創作アドベンドで、小説を作ってみた。みくまゆたん殺人未遂事件【ショートショート】
先日開催されたスペースイベントでお話ししていく中で、秋谷さんが「創作のネタを1日1つ考える」という創作アドベンドをしていたというお話を伺い、
なんと!あの秋谷りんこさんを迎えて、みくまゆさんと八神さん、そしてコッシーの四人でスペースを行います!!
— コッシー (@kossiymonst) April 26, 2026
当日、秋谷さんにぶっちゃけて聞いちゃう創作大賞などに関する質問を募集いたします!
ポストでもDMでも大丈夫です。秋谷さんへの質問をお待ちしております!!
https://t.co/k87wipoZMD
アーカイブも300人以上の方に視聴いただいております。小説を執筆されている方、ぜひ参考になる話かと思いますので、アーカイブ聴いてみてください!!
私も、想像力と発想力を鍛えるために、「創作のネタを寝起きに1日1つ考える」と決めて、現在チャレンジ中です。
同時に、私がコッシーさんと共同で運営中の「チャレガヤ」のテーマが「大学」なので、
それに合わせて「1日目の創作アドベンドで思いついたネタ」と絡めてショートショートを考案しました。
↓本文はこちらから
カーテンの隙間から朝日が差し込む。柔らかい日差しを受け、私はベッドの上でゆっくりと瞼を開いた。
まだ寝ぼけ眼のまま、薄暗い天井をぼんやり見つめていると、隣の部屋からくぐもった声が聞こえてきた。
「ねえ、あんた行ってきなさいよ。もう、さっさと済ませてよ」
女の声は苛立っているが、どこか甘えた響きがあった。
「えー、やだよ。お前行ってこいよ。俺、苦手なんだよ、そういうの」
男の声は明らかに怯えていて、まるで子供が母親に駄々をこねるようにも聞こえる。私は息を殺した。心臓が、どくん、と大きく跳ねた。
(誰?)
隣には娘と夫が、すやすやと寝息を立てている。まさか、強盗だろうか。背筋がひやりとする。
「あいつさぁ。noteで『みくまゆたん』という名前で、エンタメ雑食系ライターを名乗ってて、最近ムカついてるのよ!」
「もうそれ、何回も聞かされているんだけど」
「noteのおすすめ欄に、みくまゆたんの記事が何度も出てくるのよ!!どうして私の記事じゃないの?私の方が絶対に面白いのに!!
しかも、本が売れてるって??
どうしてあいつが本を出して、私は……noteが更新できないのよっ!!」
「それは俺もわからないです……」
「私の方が、本当はnoteを書いたら絶対に面白いはず!!それが……1記事も書けないのよ!!どーーーしてなの!!私はね、国立の○○大学出てるの!!!あいつ、短大卒でしょ?私は国立なんだから!!」
短大卒ですが、このたび名城大学の棚主デビューしました
聞き耳を立てながら、思う。なんの言いがかりやねん。
「おまけに、あの女!!コンテストを開催したら、Xのトレンドに上がるって??

担当編集さんも、イケメンじゃないの!!!隣のワンチャンも可愛いし!!
おまけに、人気インフルエンサーの絵本作家のよりみちさんからも、『戸田恵梨香』って呼ばれてるそうじゃない!
みくさん
— よりみち (@cc25Ca) April 19, 2026
おはようございます。
そうですね。
コツコツと
完成?
目指したいと思います。
完成は
横浜後かも?
戸田恵梨香と出会って
私の人生が変わりましたと岡本さんに伝える着ぐるみになりたいと思います。
私はね、よりみちさんの本を買って泣いたんだから!!」
女の声が荒くなる。女、まさかよりみちさんのファン??
「しかも、あいつ!!感想文で『私は泣いてない』とか書いてるし!冷静に分析とかしてんのよ!!
でもね、よりみちさんのnoteにたくさん登場するのよ!私の方が泣いたのに……それに私が頑張って書けば、みくまゆたんよりもっと良い感想文が書けるのに!!
おまけにYouTubeにも出てくるのよ!しかも、戸田恵梨香全然似てないし!!どこにでもいそうな、東南アジア系の顔した女じゃん!!
しかも撮影、洗面所じゃないの!!他に撮影場所なかったの??」

女の声が甲高くて、とにかく五月蝿い。このままでは、隣の娘が起きてしまう。静かにしてくれないかなぁ。
ふと、ベッドルームのドアがかすかな音を立てて開いたのに気づく。恐怖で心臓がひやりと跳ねる。
薄暗い室内で、二人の影がゆっくりとベッドに近づいてきた。私は薄目で2人の姿を確認する。女は黒いフードを被り、男はトレーナーの袖をまくり上げていたが、手は震えていた。
「もう!!どうしていつもあなたってそうなのよぉ……。『俺がやる』って言ったのはあんたでしょ?」
女が小声で男を責める。声の端に、呆れと愛情が混じっているのが分かった。
「だって怖いもん……。相手はあの狂気のライター、みくまゆたんだぜ?ネットで見たろ?あの文章、読むだけで頭おかしくなりそうなんだよ」
男が囁く声は、本気で震えていた。
「ほら、ほら、ほら……。あの人、寝起きに都合のいい妄想してるとか言ってたじゃん。普通の人はそんなことやらないって。そんな人がもし、目を覚ましたらどうすんだよ。目が合ったら、俺たちもネタにされるんじゃねぇの」
二人はベッドのすぐ横で、よそよそしく肩を寄せ合いながらも、互いの顔をチラチラと見つめ合っていた。
「それに、隣に小さな子もいる。みくまゆたんが死んだら、この子はどうなるんだよ」

「そうね……」
女はため息をつき、男の腕を軽く突いた。すると男が女の肩にそっと手を置く。
「やっぱり、やめましょう。こんなことは」
二人は意を決したように頷き合い、窓枠に手をかけた。女が先に滑り降り、男が慌てて後を追う。
カーテンがひらりと揺れ、二人の足音が遠ざかっていく。
私はゆっくりと目を閉じ、再び深呼吸をした。
私は命を狙われていたのか。
2人の足音が遠くなるのを確認した私は、布団をはらい、いつものように体を起こした。
名前も知らないけど、娘のことを気遣ってくれてありがとう。私は小さく微笑み、いつものように机に向かいながら、ぼそりと呟く。
「戸締りは、ドアだけじゃなくて。窓も確認しなきゃいけないよね。明日から気をつけるかぁ」
【完】
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レビューも23件つきました。いつもありがとうございます。何度も読み返しています。
