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メスト・エジル(Mesut Özil):「トルコ系ドイツ人」の英雄となった左利きの天才 サッカードイツ代表のレジェンド選手たち #3


メスト・エジル

Mesut Özil
生年月日:1988年 10月15日
出身:ゲルセンキルへン, ノルトライン=ヴェストファーレン州
身長:180cm 利き足:左足
主なポジション:トップ下, 左ウイング
代表通算記録:92試合 23得点




2014年のW杯優勝に貢献した「8番」

2014年、ブラジルで開催されたワールドカップで優勝したサッカードイツ代表が、同大会で敗退の危機に追い込まれた試合があった。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いるアルジェリア代表戦である。肉体の強靭さを武器に果敢に挑んできた対戦相手に対して、ドイツ代表の面々は苦戦。前回対戦だった1982年大会では敗北していたこともあり、誰もがまさかの展開を想起した。

しかし最終的には、延長戦の末、2-1でドイツ代表が勝利を飾っている。同試合でなんども好機を演出し、得意の左足を振りぬいて決勝点を挙げたのがメスト・エジルだった。同じく2列目で活躍したトーマス・ミュラーアンドレ・シュールレとともにチームの優勝に大きく貢献したのだ。1988年生まれのドイツ人選手は才能溢れていたものの、バロンドール受賞の可能性があったのはエジルだけだっただろう。


メスト・エジルの選手キャリア

トルコ系ドイツ人のエジルは、ロート・ヴァイス・エッセンのユース出身。シャルケ04でのプロデビューを経て、2008年、当時20歳でSVヴェルダー・ブレーメンへ移籍すると、加入初年度ながらバイエル・レバークーゼンと対戦したDFBポカール決勝で決勝点を挙げて優勝に貢献。UEFAカップでも決勝進出に貢献する活躍を披露したうえ、U-21ドイツ代表では優勝に貢献した。

翌年もブレーメンのDFBポカール決勝進出に貢献するなど活躍したエジルは、2010年にレアル・マドリードCFへの移籍を果たす。ジョゼ・モウリーニョ監督率いたレアル・マドリードではクリスティアーノ・ロナウドとのコンビでラ・リーガを席巻。2013年に加入したアーセナルFCではトップ下として攻撃に違いをもたらす役割を担い、アレクシス・サンチェスと猛威を振るった。


メスト・エジルのプレースタイル

エジルの能力を端的に説明することは非常に難しい。トルコ系の選手らしい左足の繊細なテクニック豊富なアイデア、ブンデスリーガで培われたであろうスピード発想の瞬発力、ドリブルもスルーパスも長けているゆえのプレーの幅広さ。なにより言葉で言い表せないエジル独自の緩急がありながら、そのプレーがコンスタントであるという「能力」がエジルの特別さであるように思う。

2018年、欧州の主要国から危険人物とみなされたエルドアン大統領とエジルの会合が問題視され、その時期とドイツ代表の凋落が重なり、エジルのドイツ国内での評価が著しく低下した。また一部のアーセナルファンが、いわれのない批判を彼に向ける事実は残念でならないが、サッカーファンであればエジルがいかに特別な存在であるかを理解できるだろう。それほどに優れた選手だった。


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