。
ドネペジルは軽度〜重度ADに適応があるが、リバスチグミンへ変更する場合、適応範囲内であるかの確認が必要。
アプローチ方法:
患者の認知機能の評価(MMSEスコアなど)を確認する。
リバスチグミンの適応症を考慮し、主治医に対して適応範囲を確認する。
したがって、この選択肢は 適切。
選択肢 3: 患者が過去に貼付剤によってかぶれたことがあるか
論点:
経皮吸収型製剤は、皮膚刺激や接触性皮膚炎を引き起こす可能性があるため、過去の貼付剤使用歴を確認することが重要。
リバスチグミン経皮吸収型製剤でも皮膚刺激が起こる可能性があり、皮膚トラブルのリスクが高い患者には使用を慎重に検討する。
アプローチ方法:
患者の過去の貼付剤使用歴(ニコチンパッチ、フェンタニル貼付剤など)を確認する。
皮膚刺激があった場合、使用可能な貼付部位の変更や、保湿剤の併用などの対策を検討する。
したがって、この選択肢は 適切。
選択肢 4: 薬剤変更後、毎週の増量が必要なこと
論点:
リバスチグミン経皮吸収型製剤の初期用量は4.6 mg/日であり、4週間後に9.5 mg/日へ増量するのが標準的な用量調節。
毎週の増量は推奨されておらず、不適切。
アプローチ方法:
リバスチグミンの添付文書を確認し、増量スケジュールの誤解を防ぐ。
適切な増量間隔(4週間ごと)を主治医に伝え、無理な増量を避ける。
したがって、この選択肢は 不適切。
選択肢 5: 患者に腎機能障害がないこと
論点:
リバスチグミンは主にコリンエステラーゼによる加水分解で代謝されるため、腎機能低下の影響を受けにくい。
腎機能障害は使用上の特別な注意点ではないため、優先して確認すべき事項ではない。
アプローチ方法:
リバスチグミンの代謝経路を主治医に説明し、腎機能障害の影響が小さいことを確認する。
腎機能よりも、皮膚トラブルや適応症の確認を優先する。
したがって、この選択肢は 不適切。
問 107-265(薬剤)
選択肢 1: 背部又は胸部に貼付したとき、リバスチグミンの吸収には貼付部位間で差が認められない。
論点:
リバスチグミンの吸収は貼付部位による大きな差がない ことが報告されている。
臨床試験において、背部・胸部・上腕部での血中濃度に有意な差がなかった。
アプローチ方法:
添付文書や臨床データを参照し、貼付部位の吸収特性を確認する。
したがって、この選択肢は 正しい。
選択肢 2: 繰り返し貼付することで血漿中濃度は定常状態に達する。
論点:
リバスチグミンの経皮吸収型製剤は繰り返しの使用により血中濃度が定常状態に達する。
多くの貼付製剤は反復投与により血中濃度が安定するため、この記述は正しい。
アプローチ方法:
薬物動態データを確認し、定常状態への到達を主張する。
したがって、この選択肢は 正しい。
選択肢 3: 肝初回通過効果を受けない。
論点:
経皮吸収型製剤は肝臓を通らずに全身循環へ直接移行するため、肝初回通過効果を受けない。
アプローチ方法:
薬物動態の基礎知識に基づき、経皮投与の特性を説明する。
したがって、この選択肢は 正しい。
選択肢 4: 主たる吸収経路は、皮膚における汗腺や毛穴などの付属器官である。
論点:
経皮吸収は主に角質層を介した経皮拡散で起こる。
汗腺や毛穴からの吸収はわずかで、主要経路ではない。
アプローチ方法:
薬物の経皮吸収メカニズムを確認し、主たる経路を特定する。
したがって、この選択肢は 誤り(正答)。
選択肢 5: 急激な血漿中濃度の上昇が回避される。
論点:
急激な血漿中濃度の上昇が回避されるか。
アプローチ方法:
経皮吸収型製剤は徐放性のため、急激な血中濃度の上昇を防ぐ。
したがって、この選択肢は 正しい。
引用文献
以下に、本問題の解答根拠となる文献を示す。
日本認知症学会. 「アルツハイマー病治療の手引き(2021年度版)」
コリンエステラーゼ阻害薬の適応、増量スケジュール、投与経路の選択についての記載あり。
厚生労働省. 「リバスチグミン経皮吸収型製剤(イクセロンパッチ・リバスタッチ)の添付文書」
貼付部位による吸収差、経皮吸収のメカニズム、定常状態への到達についての記載あり。
Kumar, A., Singh, A., & Ekavali. "A review on Alzheimer's disease pathophysiology and its management: an update." Pharmacological Reports, 2015.
