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8/15 ヒヴァ→ブハラ

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18時。もう3時間もバザール横の階段で暇を潰している。日が傾くにつれて日陰の割合が小さくなっていき、おしり1つ分くらいの日陰に縦一列になって、ギリギリ3人で座っていた。しかし、別のスペースを探しに行こうという気力は誰にもない。
今日はずっとこんな感じだ。朝食は10時までだったが、食べに行ったのは食い意地で9時半に起きた多様1人だけだった。パサパサのパンとハム3切れ、目玉焼き、バターはなかった。その後フロントでブハラに行く安いタクシーの情報を仕入れようと思ったがどうやらアテがなく、そのまま部屋に戻って11時半までダラダラと日記を書いたりしていた。

ホテルの素敵なタペストリー

12時、酷暑の中ヒヴァ観光に出発する。ヒヴァ・ハン国の首都であったヒヴァの名所は、城壁の中にかつての街並みが現存するここイチャンカラだ。我々は既に城壁の中にホテルを取っているので、この辺をぶらついたら観光は終了である。イチャンカラの建物には中世から現存しているものもあるが、ほとんどは末期の19世紀に新たに建てられたり修復されたりしたものらしい。

ヒヴァの街並み

前評判通り、ブハラとは打って変わってこの町には生活感がない。休日だが、通りで遊ぶ子供も暇そうな老人もおらず、中にいるのはほとんど土産物の売り子かツアーガイドだ。一応居住区もあるようだが、ひっそりと静まり返っていた。
建物の中に入れる3000円の共通入場券は買わなかった。中に入ってもどうせ土産物屋化しているか、修復された似たり寄ったりの内装が拝めるだけである。ということで、レンガ造りの薄い色の町を歩きながら、主要なマドラサやモスクの外観を見て回る。ほとんど回っても1時間ほどと非常にコンパクトでありながら、あまりに異質な町並みはブハラよりも見応えがあった。

カルタ・ミナール

しかし、やはり畏れすら感じたトルファンの景色には遠く及ばない。砂漠により地理的にも隔絶されたトルファンの史跡群には、現代社会を拒絶するような威圧感があった。対して、都市の一角にあって英語も通じるブハラやヒヴァは、結局はなんだかテーマパークのように感じられてしまうのである。今になって、しみじみとそう感じるようになった。
1時間も経たずにイチャンカラに飽きた我々は、少し移動して目をつけていた店でプロフを食い、ブハラ行きの乗合タクシーの情報を探そうと近郊の都市・ウルゲンチのバザールにやって来た。サマルカンドはここからだと遠すぎるので、一度ブハラを経由してタクシーを乗り換えるのが現実的な移動手段なのだ。
実は、昨日の夜から多様には運が巡ってきたという確証がある。昨日は乗合タクシーを偶然見つけることもできたし、宿に着いたら無くしたと思っていた10万ソムがデニムの下から落ちてきた。その上、閉まっているはずのホットドッグ屋が開いており、飯にありつくこともできたのである。
だから、今日はどうせすぐに見つかるだろうとタカをくくっていたが、30分ほどうろついてもぼったくり価格しか提示されず、完全にラッキーターンの終了が確定した。この向かい風に加え、大移動で疲れて朝から無気力な我々は、完全にやる気を喪失する。
もう指先で完結させたい多様は、ダメ元でヤンデックスの新機能・「都市間タクシー」を検索してみた。すると、なんと1人3000円で直接サマルカンドに行くという男がいるではないか!こいつは英語が通じなかったため、バザールの暇そうなオッサンに代わりに電話をかけてもらうと、男は了承し、ここに迎えに来るという。本当にありがとう!
ということで、我々は階段に腰を落ち着けて男を待つことにしたのだ。それから3時間。

もうやることがない

この間、本当にやることがなくなった我々は、山手線ゲームの逆(お題と関係のない単語を出し続けなければならない)や、強いものしりとり(前の単語より強そうな単語で返さなければならない)に興じていた。約束の時間からそろそろ1時間が経つので、また確認の電話を入れた方が良さそうだが、死ぬほど面倒だ。やはりこの時間から3000円でサマルカンドに走ってくれるお人好しなどいなかったか。
ジャンケンに負けたさななが確認したところ、案の定男は予約をキャンセルしてきたらしい。諦めて当初の予定通りブハラを目指すことにし、あまりやりたくはなかったが電車での移動を決定した。この電車案はさなながお昼に見つけていたもので、ブハラに0時過ぎに着く電車に乗った後、朝5時のサマルカンド行きに乗るというものだ。乗合タクシーよりは2、3倍高額になるが、徹夜のため今日の宿泊費がかからず、トントンくらいの値段に抑えることごできる。
今日はあまりにも何もしなかったので、駅まで40分の道のりを散歩することにしたが、道中にこれといって面白いものはなかった。19時半、列車に乗り込むと、どうやら少しだけ良い寝台のチケットだったようで相部屋の個室である。

多様の下には謎のおじさんが寝ている

5時間だが、快適な仮眠を取ることができそうで安心だ。この電車はブハラの次にサマルカンドに停まるようなので「うっかり寝過ごしちゃった計画」も一瞬計画されたが、怖そうな車掌が検札に来たのであえなく白紙となった。


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