里見八犬伝聖地巡礼【下野一】足尾
2025年6月27日
荒芽山で散り散りになった七犬士。
そのひとり、犬飼現八は下野国の網苧(あしお)の里で、とある茶店に腰をおろした。
ここで庚申山の奥の院の話を聞き、名場面「庚申山の化猫退治」につながるのが、ここ足尾の里。
今回は、現八の足取りを追いつつ、車で足尾の聖地巡礼できそうなところを巡ってみました。
沢入
我が四犬士は、鎌倉といった繁華な地はかえって敬遠して、仮住まいもするはずはないし」 と思案をして、次の日はまた遭坂まで引き返すと、高崎川(群馬県南部か)を渡り、前橋( 群馬県中南部 群馬県前橋市 )・大胡(前橋市 大胡町)・室・深津(前橋市粕川町深津か)・花輪・梅雨入(群馬県みどり市東町 花輪・東町沢入か)の里を通り過ぎる。その距離は二日の道のりで、下野国真壁郡、網苧(栃木県日光市足尾町)と呼ばれる里に来た。 〔(※本文枠外に記載。一里は四㌔弱)) 江戸より庚申山への行程は、熊谷(埼玉県熊谷市)へ十六里、熊谷より中瀬(埼玉県深谷市中瀬)へ四里、中瀬より大原(群馬県太田市大原町)へ三里、大原より大間々( 群馬県みどり市 )へ二里、大間々より花輪へ三里、花輪より津入へ三里半、津入より足尾へ二里半、足尾より庚申山へ五里半である。〕
(第五十一回~第六十一回) (pp. 229-230). (Function). Kindle Edition.
現八が辿ったと思われてる、梅雨入こと、わたらせ渓谷鐵道「沢入」駅。
プラットホームと木造の待合室は、国登録有形文化財であり、レトロな風情。
無人駅ながらも、郵便局が併設されているめずらしい駅。
緑に囲まれていて、とってもいい雰囲気。
CMやドラマのロケ地としても使われていて、NHK朝ドラ「半分青い」の夏虫駅としてここで撮影されたんだって。

わたらせ渓谷鐵道のトロッコ電車とか、一度乗ってみたくなりました😆
里はずれの茶屋
現八が立ち寄った「里はずれの茶屋」は、場所を特定する情報がないんだけど、里はずれ⁉️花の渡良瀬公園内に素敵な茶屋「わたらせ茶屋」がありました。
こんなカンジのお茶屋さんで、現八は『網苧の鵙平(もずへい)』爺さんにお話を聞いたのかな? なんて妄想するとワクワクしてきます🎵

土日ランチのみの営業ということで、時間が合わずに行けなかったのですが、機会があればご飯を食べてみたいなぁ😋
赤岩村
庚申山から帰ってきてから様子のおかしい、赤岩一角の道場はどの辺になるのかな? 手持ちの文献によると「赤沢」という町が挙げられている。
「赤岩」に比定できそうな地名を足尾の小字の中から選ぶと、「赤沢」「赤倉」「赤塚」窓が見出される。中でも一番可能性のありそうなのが「赤沢」である。
足尾町赤沢のちょうど真ん中あたりにある、史跡「鋳銭跡碑」に車を停めて、あたりを見回してみました。南は渡良瀬川、北には前衛「備前楯山」後衛「庚申山」が聳えていて、緑豊かな素敵なところでした。

庚申山碑と磐裂神社
この網苧の里から行くこと十町(約一・一㌔)強にして、爪先上がりの山路となります。これを登ること、二十町(約二・二㌔)にして峠に至り、また下ること十町。ここから銀山までの一里(約四㌔)の間の、水沢を伝う道の苦辛は言いようもございません。
(第五十一回~第六十一回) (pp. 235-236). (Function). Kindle Edition.
足尾の里から中腹の銀山(現在では銀山平)までの道のりが八犬伝にも出てくるんだけど、庚申山は奈良時代に勝道上人によって開かれた霊山なので、現八がここにきた室町時代後期には、修験道の道があったと思われる。
そんな庚申山の登山口「磐裂神社」には、一丁目の丁石がある。

庚申山山中の「猿田彦神社」までかつて続いていた、庚申山参詣者用の里程標は、現在失われているモノも多いけど、一部は残されている。
一丁目から銀山までの庚申講な山道は、今は登山道としては整備されていないので、とりあえず車で現在の「猿田彦神社」まで移動しちゃいます🚙

県道・銀山平公園線への入り口を曲がると、巨大な「庚申山」の石碑。
かつては磐裂神社の庚申山登山口に建てられていたのを、移転したとのこと。
庚申川沿いの道路を登っていき、銀山平に移転された「猿田彦神社」へ。
猿田彦神社

境内にあった「下野國足尾庚申山之図」がカッコいい!
かつてあった、庚申山にも立派な猿田彦神社の社殿が描かれています。
八犬伝にも出てくる、絶景奇景のお山巡りや、現八が化け猫を弓で射った「胎内くぐり」こと「大胎内」も記されていて、なんだか聖地巡礼感マシマシ😆
「庚申山 猿田彦神社」の御朱印をいただきました。

猿田彦神社の前には、足尾の里「磐裂神社」から続く丁程標「六十九丁目」が。

庚申山の猿田山神社跡まで百十四丁のうち、六十九丁目まで車で上がってきてしまいましたが、翌日はここ銀山平から歩きで「庚申山」を目指します。
庚申山までは、ここからでもとっても長い道のり。
麓の茶屋から午後4時ごろに登り出して、夜更けに庚申山山頂直下「大胎内」まで歩いた現八さんは、やっぱりすごいなぁ…。
里見八犬伝聖地巡礼 下野二 庚申山 に続く!
おまけ 足尾銅山の化け猫⁉️
せっかく足尾銅山に来たので「足尾銅山観光」をしてきました。
江戸時代から400年間鉱石発掘が行われた足尾銅山。
鉱脈に沿って、何層もの坑道が張り巡らされている。
閉山後は坑内の一部が開放されて「足尾銅山観光」施設に。
トロッコ電車に乗って薄暗い坑道に入っていく。
なんだかディズニーランドの「ビックサンダーマウンテン」みたいで
超わくわく〜〜🎵
展示も江戸時代から、昭和にかけて人形さんが掘削しながら説明してくれたり、鉱石から銅になって銭を作る過程が展示してあったりして、めっちゃ面白かったぁ😆
それで順路の最後のお土産屋を見てたら、入り口で「にゃ〜〜〜〜」と大きな声。
なんかかわゆいにゃんこが、ゴロゴロ転がって「遊んで〜〜」アピール😻
お店のおねいさんも慣れたもので、毛繕いしてくれて、ご機嫌になりつつも、またにゃ〜にゃ〜鳴いてる😅
この人なっつこさ⁉️というか、人間を転がしてるカンジは…
もしかして…庚申山の化け猫の末裔⁉️😆(な〜んて)

南総里見八犬伝のあらすじと、聖地巡礼の時系列まとめはこちらです⬇️
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