50年の窓 第10章
第10章 ロシアへ
5月28日朝9時
カレンと、メアリーは国連のユニフォームにゼッケンを付けて国連特使の形相にマスクをして出発。
夕刻19時にはラトビア近郊のキャンプ地に到着、ここからロシア国境まで約60Km、最初の目的地のセーベンの旧コルホーズの湖畔の農産物保存用の倉庫までさらに40Kmほどのところです。明日はいよいよ国境を越えます。
車中でもいろいろ議論を進めてきたが、明日以降スケジュールを地図を広げて2人で議論した。
明日のパルチザンとの話は全く予想がつかないが、
1、メアリーがカレンを救世主として紹介し、カレンが現状を報告し、また、何であれターゲットのベクターウイルス開発者を発見する手がかりを得る協力を彼らに問う。
2、また、彼らの子供の中にそのような症例がないか聞いてみる。仮にすでに彼らの中で問題になっていれば強力な援助者になることは間違いない。
3、 また、持参したチラシ4000枚を彼らに渡し、セーベンだけではなくロシア全体のパルチザンのネットワークで事の次第を伝えてほしい。
4、 当面モスクワまでのガソリンはあるが、その後の予定が見えないので、困難要素としてガソリンの調達があり、その入手可能な場所、方法があれば紹介してほしい。
5、 この旅行の目的はベクターウイルス開発者を見つけることにある。関連する論文から研究者を訪ねて当時の事情が分かる方を探すところからはじめるという、雲をつかむような方法しかない。何か提案があれば知恵を拝借したい。
という、5項目に話題を整理、再確認した。
また、パルチザンから有効な情報がなければ、まずはモスクワ大学へ行って、そこに話ができる人がいるのか、そこから始めることを2人で確認した。
ケント宛に、今日の出来事の報告と、メアリーと議論した、ターゲット探索のプロセスなどの報告も済ませた。いよいよ明日から本番だ。
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