私、社員じゃないのにな…|業務委託という居心地の悪さ
こんにちは、いとです。
「無理しない働き方」を目指している、30代の主婦です。
在宅ワークを始めて数週間。
私は、業務委託=外部パートナーとして働いている。……はずなのに。
それでも、ふと考えてしまう。
私は、中の人なのか?
それとも、外の人なのか?
「外の人」として契約したはずなのに
契約書には「業務委託」と書いてある。
雇用関係ではない。
完全に「外の人」として、ビジネスパートナーとしての契約だ。
でも実際に始まってみると、チームのルールは完全に社内仕様。
研修ではロープレやフィードバックもあったし、リーダーからは教育を受けているような感覚になる。
ミーティングでは進捗を共有し合い、今後の方針を確認する。報連相のフォーマットやタスク管理の仕組みまで、どこから見ても「社員」そのものだ。
ただ、ふとした瞬間に違和感がよぎる。
あれ……? 私、業務委託だったよね?
待機時間は無給で、有給もボーナスもない。
業務委託には、社保も保証もなにもないのだ。
それなのに、社員みたいに扱われる。
外の人だけど、中の人のテンションで接される。
この中間地点が、なんとも言えず居心地が悪い。
まるで“義理の家族”のような距離感だ。
線を引くのは自分
推定20代半ばの若いリーダーが、「業務委託=ビジネスパートナー」という意識を持つのは難しいのかもしれない。
ただ実際の問題は、この会社全体が雇用と委託の境界を曖昧にしたまま仕組みを回していることだと思う。
雇用関係ではない以上、線を引くのは自分の役目だ。「チームに協力すること」と、「会社に属すること」は別の話。
その線が引きにくいのは、会社の仕組みが“中の人”として振る舞うことを前提に作られているからだと思う。
そして、チームの誰が社員で、誰が業務委託なのか分からない。きっと、リーダーやフルタイム勤務のメンバーは社員かな?と思うけど、真相は分からない。
だから、全員に同じ責任やスキルが求められる。
明るいチャットの雰囲気に飲まれすぎず、フラットに関わりながらも一歩引いて見ていたい。
雇わない会社の構造
従業員の多くが業務委託である背景は、構造的に明確だ。
社員やパートとして直接雇用した場合、年収が106万円を超えると企業側にも社会保険料の負担が発生する。
だから企業は、雇用ではなく業務委託という形を取りたいのだろう。社会保険料、有給、福利厚生のコストは決して小さくない。
さらに、募集要項には「業務はご自身のPCで」と明記されている。つまり、端末やセキュリティの管理は完全に個人任せだ。
バックオフィス業務を外注できるオンライン事務・秘書サービスの “安さ” には、こうした裏側がある。
一方で、働く側にもメリットがある。
「柔軟に働ける」「シフトに縛られない」という言葉に、安心感を覚える人は多い。
お互いにメリットがあるように見えるこの構造は、どちらにとっても都合がいい。
でも、その実態は雇わないことで支え合っている会社なのだと思う。
企業側は固定費を抑えられて、働く側は責任の範囲を限定できる。
どちらも余裕のない現実の中で、ただバランスを取っているに過ぎないのかもしれない。
セキュリティの自己責任という矛盾
そして、こうした“雇わない仕組み”は、セキュリティの面でも危うさを感じる。
私物PCで社内ツールを使う働き方は、便利だけど脆い。そのため、定期的に行われるセキュリティチェックは毎回驚くほど厳しくて、ツール更新や設定確認のたびに細かい指摘が入る。
そのたびに、「じゃあもうPC貸与してよ…」と思ってしまう。
責任の線引きが曖昧なまま、社員でもない私が顧客の機密情報を取り扱う。
中に入ってみて、この構図の脆さに気付いた。
それでも働く理由
それでも私は、この働き方を選んでいる。
完璧ではないけれど、暮らしを壊さない範囲で働けるから。
子どもの送迎があり、地方で暮らし、扶養内で働く。その中で社会とつながる手段として、この働き方は今の自分にちょうどいい。
家にいながら「お疲れさま」と言えること。
誰かの業務を支えている実感。
この小さなサイクルが、思っていた以上に自分を支えてくれる。
家にいながら社会と繋がることができる今の環境を、私は気に入っている。
おわりに
業務委託という働き方は、会社も働く人も少しずつ無理をしている。
会社にとって、私のような存在は都合がいい。
でも、それはこちらとしても同じだ。
新しいツールを覚えることもできて、ビジネス感覚を保ちながら、暮らしを仕事に侵食されない距離で働ける。
しかも、近所のパートより時給が良い。
誰かの役に立てるうちは、この距離感のまま、無理せず働いていこうと思う。
📌業務委託のリアル
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