里見八犬伝聖地巡礼【下野二】庚申山
2025年6月28日
南総里見八犬伝の名場面のひとつ「庚申山 化け猫退治の場」。
昨日は、荒芽山で散り散りになった七犬士のひとり、犬飼現八の足取りを追って、足尾の里を聖地巡礼してきた。
庚申山といえば、奈良時代に開かれた日光の修験の山。
八犬伝でも「奥の院まで辿り着いて帰った者はいない」険しい山として、描かれている。
果たして、そんな修験場まで辿り着けるのか⁉️
とりあえずピストンで、行けるとこまで行ってみま~す❣️
銀山平から気合い十分でスタート!
出発は標高830mの銀山平。
銀山平にあるかじか荘に一泊し、朝ごはんをしっかり食べて、庚申山登山口へ。

歌川国芳作の浮世絵、庚申山の化猫退治「曲亭翁精著八犬士随一 犬村大角」をプリントしたTシャツを着込み、気合い十分✊で出発。
少し歩くと、すぐに庚申山登山口の看板が。
ここには「南総里見八犬伝」のことも、ちゃんと書かれている。

また、全山は奇石怪石に覆われ、百余の名所からなり、樹木は千古の風雪に耐えている。その荘厳さを表した文献も多く、特に「南総里見八犬伝」の化猫退治の場として、庚申山は不朽のものとなった。
ここ庚申山は江戸時代から庚申信仰の山として賑わい、その人気に「南総里見八犬伝」も一役買ったとも言われている。
あたしも「里見八犬伝聖地巡礼」してなければ、庚申山には来なかったかも。
だって登山初級レベルのあたしには、ちょっと難易度が高すぎるし~😅
まずは標高1051mの一の鳥居まで。
庚申川に沿って続く4kmほどの庚申渓谷林道を歩く。

な…長い😅
休憩なしで、2時間近くかかってしまったぁ~😱
癒やしの一の鳥居と庚申七滝
一の鳥居からが、本当の意味での登山道。

まずは庚申七滝のベンチで、ひと休みしちゃいますかぁ~😻

滝もすごく近くて、滝壺にも入れるし、めっちゃ気持ちいい~😻
はぁ~癒される😊 ここで食べるパンも格別🥐
かつては、滝の周りを遊歩道が整備されてたみたいだけど、今は通行止め。
残念…というか…、
庚申山目指すなら、滝で遊んでる余裕はないんだけどねっ💦😱
水ノ面沢沿いの参道を、
江戸講中の人たちが建てた丁石を道しるべに進む。

百丁目と百六丁目の丁石は、割と保存状態がいいみたい。
銀山平の猿田彦神社は六十九丁目だったから、ちゃんと進んでてなんだかうれしい😊
せせらぎの音とマイナスイオン、森の木陰と1000mオーバーの標高。
関東では真夏日だったけど、木洩れ日のなかを歩くのは気持ちいい~😃
わ〜い🎵 楽しいハイキング〜〜😆 るんるん
鏡岩の伝説が、まるで八犬伝⁉️
休憩ベンチのある「鏡岩」に到着。
説明看板には「孝子別れの処」という昔話の説明が。

鏡岩 (孝子別れの処)
昔、足尾の里、中才の漁師が庚申山に猟に行ったが、不幸にして吹雪にあい谷底に落ちてしまった。登ることもできず、凍死寸前に一頭の老いた大ザルが現れた。
漁師は「自分をこの谷底から救い出してくれたら自分の娘をやってもよい」と頼んだところ、不思議にもそのサルは人語を解するのか、喜んで同類を集め、サルばしごを作り、漁師を無事に救った。帰宅した漁師は我身は助かったもののその大ザルとの約束に苦しまなければならなかった。長女も次女もサルの妻になることを肯じなかったが、末娘は父の約束を果たすためサルの元へ嫁いだ。その後漁師は何度も娘に会うため山へ登ったが、ある日この岩の前で娘に会ったところ、もう人間の姿ではなく、父娘は涙で別れたといわれています。
え…父のピンチに動物の力を借りて、娘を嫁がせて涙の別れって…
なんだか里見八犬伝序盤の、里見義実と伏姫と八房のお話に似てる…。
馬琴先生も、この昔話を知っていたのかな?
ある意味ここも「聖地巡礼」ポイントかも😆
鏡岩を越えると傾斜はキツくなってきて、涼しい沢からも離れる。
途中には「夫婦蛙岩」などの巨石。
仁王門では「庚申山の守護神」の看板が。

なんだか「せせらぎが爽やかな」ハイキングコースというより、
「奇石怪石のガチ登山道」ちっくになってきたぁ~😃
旧猿田彦神社跡に残る、現八の面影
お山巡りとの分岐点、百十四丁目「旧猿田彦神社跡」。
「お山巡りのみち」の看板には、「八犬伝中犬飼現八山猫退治」の文字がかろうじて残っているけど、看板としてはほとんど解読不能に😅

