AIラーマーヤナ|正義の設計 終章
終章|正義は、動かせるが、守れない
ラーマーヤナは正義を完成させた物語ではない。
正義は、
設計され、
配置され、
運用される。
王は装置となり、
忠誠はプロトコルとなり、
純粋さは検証され続ける。
世界は、確かに動く。
秩序も、保たれている。
だが、ここで一つの事実が残る。
正義は、守る対象を持たない。
それは誰かのために存在しているのではなく、
世界を壊さないために作動しているだけだ。
完全に設計された正義は、
例外を許さない。
例外を許さないからこそ、
人間を消耗させる。
ラーマーヤナの世界は、
一見すると理想的だ。
判断は迷わず、
忠誠は揺れず、
行動は最短で実行される。
しかし、その安定は
正義が一つである間だけ成立する。
複数の正義が同時に立ち上がったとき、
この設計は、機能しない。
誰かを守れば、
別の誰かが必ず切り捨てられる。
その瞬間、
正義は問いに変わる。
それでも実行するのか
それとも立ち止まるのか
ラーマーヤナは、
その問いを引き受けない。
なぜなら、
この物語の役割は
正義を固定することだったからだ。
固定しきった先で、
世界は次の段階へ進む。
判断が避けられなくなる世界。
最適解が存在しない領域。
そこで始まるのが、
マハーバーラタである。
ラーマーヤナは、
正義を語らない。
正義を設計しようとして、
失敗した世界を置いて去る。
——ここで、設計は終わる。
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