2026年2〜3月メキシコ(時々アメリカ)滞在記⑤農場を彷徨い宿探し〜チワワ編
前回の遺跡とボトルの家編はこちら
なくしたと思ったスマホを無事に見つけ、今夜の宿に向けて車を走らせる。
いったんここで位置関係の整理。

(アメリカのエルパソと国境を接している)
からカサス・グランデス方面に向かい
パキメ遺跡を見学した後で、少し南にいった
場所にあるAirbnbを目指す
ちなみにこの翌日は州都チワワに移動した

Airbnbの位置はこのあたり
文字通り周りにはなにもない

道が、ない・・・
なぜこんな辺鄙な場所をわざわざ選んだのかと言うと、それは・・・
これが目当てだったから!!!
じゃじゃ〜ん!!!

感じのバスルーム!
旅行を終えて帰宅すればいつでも好きな時に家のお風呂に入れる私とは違い、ご自宅にシャワーしかないメキシコ在住の友人はたしか浴槽に浸かるのが3年ぶりだとか言ってたかな。
(これを書いている現在、私は日本に帰国しているが、家に帰ってまずやったことが入浴であった。旅行などで短期の期間限定なら泣く泣く我慢するが、基本的には真夏でも浴槽にゆっくり浸かりたい派なので、当たり前のように温度調整が簡単で使いやすいシャワーがあり浴槽も普通に備わっている日本の水回り事情の素晴らしさも今回あらためて再認識することとなった。)
私の知る限り基本的にメキシコで浴槽はレア。旅行は入浴のチャンス、ということでとっても楽しみにしていたのがこの宿なのである。

とりあえずマップを見ながらAirbnb宿の付近まで近づくが、そもそも街から外れた場所であり、周囲には農場しかない。
スマホの電波があやしく、wifiなんて当然ない。データ通信も5Gなんて繋がらない。3Gにしてみたらたまに使える、というような非デジタルな環境。
画面を見てみると、たま〜に受信した電波で届いたメッセージがあった。
Airbnbのオーナーからのもので、もし道に迷ったら動画を送るから教えてくれ、とのことだった。
この時の私たちはまだ考えが甘く、一応グーグルマップはあるし動画とかいらないでしょ、というノリであった。
が、地図上正解であるはずの場所に行ってもよその農場。
しかも素直に案内に従ってみたら、本当に車幅ギリギリの木でできた橋を渡るハメになった(ズレると大穴になった溝に転落する)。
え〜まさか、ここを渡るの?と大騒ぎしながら友人の鮮やかな運転テクニックで危ない橋を渡るもその先にも何もなく、再度大騒ぎしながら橋を戻り大冒険した挙句やはり宿らしきものはなく、諦めて動画を送ってもらうことにした。
(この橋の写真撮ればよかったと後悔)
動画を受け取り見てみると、Airbnbのページに載っていた場所とはかなり離れたところにその宿はあり、さっき通り過ぎた場所の近くのようであったため引き返して見覚えのある風景と画面上の道を脳内で一致させる。
またもやあーだこーだと言いながらどうにかたどり着くと、そこには素敵な一戸建てのお家があった。

友人の美しい運転テクニックで
落ちずに済んだがこれも普通に難易度高い
さて、何事も思い通りスムーズにいかないのがメキシコでの経験。
ここからがまた波乱万丈であった。

旅のお供レンタカーを入れてみたら
車の広告写真みたいになった
疲れていたし、一刻も早くお目当ての浴槽に浸かりたかったのだが、まず鍵の場所が無駄に謎解きゲームのようでドアを開けるまでに数分かかった。
1、◯◯の横のboxを見つけてください (そもそもそれがどこだよ)
2、boxの暗証番号は△△△△です (向きがわからんよ)
3、boxを開けるとそこに鍵があります (暗証番号合ってるのに開かないし)
4、その鍵でドアを開けてください (鍵穴合ってるのに開かないし)
思い返すと、ちょっとしたエンタメをありがとう、という気分になるが、実はこの敷地にもう一軒家屋があったこともあり、あっちこっちと走り回って最後は力付くで(基本、ドアの建付けが悪くて鍵が合っていても開けづらい場合が多い)家の中に入ることが出来た。
だが、ここでメデタシメデタシとするにはまだ早い。
楽しみにしていたバスルームに向かうが、なんか汚い・・・

前の人の髪の毛やゴミが残っているが、
写真を取った後に自分で掃除した
しかも、待てども待てどもお湯が出ない・・・
絶望感を感じないように前向きな気持ちを保ちながらお湯が出ることを信じて待つ間、周りをキョロキョロしてみると、ゴミ箱には前の客のものと見られる残骸が残っており・・・

よく見るとキッチンにも前の客の使いっぱなしの布巾のようなものが残っているし、ベッドもなんだか微妙。
しかも、設備には使えると書かれていたwifiが繋がらない。
こりゃダメだと思って管理担当の番号に電話。
(こういう時、スペイン語がネイティブ並に話せる友人が説明してくれてありがたい)
数十分して似たような名前の父娘らしき2人(ラウルとラウラとか、そんな感じ)が登場。
状況を淡々と説明し、まずはゴミを片付けてもらう。
お湯を沸かすプロパンガスのボンベを見ると空になっていたらしい。
新しいものを買いに行ってもらうが、なにしろ辺鄙な場所なので30分ほどかかるとのこと。
しばらく待ったが、これはマズいと思ったのか、戻ってきた時、バナナ、クッキー、牛乳を持ってきてくれた。
このような場面でお菓子やフルーツが登場するのは人類共通なのかもしれないな、なんてことを思う。
あれこれとメンテしてもらって少し待ち、更に管理人の話を聞くと、なんとどちらにしろ蛇口に書かれた青と赤(普通は青が水、赤がお湯だが)が逆だった、というオチも。赤と青のシールでも上から貼っといてよと思う。
色々と不備があったが、wifiに関しては本当にダメなようで諦めてデータ通信(3G)を使う。