アルツハイマー病の病態生理およびコリンエステラーゼ阻害薬の薬物動態についての詳細なレビュー。
Cummings, J. L., et al. "The role of cholinesterase inhibitors in the treatment of Alzheimer's disease: an update." Alzheimer's Research & Therapy, 2016.
各コリンエステラーゼ阻害薬の比較(ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン)と経皮吸収型製剤の利点についての言及あり。
Hadgraft, J., & Lane, M. E. "Skin permeation: the years of enlightenment." International Journal of Pharmaceutics, 2014.
経皮吸収の主要経路(角質層経路と付属器官経路)について詳細に記載。
国内外の薬剤師向けガイドライン(日本薬剤師会、米国薬剤師会)
経皮吸収型製剤の適正使用と、皮膚トラブルを防ぐための使用法についての情報を提供。
以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?
大丈夫です。
完全攻略を目指せ!
はじめましょう。
薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】からアルツハイマー型認知症 / ドネペジル / リバスチグミン / 経皮吸収型製剤 / 薬物動態 / 吸収経路 / 適応 / 用法・用量 / 副作用を論点とした問題です。
なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。
生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。
Here we go.
第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問264-265
一般問題(薬学実践問題)
【薬理、薬剤/実務】
■複合問題|問 107-264-265
Q. 薬剤師が特別養護老人ホームを訪問した時、施設の看護師から入所者が内服薬を服用しないので困っているとの相談を受けた。処方は朝食後にドネペジル塩酸塩錠10mgを1錠であった。現状を踏まえ、主治医に対し次回からリバスチグミン経皮吸収型製剤への変更を提案した。
実務
問 107-264|実務
Q. 薬剤変更を提案するにあたって、薬剤師が主治医に確認することとして、適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 患者が錠剤を飲まない時に貼付し、両剤を併用すること
2. 患者が軽・中程度のアルツハイマー型認知症であること
3. 患者が過去に貼付剤によってかぶれたことがあるか
4. 薬剤変更後、毎週の増量が必要なこと
5. 患者に腎機能障害がないこと
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-264-265【薬理、薬剤/実務】論点:アルツハイマー型認知症 / ドネペジル / リバスチグミン / 経皮吸収型製剤 / 薬物動態 / 吸収経路 / 適応 / 用法・用量 / 副作用 |matsunoya
薬剤
問 107-265|薬剤
Q. リバスチグミン経皮吸収型製剤の特徴として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 背部又は胸部に貼付したとき、リバスチグミンの吸収には貼付部位間で差が認められない。
2. 繰り返し貼付することで血漿中濃度は定常状態に達する。
3. 肝初回通過効果を受けない。
4. 主たる吸収経路は、皮膚における汗腺や毛穴などの付属器官である。
5. 急激な血漿中濃度の上昇が回避される。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-264-265【薬理、薬剤/実務】論点:アルツハイマー型認知症 / ドネペジル / リバスチグミン / 経皮吸収型製剤 / 薬物動態 / 吸収経路 / 適応 / 用法・用量 / 副作用 |matsunoya
■■GPT4o
■問 107-264|実務
■論点|
この問題の論点は、リバスチグミンの適応条件と副作用リスクを考慮した適切な処方提案を特定することです。
■解説1|
患者が軽・中程度のアルツハイマー型認知症であること(選択肢2)[正しい]
適応基準:
