「この人とは、もう無理かもしれない」から始まった、夫婦の再出発ー産後クライシス体験談
子育てが始まって、すれ違って、ぶつかって。
一度は終わりかけた夫婦が、少しずつ回復していった話。
正反対な価値観を持って結婚した私たちは、お互いの苦手を補い合える“ちょうどいい”関係でした。
でも、子育てが始まって、そのちょうど良さが崩れ始めたんです。
父親になりきれない夫と、家事育児を一人で抱え込む私。
「誰も頼れないなら、私一人で育ててみせる」と意気込んだ私は、育児ノイローゼになってしまった。
でも、そんな危機を転機に、私たち夫婦は少しずつ回復していきました。
(↑前回のnoteに書きました)
今回は、そんな夫婦の歩き方の続きを書いてみます。
「仕事しながら子育てって、こんなに大変だったんだ」
夫婦で働きながら子育てする。
現代では当たり前のスタイルが、どれだけ大変か。
当時、専業主婦だった私は、
「働いてない自分」にどこか引け目を感じていて、
「自分でお金を稼ぎたい」と思い、短期アルバイトに応募しました。
夕方〜夜の3時間。長期休み中の期間限定のバイト。
子どもを母にお願いし、夫が休みの日は夫に預けて出かけました。
子どもを置いていく母の気持ち。
毎日仕事に行く夫の気持ち。
体験して初めてわかった気がした。
バイトを終えて帰宅しても、休む間もなく食事の準備、お風呂、寝かしつけ。
簡単な仕事とはいえ責任があるし、翌日も万全な体調で出勤しなければならない緊張感。
「ああ、夫は毎日こんな緊張感と戦ってたんだな」
そう気づいたとき、
帰宅後にスマホゲームばかりしていた夫の姿が、少し違って見えました。
「あれは現実を忘れたい気持ちの表れだったんだな」って。
バイトが終わって、夫に言いました。
「仕事しながらの育児って、こんなに大変だと思わなかった。いつもありがとう」
心からの感謝の気持ち。
夫は「そんなことないけど」と、照れくさそうに笑っていました。
夫、会社初の育休取得者になる
それから数ヶ月後、第2子を妊娠した私。
この頃ちょうど、世の中でも男性の育休取得が少しずつ広がってきた時期でした。
「夫にも育児をしっかり体験してほしい」
そう思った私は、育休をすすめました。
でも、夫の会社は昔ながらの“男社会”。
「前例ないし、無理だよ」と渋っていた夫に、私は力説しました。
「子どもと一緒に過ごせる時間は今だけ。私も、あなたがいてくれたら安心。使える制度は、使っていこう」
そんな体験をしたかった。
第1子のときの反省もあり、夫は会社に掛け合い、会社初の男性育休取得者に。
しかも、3ヶ月間。本当にありがたかったです。
はじめての“父子2人きりの夜”
コロナ禍で、私は一人で娘を出産し、入院。
それまで私がいなければ眠れなかった息子も、パパと水入らずの生活に。
普段多忙な夫にとっては、初めて息子と2人きりで過ごす夜でした。
私が入院している間、夫は息子の世話をしながら、娘の出生届を出し、レンタルしたベビーベッドを夜な夜な一人で組み立てて、私と娘の帰りを待っていてくれました。
息子と一対一で向き合う時間が、夫を“父”にしてくれたようです。
もちろん、育休中もいろいろありました。
「結局、家事は私じゃん…笑」と思った日もあったけれど、
夫なりに、一生懸命がんばってくれました。
夫の変化
育休中のある日、夫がポツリとこぼしました。
「ママ、よく一日中ずっと動けるね。すごいよ…」
今までは、私がやっている家事に気付いてもいないし興味もなかった夫。
子育て支援センターがどこにあるのかも、行ったこともなかった。
私が普段どんな一日を過ごしているか、想像する余裕もなかったんだと思います。
それからは、私が「お疲れさま」と言うと、
「ママもお疲れ、いつもありがとう」と言ってくれるようになりました。
理解される前に、理解する
私たちは、そんなふうに、少しずつお互いを理解しようとしたんだと思います。
しんどいときほど、
「わかってほしい」「察してほしい」と願ってしまう。
私もそうでした。
でも、そればかりでは「俺だって頑張ってる」とぶつかるだけ。
「理解される」前に、「理解する」
その姿勢が、夫婦の関係を変えてくれました。
「わかろう」とする気持ちが、何よりも尊い
今も私たちは、意見が合わないこともあるし、理想的な夫婦とは言えないかもしれない。
でも、昔よりずっと、心の距離が近くなった気がしてる。
正反対の2人でも、
お互いの“わからなさ”に気づきながら、歩み寄ることはできる。
産後クライシスを経験したからこそ、
今の私たちがあります。
「もう無理かもしれない」と思っているあなたへ
私は、産後クライシスで静かに関係が壊れていく夫婦をたくさん見てきました。
私自身、かつてその一歩手前に立っていたからこそ、よくわかる。
私の体験が、誰かの力になれるのかは、正直わかりません。
でも、もし今、「もう無理かもしれない」と思っている誰かがいるなら、「こんなふうに歩き直すこともできるんだ」と感じてもらえたら、嬉しいです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
私は普段、“ちょうどいい”を探す日々を
論語や中庸、そして育児の中から綴っています。
同じように悩む誰かの心が、少しでも軽くなりますように。
また読みに来てもらえたら嬉しいです🌿
⬇️夫婦に関する記事、他にも書いています⬇️
いいなと思ったら応援しよう!
この庭で見つけた気づきが、あなたの日々にそっと寄り添えたなら。とても嬉しいです☺️いただいたチップは、次の「気づき」を育てるための執筆活動に大切に使わせていただきます。