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100年後の脚注08

『インターネットを予言した舞台』

A Stage Design That Predicted the Internet

1926年の帝国劇場の舞台図面。

ただの舞台装置の配置図のはずだった。

円。
線。
照明の配置。
俳優の立ち位置。

しかし、ある研究者が気づく。

この図面を
ネットワーク図として読み替えると完全に成立する。

ノード。
ハブ。
分散接続。

まるで現代のインターネットの構造。


さらに奇妙なことが起きる。

図面の通りに小さな模型舞台を組んだ学生がいた。

すると、その模型の中で信号が流れ始めた。

電子回路などない。
ただの舞台模型。

しかし照明の配置と反射が微弱な通信網を作っていた。


やがて分かる。

1926年の舞台美術家は未来を予言したわけではない。
ただ、人間の情報の流れ方を舞台として設計したのだった。

舞台とは、人と人の視線がつながる場所。

視線。
声。
光。

それはすべてネットワークだった。


第9話『名前を失った俳優』

100年後の脚注 もくじ


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