シャワーと浴槽のスペースが分かれている
右側の手は友人のもの
宿には飲料水もなかったため、夕食の食材と一緒に買い出しに出かけた。

料理上手な友人がパエリアのような米料理とアボカド&トマトのサラダを手際良く作ってくれて(私は横で少し手伝う)、さぁ食べようと思いなんとなく時計を見るとだいたい23時・・・
普段はだいたい22時台に寝てしまうのでこの時間に夕食というのはびっくりだが、色々あって時間がどんどん過ぎてしまったから仕方ない。
ここでは遅い時間の夕食は一般的だと聞くし、メキシコタイムを実際に体感したということでオッケー。

全部とっても美味しかった!!
メキシコでは大好物のアボカドを
たくさん食べることが出来て嬉しい
ちなみにAirbnbに書かれていた情報では「部屋にはベッドが2つ」となっていたが、どう見てもベッドは1つ、もう1つはソファーだった。
もう寝られればなんでもいいや、と思い私はソファーで就寝。
昔ならこういう場所で寝るのは難しかったが、だんだんと私の順応性が上がってきている気がする。
どうなることやらと思ったが平和に朝をむかえ、朝風呂しつつ朝食。

じゃがいも、チーズ、トマトが入った
スパニッシュオムレツの卵なしみたいなの
これもかなり美味しかったから真似して作ってみたい
毎日なにかしら予想外の出来事が起きて時間があっという間になくなってしまうため、少し早めに宿を出て次の目的地チワワを目指す。



州都であるチワワの街に到着し、突然の都会でこれまでの風景とのギャップに驚く。道も首都高並に複雑になり運転が難しそう。
ここでまた調べておいたレストランに到着するも、なぜかたまたまその時間閉店してるという何度目かのパターンを経験。トイレに行きたかったため店内に入れてもらい、サクッと用を足して別のお店へ。
典型的なメキシコ料理が食べたいと言ったら友人が提案してくれたのが、Sanbornsというデパートの中のレストラン。老舗チェーンでハズれないし、キレイめだから色々と安全確実とのこと。

左のパリパリを砕いて乗せると食感が楽しい
メキシコ料理はトッピングが豊富で
カスタマイズできるのが面白い
お昼を食べ終えて予約していたホテルに向かうと、なんと予約していたツインが使えないからダブルベッドが1つの部屋を案内すると言われた。
いやいやいやいや、それはないよ。
友人が以前泊まったことのある素敵なブティックホテル、トラブルは嫌だが納得のいかない私は「嫌な女モード」にギアチェンジ。
スペイン語よりマシな英語を使い、「なんでツインが使えなくなった報告を今になってするのか」や「事前に連絡できなかった理由はなにかあるのか」などとフロントの女性を問い詰めてしまった。
着地点を探ろうと思い、「ツイン1室と同じ料金で、ダブルルーム2室に変えて欲しい」と言ってみたところ、上司に確認するという流れになり、しばらくすると男性が現れた。
その男性にも毅然として同じ要求をしてみると、しばらく考えた後で承知してくれた。
というわけで1泊1部屋分の料金で2部屋泊まることが出来た。
ホテルには損失かもしれないが、ちゃんと事前に説明をしない方が悪いから客の立場としてはこれで良いかなと思う。



メキシコ革命の時に軍のサポートや看護など
不可欠な役割を果たしたアイコン的存在

私の寝ているベッドが真っ二つに割れて
真ん中から幽霊のAdelitaが現れる夢を見た
夢だったのか、本当に彼女を見てしまったのか
不明だけれど怖さはなく不思議な経験だった
少し休憩し、散歩がてらメキシコ革命関連の博物館へ。


色彩がメキシコっぽい

「北のケンタウロス」と呼ばれた革命家
パンチョ・ビリャ関連の展示が多い
(先程のホテル、友人の部屋は彼がテーマだった)

(あまり革命自体には関係ないが面白い)


結構このあたりの歴史はややこしく複雑

果たしたかに見えたが失敗に終わり、その後
フランスやアメリカにも引っ掻き回される
100年後の1910年にメキシコ革命
それからも混乱は続く・・・



博物館を出てチワワの街の中心部の方へ。


内部にはアール・ヌーヴォーのインテリアが
見られるようだが時間が合わず外観のみ見学した


美術系の学校らしい

バロック様式の大聖堂

華やかな印象の内部

シャンデリアや柱のディテールの細やかさ

乗客たちが手を振ってくれた
楽しくなってこちらも振ってみた

不思議と周りに調和していて嫌味がない
今風の都会らしい雰囲気のレストランで夕食にした。









暮らしてみたくなる街

犬のあのチワワだった

「テチチ」という小型犬が先祖だとか

他の小型犬と交配された姿とのこと
次回は自然科学にワクワク編
