眠れない、休めない。1歳の子どもと過ごした付き添い入院5日間
こんにちは、いとです。
みなさんは、子どもの熱性けいれんを経験したことがありますか?
熱性けいれん(熱性発作)とは、主に生後6か月から5歳までの乳幼児に見られる、38℃以上の発熱に伴う発作のことです。日本では5%以上の子どもが熱性けいれんを起こすとされています。はじめて熱性けいれんを経験しても、再発する子どもは約30%にとどまるそうです。
そんなに珍しいことでもないようなのですが、初めて経験したときは「まさか我が子が」という気持ちでした。目の前で意識を失う姿を初めて見たときのショックは今でも忘れません。
▼その日の昼頃の状況は、こちら。
この日の夜、当時1歳の我が子は初めて熱性けいれんを起こしました。
救急車で運ばれ、そのまま入院に。
そこからの5日間は、想像していたよりずっと静かで、つらくて、忘れられない時間になりました。
今回は、その時のことについて書いていきます。
夜中のけいれんで、生きた心地がしない
子どもの熱は38.5度。顔は真っ赤で、きつそうな我が子。夫は当直で不在。1歳の子どもと2人きりの夜でした。
私は眠れず、何度も様子を確認していました。
うとうとしていたとき、子どもがピクピクッと動いた気がして飛び起きました。最初は軽い動きでしたが、しばらくして明らかにガクガクとしたけいれんが始まりました。
焦点の合わない目、開きっぱなしの口、垂れるよだれ。唇が紫色になっていて、「やばい。これ、熱性けいれんだ。」と直感しました。
体を横にして、唾液が詰まらないようにし、スマホで動画を撮影しました。あとから医師が判断しやすいと知っていたからですが、慌てすぎていて、うまく撮ることはできませんでした。
呼びかけに反応しない子どもを見ながら、気が気ではありませんでした。
パジャマのまま始まった、突然の入院生活
救急車が来て、1時間ほどかけて小児科専門の大きな病院へ搬送されました。短時間で2回けいれんを起こした可能性があるから念のために、とのことでした。
その途中で子どもの意識は戻りましたが、相変わらずぐったりとした様子。
病院に到着すると、「今日はこのまま入院になります」と言われてしまいました。
私も子どももパジャマのまま。
足元はサンダル。持ち物はスマホと財布だけ。
救急車の中で夫に連絡していたので、しばらくすると車でやってきました。まさかそのまま入院になるとは、私も夫も想像もしていませんでした。
私は夫が乗ってきた車で1時間かけて一度帰宅して、必要そうな荷物をとにかく詰め込みます。
そして、再び病院へ。夫と交代して、なにがなんだか分からないまま、気づいたら朝になっていました。
眠れない、休めない、母の5日間
子どもは点滴をつけたまま、ぐっすりと眠っています。ようやく「ここは病院だ、もう安心していいんだ」と思えました。
原因はアデノウイルス。
発熱のため、病室は個室になったのが不幸中の幸いでした。
病室には、子ども用ベッドと硬いソファだけ。
私の寝床は、そのソファにシーツを敷いただけ。
体が痛くて、全然眠れない。
夜中、看護師さんが体温を測りに来るたびに目が覚めてしまいます。
眠れない。疲れがとれない。体が痛い。
でも、母親だからなんとかするしかない。
食事は、病院の中にあるコンビニでカップ麺やおにぎりを買うしかありません。
子どもの熱が落ち着いていくのを見ながら、私は病室のすみでカップ麺をすすっていました。
売店まで、つかの間のひとり時間
子どもが昼寝しているすきに、私はそっと病室を出て売店へ向かいました。子ども用ベッドは全面が柵で囲まれていて、短時間なら安心です。
それでも、「子どもをひとりにしていいのかな」とどこか後ろめたい気持ちがありました。
ひとりで歩くその時間が、心を保つためには必要でした。
売店で買った飲み物と小さな絵本。今でもその絵本を見ると、入院中のことを思い出します。
病棟で見かけた、疲れたママたち
病棟ですれ違うママたちの顔は、みんな疲れていました。夜眠れていないのか、張りつめているのか。わたしもきっと、同じ顔をしていたと思います。
「あぁ、みんな頑張ってるんだな」と思えました。
子どもが元気になってくると、今度は「暇」との戦いです。備え付けの絵本やDVDにも飽きてしまって、熱はあるのに体は元気。でも、病室からは出られない。
それはそれで、また別の大変さがありました。
退院して思ったこと
5日後にようやく退院となりました。子どもは笑顔でニコニコしています。
夫に病院まで迎えにきてもらい、3人揃った車の中で「よかったね。やっと帰れるね!」と言いながら無事に帰宅。
すると、家の中がびっくりするほど散らかっていました。「え、5日間なにしてたの?」と、思わず片づけが苦手な夫にイラッとしてしまいました。
とりあえず夫にはありがとうとだけ言っておきました。
家族3人が元気で過ごせる日常のありがたみを、あらためて感じました。
その後のこと
初めて熱性けいれんを起こした子が、2回目を経験する割合は約30%らしいです。我が子はこのあと、さらに3回起こしました。
医師の指導で、熱性けいれんの予防薬(坐薬)を常備するようになりましたが、発熱した時はいまでも気が抜けません。
でも、予防薬をもらってからは、けいれんは起きていません。
この入院を経験したからこそ、家族で過ごせる「普通の日」をより大切にしようと思うようになりました。
おわりに
付き添い入院は、子どもの病気と向き合う時間であると同時に親にとっても、不安や戸惑いと向き合う時間でした。
医療的には軽症だったのだと思います。でも、我が家にとっては間違いなく一大事で、忘れられない5日間になりました。
それぞれの家庭に、それぞれの「大変」がある。
あの日の気持ちをこれからもずっと覚えていたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました🙇♀️
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