2010年ごろには、看板がキレイだったみたいなので、足尾の風景 庚申山(Ⅱ)の画像をお借りしました。
この看板かっこいいので、ぜひ復元してほしいなぁ。

「南総里見八犬伝」の物語の中で、現八が化猫を追っていたら、「お山巡りのみち」のコースにある名所?に迷い込んだ記述がある。
星の光はいつにも増して、朧月夜を凌ぐ明るさとなっていた。こうなれば、進退にはかなり好都合。ひたすらに攀じ登って──見れば、例の鵙平の言葉に違わず台石があった。また髯すりの難所あり。二間(約三・六㍍)余りの石橋、裏見の滝、庚申の文字石、第二の石門、燈籠石、釣り鐘石を遠目に見て──十二、三間(約二一~二四㍍)の石橋を、自若として渡っていった。
お山巡りのコース内を、月明かりの中よじ登っていく現八の描写。
陽があるうちでもこんなに険しい山道なのに……
現八すごすぎる、めっちゃ聖地だ~!😳
お山巡りは上級者向けコース。
今回の目的は「胎内竇」こと大胎内。
とりあえず今は「庚申山荘」方面に足を進める。
庚申山荘と、登山道を支える人々への感謝
建物に使用上の不具合が判明したため、しばらく施設の利用を停止している庚申山荘。ベンチがあったのでひと休み。

一般車両は銀山平から通行止め。関係車両は庚申七滝まで入れるとはいえ、そこからあたしの足で3時間かかる道のり。
そのたびに山を登って来てくださっているんですよね⁉️ すごっ😳
登山道や山荘を整備してくださる方のおかげで、安全に山に入ることができる。整備してくださる方に感謝しかない🙇♀️
では、どこまで行けるかわかんないけど、庚申山山頂方面に行ってみますかぁ❣️
妖気ただよう修験道の核心部へ!
ここから一気にコースがハードに。
おどろおどろしい洞窟や、妖気漂う場所を抜けていく…
雰囲気でてきたぁ~~~😆

これ、本当に登山道なの?的な
雨じゃないのに、なんか降ってる洞窟の脇を歩く。
傾斜もさらにキツくなってきて、修験道の行場っぽくなってきたぁぁ😳
さぁこれから垂直梯子や鎖場が連続する核心部。
その手前に庚申山と「南総里見八犬伝」の看板が。

庚申山と「南総里見八犬伝」
滝沢馬琴の著した「南総里見八犬伝」の中に庚申山が登場し、犬飼現八が化け猫退治に活躍した物語は、今も昔も世人に親しまれている。
物語の中で化け猫退治の武勇談がくり広げられるのは胎内くぐりで、その他にも現八が庚申山に登る記述の中に庚申山の奇岩・怪岩の絶景を余すところなく描写してあり、裏見の滝・一の門・とうろう岩・二の門(めがね岩)・かめ岩・釜石等現地に即して書かれている。
やったぁ〜🥳 八犬伝の看板までこれたぁ❣️
化け猫の棲み家までは、あと少し。
しか~し! ここに来るまで標高1000m登り、
時間はすでに14時すぎ…。
下山時間を考えると、完全にタイムリミット。
犬飼現八が化け猫を弓で射た「大胎内」も、あと30分くらいの場所。
でも皇海山から戻ってくるガチ勢ハイカーが、続々降りてくる。
梯子や鎖場は狭くて相互通行できない。
あたしがノロノロしてると迷惑かかるし、危険な場所で焦るのは禁物🈲
そしてとどめを刺したのが、上にクマさん🐻がいたとの目撃情報。
は~い❣️ 今日はここで撤退しま~す😭

緊迫の下山ルート
そうと決まれば、だ〜しゅで下山💨

ガチ勢の皆様も、すっげ〜じゃらじゃらとクマ鈴を鳴らしまくり。
にぎやかな音に混じりながら、登ってきた道をひたすら下りましたぁ~
やっぱり、帰りの道のりも…長かったぁ😅
感想…そしていつか叶えたい野望
やっぱりなかなかのボリュームで😅
あたしの足で、日帰りで庚申山を堪能するには、ちょっと時間が足りないらしい😱
でも麓からの距離感や、断崖絶壁の梯子・鎖場を目の当たりにして、庚申山の深山幽谷な感じは十分に感じることができた。
それにしても、夕方から麓を出発し、大胎内まで登って真夜中に化け猫退治。さらに上級コースの「お山巡り」を飛び回る犬飼現八。さすが八犬士✨
いろんな意味で、南総里見八犬伝の世界観を肌で感じることができて、大満足😆
もし「庚申山荘」が復旧した暁には…
【1日目】自宅から車で足尾へ。昼頃から庚申山登山。夜は庚申山荘泊
【2日目】八犬伝ゆかりの地を散策して下山。かじか荘泊♨️
【3日目】周辺を観光してのんびり帰途へ
こんな計画なら、現八が飛び回った修験道のコースも挑戦できるかな?
なんて野望をとりあえず書き記して、今回の聖地巡礼レポートは終わりにします。
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