里見八犬伝聖地巡礼【武蔵七】大塚・巣鴨・滝野川
2026年3月28日
里見八犬伝の前半の主人公といえば「犬塚信乃」。
そんな信乃さまの故郷「大塚村」から
祈りの地「滝野川弁財天」へ。
「推し」のルーツ妄想旅。
それでは、信乃さまのルーツを辿る妄想旅、いざ出陣〜!
馬琴先生、信乃のそばに眠る
茗荷谷駅から少し歩くと、滝沢馬琴先生のお墓がある深光寺。

物語の生みの親が、主人公の故郷のすぐそばに眠っているなんて…運命を感じちゃう。
ここで軽くご挨拶して、今日の巡礼スタート。
信乃さまが駆け抜けた大塚の里
八犬伝の時代の「大塚の里」は、現在の大塚駅よりは、かなり南にあったとか。

教育の森公園あたりが、幼き信乃さまが過ごした場所とされる説が有力。
今の教育の森公園は緑がいっぱいでベンチもあって、のんびり妄想するには最高のスポット。
爽やかな朝の日差しの中、信乃さまの故郷で朝ごはんを食べる。
これだけで推し活として満足度高すぎ❤️
信乃さまも、こんな朝を見ていたのかな?
蟇六と信乃さまのもうひとつの家 波切
物語では、悪い叔父さん「大塚蟇六」が「並桐(なみきり)」の荘園をもらったと出てくる。
同じ読み方の「波切(なみきり)不動」があると知って、行ってみることに!

信乃さまのご両親が亡くなってからは、蟇六夫婦に引き取られることになるので、ここも「信乃さまのもう一つの家」みたいな因縁の地。
今は静かな境内だけど、信乃さまの記憶が、そっと風に混じっているような気がした。
伝説の始まり、猫又と「孝」の珠
しばらく歩くと上り坂。「猫又坂(ねこまたざか)」。

せっかくなので「里見八犬伝 猫又橋」Tシャツで気合いを入れて参上。
これが“推し活正装”ってやつです🐾✨

このあたりが、八犬士の珠の始まりとされる場所。

物語では、信乃の飼い犬 与四郎が、蟇六の飼い猫を噛み殺してしまう。
怒った蟇六夫婦は、その犬を捕らえ、容赦なく打ち据える。
ボロボロになり、息も絶え絶えの与四郎。
このまま苦しませるくらいなら——
信乃は、自らの手で介錯する。
その瞬間。
犬の体から、ひとつの光が現れる。
「孝」の珠。
これが、八つの珠のはじまり。
八犬士の運命が動き出す、最初の一歩。
ここから、“選ばれた者たちの物語”が始まる。
そう思うと、この坂も、このあたりの景色も、ちょっと見え方が変わってくる。
生と死が交わる場所 巣鴨庚申塚 ~信乃誕生の因縁~
信乃さまの母上・手束が、「強く健やかな子を授かりますように」と3年間毎日通ったという祈りの道。
その途中にあるのが「巣鴨庚申塚」。

ある日、母上は滝野川弁財天への帰り道で、伏姫神(神犬に乗った神女)と出会い、珠を授かる……けれど取りこぼしてしまう。
代わりに傍らにいた仔犬を連れ帰り、「与四郎」と名付けたんだって。
——あの猫又の出来事につながる、“もう一つの始まり”。
その後、無事に信乃さまが生まれた……という、信乃誕生に深く関わる因縁の場所。
壮助危うし! 同じ庚申塚で起きたもう一つの事件
物語が進み、信乃・現八・小文吾の三犬士が行徳で合流したあと、
大塚に残されたもう一人の犬士・犬川壮助(額蔵)が、濡れ衣を着せられて処刑されそうになる。
その処刑場とされるのも、同じ「巣鴨庚申塚」!

“命が生まれた場所”で、
“命が奪われかける”。
同じ庚申塚で起きた、真逆の出来事。
ここ、ただの聖地じゃない。
八犬伝の運命がひっくり返る「転換点」。
この知らせを聞いたのが、母上が通った「滝野川」。
大塚から滝野川までの道のりを実際に歩いてみると、母上の想いの深さがじわじわ伝わってくる。
距離はおよそ一里(約4km)、往復2時間。毎日この道を歩いたなんて、ほんとにすごい……。

滝野川の名を冠する「滝野川八幡神社」も参拝。


にゃんこはこっちを見つけて「通ってよし」って顔。
八犬伝ではヴィラン側に回ることも多い“猫”だけど、
現在の聖地巡礼では「癒し」の存在。
猫又になりそうな風格のあるニャンとの出会いは尊い。
聖地中の聖地!桜舞い散る滝野川弁財天
ついに来ました、三犬士が壮助救出を誓った聖地中の聖地!

周りは青い空…満開の桜。目を瞑ると爽やかな春の風に吹かれながら…
今は埋まってしまった洞窟の跡を見つめると、
信乃さまたちの話し声が聞こえてきそう。

三犬士は、かつて頼朝が寄進したという弁天堂に身を潜め、処刑場へ向かう壮助を救い出すチャンスをじっと待っていた。
歴史上の英雄(頼朝)の足跡と、物語での八犬士の足跡が重なる…。
そんな「虚」と「実」が重なるところも、聖地巡礼の醍醐味。

弁財天から、旧石神井川を上流に歩き、住宅地の間にひっそりとあるのは…


今もひっそりと佇むその姿に、彼らの決意が重なって見える。

かつて景勝地だった旧流路に造られた、昔の渓流をイメージした公園を歩いていると、滝野川弁天から滝不動、そして王子へと続く川の流れが妄想できる。
滝野川周辺は、信乃さまの祈り、誕生、仲間との絆が交差する、八犬伝屈指のパワースポット。
歩けば歩くほど、物語の息吹が感じられる場所。
願いの最終地点、王子神社
音無親水公園から王子神社へ参詣する裏参道の石段を登る。
ここ王子神社も、三犬士が壮助の無事救出を祈った聖地。

何気に今回も猫又・招き猫・ねこ地蔵と、猫濃度高めの聖地巡礼に。
最後に桜まつりを開催している飛鳥山公園をのぞいてみた。

信乃さまの故郷を歩き、お母さまの祈りの道を辿った今回の旅。
満開の桜の下で、時代を超えて推しと同じ景色を見ている—そんな感覚になる時間でした。
生まれる前から続いていた祈りと、
仲間を救うために動き出した運命。
その全部が、大塚から滝野川、王子へと続く道に重なっていた気がする。
これはもう…推しの物語に“参加してる側”では?
よ〜し!次は壮助救出して、そのまま北へ撤退戦じゃ〜〜!
あたくちの妄想散歩、まだまだ続く気しかしないけど——
今回はここで一旦、幕引き。
パパン❣️(扇子を叩く音)
👇 聖地巡礼で移動したルートの、3Dアニメーション動画です。
南総里見八犬伝のあらすじと、聖地巡礼の時系列まとめはこちらです⬇️
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