リバスチグミンは、軽度から中等度のアルツハイマー型認知症患者に適応がある(日本認知症学会ガイドライン, 2021)。治療選択の重要性:
適応外使用を避けるため、事前に認知症の進行度を確認する必要がある。主治医への確認の意義:
適応外処方は医療事故につながる可能性があり、医師に事前確認を行うことが適切である。
患者が過去に貼付剤によってかぶれたことがあるか(選択肢3)[正しい]
皮膚副作用リスク:
リバスチグミン経皮吸収型製剤は皮膚炎や接触性皮膚炎を引き起こす可能性があり、既往歴がある場合は慎重に検討する必要がある。ガイドラインの指針:
経皮薬の使用歴を確認し、かぶれの有無を把握することが推奨されている(国内薬剤師会ガイドライン, 2022)。臨床的意義:
過去に貼付剤でかぶれた経験がある場合、リバスチグミン以外の治療法を検討する必要がある。
■解説2|
ドネペジルからリバスチグミンへの変更の意義
ドネペジルとリバスチグミンはともにコリンエステラーゼ阻害薬であるが、投与経路が異なるため、服薬困難な患者には経皮吸収型製剤が有用である。
ただし、副作用や適応条件が異なるため、適応確認や皮膚副作用の有無を事前に確認する必要がある。
薬剤師の役割
患者の状態に合わせた適切な処方変更を提案するために、適応条件や副作用リスクを総合的に評価し、医師に適切な情報提供を行うことが重要である。
■結論|
選択肢2と3が正答である。
適応確認(認知症の進行度)と副作用リスク(皮膚かぶれ)の評価が、適切な薬剤変更のために必須である。
■補足|
患者が錠剤を飲まない時に貼付し、両剤を併用すること(選択肢1)[誤り]
過量投与リスク:
ドネペジルとリバスチグミンは同じ作用機序を持つため、併用するとコリン過剰作用(悪心、嘔吐、徐脈など)のリスクが高まる。
薬剤変更後、毎週の増量が必要なこと(選択肢4)[誤り]
増量スケジュールの誤り:
リバスチグミン経皮吸収型製剤は、4週間ごとに増量するスケジュールが推奨されており、毎週の増量は不要(リバスチグミン添付文書, 2022)。
患者に腎機能障害がないこと(選択肢5)[誤り]
腎機能の影響が少ない:
リバスチグミンは主にエステラーゼによって代謝され、腎機能の影響をほとんど受けないため、腎機能障害の有無は重要な確認事項ではない。
■問 107-265|薬剤
■論点|
この問題の論点は、リバスチグミン経皮吸収型製剤の薬物動態と吸収機序を特定することです。
■解説1|
主たる吸収経路は、皮膚における汗腺や毛穴などの付属器官である(選択肢4)[誤り]
経皮吸収のメカニズム:
経皮吸収は主に角質層を介した拡散によって行われる。
皮膚の付属器官(汗腺・毛穴など)を介した吸収は一部寄与するが、主要な経路ではない(経皮吸収学, 2020)。
薬剤設計の原則:
貼付剤は通常、角質層を通過しやすい親油性分子として設計されており、付属器官からの吸収は限定的である。
リバスチグミンの吸収特性:
リバスチグミンも角質層→表皮→真皮を通じて吸収され、付属器官からの吸収が主要経路ではないと考えられる。
■解説2|
リバスチグミン経皮吸収型製剤の特徴と臨床的利点
肝初回通過効果を回避:
経皮投与では消化管を経由しないため、肝初回通過効果を受けずに一定の血中濃度が維持される。血漿中濃度の安定性:
経皮吸収により、内服薬に比べて血中濃度の急激な変動が少ないため、消化器系副作用が抑制される。
■結論|
選択肢4は誤りであるため、正答となる。
リバスチグミンの主要な吸収経路は角質層を介した拡散であり、汗腺や毛穴などの付属器官は主な経路ではない。
■補足|
背部又は胸部に貼付したとき、リバスチグミンの吸収には貼付部位間で差が認められない(選択肢1)[正しい]
貼付部位の吸収特性:
背部・胸部ともに角質層の厚みが一定であり、吸収に大きな差はない。
繰り返し貼付することで血漿中濃度は定常状態に達する(選択肢2)[正しい]
薬物動態の特性:
リバスチグミンは貼付を継続することで、数日で定常状態に達する。
肝初回通過効果を受けない(選択肢3)[正しい]
経皮吸収型製剤のメリット:
消化管を経由しないため、肝代謝酵素の影響を受けず、バイオアベイラビリティが高い。
急激な血漿中濃度の上昇が回避される(選択肢5)[正しい]
安定した血中濃度の維持:
経皮吸収は徐放性があり、経口投与と比較して血漿中濃度の急激な上昇が抑えられる。
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薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 必須問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, Google AI Studio & GPT4, Copilot|matsunoya (note.com)
