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母を介護したあとだから分かった。介護職の研修を受けて心から思ったこと

研修講師、手話通訳士の横山熊太郎です。

AIを活用しながら、シニア向けの情報や、書籍やガジェットの紹介などをしています。

介護職員初任者研修を受講し始めました。

まだ始まったばかりですが、すでに多くの気づきがあります。

正直に言えば、「もっと早く学んでおけばよかった」という思いが一番強いかもしれません。

母を介護する前にこの知識があれば、もっと違う関わり方ができたのではないか。

そんなことを何度も考えています。

今回は、研修を受けて感じたことを率直に書いてみたいと思います。


想像以上に学ぶことが多い

「初任者研修だから基礎だけだろう。」

最初はそんなイメージを持っていました。

ところが実際は違いました。

一日八時間の講義が十数回あります。

さらに、手書きで三百字程度のレポートを毎回六本ほど提出し、それが六回あります。

つまり、講義を聞いて終わりではありません。

自宅へ帰ってから復習し、自分の考えをまとめ、文章にする時間も必要です。

想像していた以上に本格的な内容でした。

「介護は誰でもできる仕事」と考えている人がいるとしたら、その考えは大きく変わると思います。

講師の皆さんの思いが熱い

もう一つ印象的なのは、講師の皆さんの介護への思いです。

単に教科書を読むだけではありません。

実際の現場で経験してきた出来事。

利用者との関わり。

家族とのやり取り。

失敗談や成功体験。

そうした話を交えながら講義をしてくださいます。

介護という仕事に誇りを持っていることが伝わってきます。

だからこそ、こちらも真剣に学ぼうという気持ちになります。

介護職は思っていたより働き方が多彩だった

研修を受けて驚いたことの一つが、介護職の働き方の多さです。

介護というと、施設で朝から晩まで働くイメージを持っていました。

しかし実際には違います。

短時間勤務。

訪問介護。

デイサービス。

施設勤務。

夜勤。

日勤。

さまざまな働き方があります。

自分の生活スタイルに合わせて仕事を選びやすい職業なのです。

利用者さんが自宅からデイサービスに出かけるときの送り出しやお出迎え。
それだけのお仕事があるって知っていましたか?

また、送迎も利用者さんと顔を合わせて様子や体調を知るのに役に立っているんですね。

売り手市場だから選択肢が広い

現在の介護業界は、人手不足が続いています。

そのため、働く側にとっては職場を選びやすい状況です。

もちろん職場によって雰囲気や条件は違います。

だからこそ、自分に合う職場を探すことができます。

これは転職を考える人にとっても大きな魅力ではないでしょうか。

私は掛け持ちという働き方を考えている

私は手話通訳者として仕事を続けています。

研修講師の仕事もあります。

noteを書き、Kindleも出版しています。

ですから、介護職一本で生活しようとは考えていません。

むしろ、複数の仕事を組み合わせる働き方が自分には合っています。

週に数日だけ介護の仕事をする。

空いている日は手話通訳や講師の仕事をする。

そんな働き方ができるのも介護職の魅力です。

専業で頑張らなければならないと思うと大変そうですが、「掛け持ち」と考えると気持ちがずいぶん楽になります。

学ぶことすべてが人生の役に立つ

介護の勉強は、資格を取るためだけのものではありません。

日常生活に役立つ知識ばかりです。

高齢者との接し方。

認知症への理解。

身体介護の方法。

福祉制度。

感染症対策。

どれも、自分や家族が高齢になった時に必ず役立つ知識です。

資格を使って仕事をしなくても、学ぶ価値は十分あると思います。

手話通訳者だからこそ得られるもの

私にはもう一つ大きなメリットがあります。

私は手話通訳者です。

介護職を学ぶことで、高齢のろう者や難聴者への理解がさらに深まります。

介護現場ではどのような配慮が必要なのか。

介護職員は何を考え、何に困っているのか。

逆に、介護職の立場から見た手話通訳者には何が求められるのか。

両方の立場を知ることで、新しい視点が生まれます。

これは私にとって大きな財産になるでしょう。

倫理観を比較できる面白さ

研修では、介護職としての倫理も学びます。

利用者の尊厳。

自己決定の尊重。

守秘義務。

専門職としての責任。

その話を聞いていて、「これは手話通訳者にも共通している」と感じることが何度もありました。

もちろん違いもあります。

専門職が違えば、求められる役割も違います。

その違いを比較しながら学べることは、とても興味深く感じています。

これからは、「手話通訳者から見た介護職」。

あるいは、「介護職から見た手話通訳者」。

そんなテーマでも話ができるようになるでしょう。

二つの専門職を知っているからこそ伝えられることがあります。

私にとってはメリットしかない

研修を受け始めて感じるのは、私にとってデメリットがほとんど見当たらないということです。

新しい知識が身に付く。

仕事の幅が広がる。

収入源が増える可能性がある。

手話通訳の仕事にも生かせる。

講師として話せる内容も増える。

そして何より、自分や家族の将来に役立つ。

これだけ多くのメリットがあるなら、挑戦して本当によかったと思っています。

母を介護する前に知りたかった

それでも、一つだけ心残りがあります。

母を介護する前に、この研修を受けていたらどうだっただろう。

もっと楽に介助できたかもしれない。

もっと安心して接することができたかもしれない。

もっと母の気持ちを理解できたかもしれない。

もちろん、過去は変えられません。

だからこそ、この経験をこれからの人生に生かしたいと思います。

介護は、誰か特別な人だけの問題ではありません。

いずれ多くの人が関わることになるでしょう。

だから私は、もっと早く学んでおけばよかったと思う一方で、「今からでも遅くなかった」とも感じています。

人生で身に付けた知識は、決して無駄にはなりません。

この研修で学んだことを、手話通訳者としても、一人の生活者としても、そしてこれから出会う多くの人のためにも生かしていきたいと思っています。

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