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砂時計の空想|#3つのお題に空想のひらめきを【第28回】『覚悟の領域』

世界はひっくり返る。下界にあった砂が天空から落ちてくる。


砂時計の中に入っている2つの世界。もともとは平坦な1つの空間だった。砂が平等に分け与えられ、1つの世界として構成されていた。けれど、世界をつなぐ中央の穴が非常に小さいので、僕はもう1つの世界と交わることができなかった。

ある日、横になっていた世界が縦になった。僕のいる世界は見晴らしがよくなった。けれど、どんどん足元にあった砂は全部なくなってしまった。消えたのではなく、中央の穴が下になったことで、砂がもう1つの世界へ落ちて行ってしまったのだ。
今はとても窮屈だ。中心の穴に吸い込まれるように足場が定まらない。広い場所で眠りたいな。


天変地異が起こった。僕はこの世界の天井だった底へ真っ逆さま。身体中に痛みが走る。横でうずくまっていると、上から砂が降ってきた。
あぁ、やっと解放されたと思ったのに。
僕のいる世界が最初に砂で埋まっていた世界だったら楽になれたのかな。今落ちている砂が落ちきるまで、その感覚を知ることはできないだろう。
外の風景を見る。見晴らしは悪くなったけど、とても過ごしやすかったな。


砂が落ちきらないあいだに まだ物語にならない場所で
最初に砂が落ちていたらと 書かれなかった方の世界 について想う
砂が私を埋めてゆく 言葉が意味を拒んだ場所 が出来上がる
意味が生まれる前の風景 はとても住み心地が良かったな


参加しました~!
この作品は、レベルMAX指定の『覚悟の領域』からすべて使いました。
解釈は、レベルが1, 3, MAXで3つのお題として、1題1つずつ物語を書ければいいなと思っています。


お題メモ(元記事記述順)

  1. 砂が落ちきらないあいだに
    >砂時計の世界

  2. 意味が生まれる前の風景
    >ひっくり返される前の世界

  3. 書かれなかった方の世界
    >最初に砂で埋もれる世界線

  4. 言葉が意味を拒んだ場所
    >天空から砂が落ちる状況

  5. まだ物語にならない場所で
    >下界となってしまった世界では砂に埋もれてしまうため会話も行動も制限されてしまう


レベル1 作品

レベル3 作品

レベルMAX 作品 ここ

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