神のデス・ギフト外伝#10 『F』の意味~会社の“精神腐敗臭”と、故郷の“記憶臭の神”について
先日、『神のデスギフト-F-』の第一話・第二話を公開した。
まだ序盤だ。
あの故郷に帰った時の湿った空気、
山脈の影の冷たさ、街の錆びた匂い──
書いていると、俺の髄液が泡立つように、
“当時の風景”が鋭くゆっくり蘇る。
そこには、二つの感情が必ずセットでだ。
心「なんて恐ろしい記憶だ」
心「よく生き残って生き残ってるな」
この二つが発酵して“実話の酸味”になる。
ポン酢でいう”酢”のようなものだ。
さっぱりしてるのに、胃に刺すやつ。
もし、もう一度タイムスリップしたら、
胃袋ごと吐いてしまって、生還は不可能と言い切れる。
余談だが『F』の意味は、ファイナルではない。
俺の故郷 “Fの町” のイニシャルだ。
あの町と俺の記憶が、いま再びゆっくり熟成している。
■今日の近況
今日は職場の空気が砂漠みたいに乾燥して、
眼球が目の奥に張りついた。
さらに隣の席の人が一日中ひとり言を言っている。
耳を閉じても内容がカビ菌のみたいに侵入してくる。
脳の半分が、じわじわと侵されていく。
延々と続くその独り言は、もはや“お経”だ。
心「相手が見えないのは俺だけか?」
見えない妖精がいる。そう思ったら、ちょっと笑えた。
今日の最大の娯楽は、それだった。
この会社の空気は臭くて読めない。
■それでも書く理由
本編の『F』は、ちょうどいま発酵し始めたばかりだ。
あの町の記憶が空気に触れ、
俺の中でシュワッと膨らんでいくその感覚を、
逃さず文字にしている。
今読んでくれている人へ──
12月9日に、第一章東京篇の地獄と再生の開封物語を
Kindle版として封入する。完全版だ。さらに『腐敗51』を追加している。
目標で頑張っている。ズレたらすいません。
俺の記憶の“腐敗”と“発酵”が同居した、
ちょっと変わった実話の漬物樽だ。
読みたい人は、ぜひこの硫黄ガスに火をつける準備だけしておいてくれ。
神のデス・ギフト-全話もくじはこちら↓
神のデス・ギフト第1章-全話もくじはこちら↓
いいなと思ったら応援しよう!
もし神のデスギフトが少しでも「面白かった」と感じていただけたら、下の「サポートする」から応援していただけると、次回の記事作成の大きな励みになります。
よろしくお願いします。