あります 〈雨女⑭〉
楽しくっていいやぁ。
はんにゃとおぉ。
にいちゃんがよぉ、悲しそぉな顔しててよぉ、んで、雨っ子はぷりぷり怒っててよおぉ。
話しかけちまったよなぁ。
おらぁ、さっしがいあからよぉ、にいちゃん雨っ子とくっつきテェけど、人間は不器用だぁ、思ったこたぁいやぁいいのに。
うあぁ、はんにゃとおぉ。
んでよぉ、俺が代わりに言ってやったらよぉ、雨っ子もういねえんだヨォおお。どっかいっちまって、風がふぁーとふいてなあぁ、こりゃあひと雨くるなぁて思ったよなぁ。
雨は楽しいからよぉ、踊っちまうよなぁあ、ぁあ、もちっと踊るかい。
よっ
よっ
はぁあ、はんにゃとおぉ。
こんなときはぁ!はんにゃとお!だよなぁ。
うめぇー。
雨乞いはよぉ、つかれるよなぁ、雨こいこいってなぁあ。たのしいけどなぁあ。
なんか知らねえが楽しいからよお、にいちゃんにはんにゃとおだーって言ったら。太っ腹だなあ、はんにゃとうくれたなあー。
タバコもありがてぇなあー、くれたなぁー。
おりゃ神様じゃねえぞう。
くれんなら貰っとくわぁ。
えふっ。
げふんげふん。
ぐ、まぁー、あとはよお、にいちゃん自分で言えばいいだろぉ。
んでも、童で人間だからなぁ、やっぱ尻子玉抜いてやんなきゃだめかぁ。
立派なのが、あらぁなあ、ぷりぷりしてらあぁ。
俺にゃわかるぞぉ。
まあ、抜いちまったらダメだなぁ、青いまんま勝手に抜けてるやつはぁ、最近多いんだがなぁ。
いぃい、赤ぇ尻子玉ぁに、なるんだがなぁ、にいちゃんよぉ、まっとくぞぉ、抜きたくなったら言えよぉ、自分で抜いたらぁ、ばかになんぞぉ。
「ないってば」
あぁ、きこえてたかぁ。
「ねぇってのは見たことあんのかぁ?」
「見たことないからないんだよ」
「俺ぁ、見えてんぞう」
「あるのか」
「あるよお」
だからぁ、あるってんだよぉ。
りっぱなもんだよぉ、にいちゃん。
なぁ、店員のにいちゃんよぉ。
「ありますよ。誰にでも」
ほらなぁ。
もじもじすんなぁ、人間のにぃちゃんよお。
おほほ。
あ、こりゃ、雨っ子、火が消えたぞぉ。
「ごめんね」
いいよぉ。
ほほほ。
げふんげふん。
***
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