「自分が正しい」に縛られたとき、見えなくなるもの
研修講師、手話通訳士の横山熊太郎です。
AIを活用しながら、シニア向けの情報や、書籍やガジェットの紹介などをしています。
「自分が間違っているはずがない」
「今の考え方が正しいに決まっている」
私たちは時々、そんな思考にとらわれます。本人は冷静に判断しているつもりでも、実際には思い込みの中にいることがあります。
これは、特別に頑固な人だけの話ではありません。誰にでも起こる可能性がある、身近な思考の罠なのだと思います。
何度も探した場所から見つかる不思議
探し物をしているとき、同じ場所を何度も確認することがあります。
「ここはもう探したから、あるはずがない」
そう思って別の場所を探し続けます。ところが、しばらくしてからもう一度見ると、何度も探したはずの場所から見つかることがあります。
置いてある位置が少しずれていた。
別の物の陰に隠れていた。
見る角度を変えたら、急に目に入った。
探し物は、ずっとそこにあったのです。ただ、自分の見方では見つけられなかっただけです。
これは、物の探し方だけではありません。人間関係や仕事、人生の選択にも、同じようなことがあるのではないでしょうか。
思い込みは視野を狭くする
「絶対にこうだ」と決めつけると、それ以外の可能性が見えにくくなります。
自分の経験に照らして判断することは大切です。しかし、過去に正しかった考え方が、今も正しいとは限りません。
状況は変わります。
人も変わります。
自分自身も、少しずつ変わっています。
それでも過去の考え方だけを握りしめていると、目の前にある新しい答えを見落としてしまいます。
簡単に言えば、それが思い込みです。
人の意見を聞かなくなったとき
思い込みが強くなると、人の意見を受け入れにくくなります。
誰かが別の考えを示しても、最初から「それは違う」と否定してしまいます。
話の中身を考える前に、自分の正しさを守ろうとしてしまうのです。
そうした態度が続くと、周囲の人は次第に何も言わなくなります。
「もう言っても無駄だ」
そう思われてしまうからです。
自分では周囲から認められているつもりでも、実際には諦められているだけかもしれません。
誰も反対しないから正しいのではなく、誰も意見を言わなくなっただけということもあります。
これは、とても怖いことです。
正しいかではなく、別の見方がないか
人の意見を聞くことは、自分の考えを捨てることではありません。
自分とは違う見方があると知ることです。
相手の意見を聞いたうえで、やはり自分の考えがよいと思うこともあります。それなら、それでよいのです。
大切なのは、最初から入り口を閉ざさないことです。
「自分が正しいか、相手が正しいか」
その二択だけで考える必要はありません。
どちらにも一理あるかもしれません。
今まで気づかなかった第三の考え方が見つかるかもしれません。
探し物を見る角度を少し変えるように、考え方にも別の角度が必要なのです。
たまには深呼吸をする
考えが行き詰まったときは、無理に答えを出そうとしなくてもよいと思います。
一度、深呼吸をしてみる。
外に出て、空を見上げる。
遠くの景色を見る。
風の匂いや木々の色に目を向ける。
そんな短い時間が、自分の中に余白をつくってくれます。
頭の中だけで考え続けていると、同じ場所を何度も回ってしまいます。少し離れてみることで、今までとは違うものが見えることがあります。
季節は静かに変わっている
忙しく過ごしていると、季節の変化にも気づかなくなります。
気がつけば、日が短くなっている。
風の温度が変わっている。
道端の花や木々の色も、少しずつ変化している。
季節は、私たちが気づかない間にも進んでいます。
人の気持ちや社会の状況も同じです。以前と同じだと思っているものが、実はすでに変わり始めていることがあります。
「自分は間違っていない」と力を入れ続けるより、時々立ち止まって周囲を見渡してみる。
すると、自分が見落としていたものに気づくかもしれません。
正しさにこだわることよりも、変化に気づける柔らかさを持つこと。
それが、年齢を重ねても学び続け、人とよい関係を築いていくために必要な姿勢なのだと思います。
#思い込み #固定観念 #考え方 #人生 #自己成長 #学び #人間関係 #心の余裕 #気づき #視点を変える #深呼吸 #シニアライフ #生き方 #エッセイ #note
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!