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すっきり、はっきりわかったら、合格です。
第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問264-265
一般問題(薬学実践問題)
【薬理、薬剤/実務】
■複合問題|問 107-264-265
Q. 薬剤師が特別養護老人ホームを訪問した時、施設の看護師から入所者が内服薬を服用しないので困っているとの相談を受けた。処方は朝食後にドネペジル塩酸塩錠10mgを1錠であった。現状を踏まえ、主治医に対し次回からリバスチグミン経皮吸収型製剤への変更を提案した。
実務
問 107-264|実務
Q. 薬剤変更を提案するにあたって、薬剤師が主治医に確認することとして、適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 患者が錠剤を飲まない時に貼付し、両剤を併用すること
2. 患者が軽・中程度のアルツハイマー型認知症であること
3. 患者が過去に貼付剤によってかぶれたことがあるか
4. 薬剤変更後、毎週の増量が必要なこと
5. 患者に腎機能障害がないこと
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薬剤
問 107-265|薬剤
Q. リバスチグミン経皮吸収型製剤の特徴として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 背部又は胸部に貼付したとき、リバスチグミンの吸収には貼付部位間で差が認められない。
2. 繰り返し貼付することで血漿中濃度は定常状態に達する。
3. 肝初回通過効果を受けない。
4. 主たる吸収経路は、皮膚における汗腺や毛穴などの付属器官である。
5. 急激な血漿中濃度の上昇が回避される。
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-254-255【薬理、薬剤/実務】論点:副作用 / 発生メカニズム / ワルファリン / ビソプロロール / リバスチグミン / ニトラゼパム / |matsunoya
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-264-265【薬理、薬剤/実務】論点:アルツハイマー型認知症 / ドネペジル / リバスチグミン / 経皮吸収型製剤 / 薬物動態 / 吸収経路 / 適応 / 用法・用量 / 副作用 |matsunoya
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全50問 × 4回分(合計 200問)
薬学実践問題 2日目(1) 物理・化学・生物、衛生/実務
薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第106回薬剤師国家試験 全50問
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薬学実践問題 第107回薬剤師国家試験 全50問
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薬学実践問題 第108回薬剤師国家試験 全50問
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薬学実践問題 第109回薬剤師国家試験 全50問
全40問 × 4回分(合計 160問)
薬学実践問題 2日目(2) 薬理、薬剤/実務
薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第106回薬剤師国家試験 全40問
薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第107回薬剤師国家試験 全40問
(近日公開予定です。お楽しみに!)
薬剤師国家試験対策ノート📒
薬学実践問題 第108回薬剤師国家試験 全40問
(近日公開予定です。お楽しみに!)
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薬学実践問題 第109回薬剤師国家試験 全40問
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