リズム地獄②|リズムに合わせようとするほどズレる。その違和感に気づいた話(47歳、エレクトーンに人生を振り回される)
一生懸命作ったものが、今は私の敵になっている。
1ヶ月かけて完成させたリズムデータ。
わが子のように大切にしていた、それが——
今や最大の難関である。
前回、エレクトーンで
Back to the Future のテーマ曲の
リズムを作った。
今回は——そのリズムに、演奏を乗せる。
意気揚々と、リズムに合わせて弾いてみる。
……無理。
リズムが、追ってくる。
とんでもない圧迫感。
例えるなら、スキー中に後ろから雪崩が来る感じ。
できれば、もう少し可愛いものに追われたい。子犬とか。
そんなことを思っている私は、47歳である。
とにかく、追われる。
そして、焦る。
焦ると、次にどこを弾くか分からなくなる。
完全にパニックである。
高校生の頃に弾いていた曲なのに、
あの頃は、こんな感覚はなかった。
昔はできていたはずのことが、
今は、まったくできない。
リズムに合わせた瞬間、
指も、足も、感覚も——全部バラバラになる。
何度やっても止まる。
頭は真っ白。
リズムだけが、鳴り続ける。
……無理である。
仕方なく、テンポを半分にする。
150 → 75。
これならいけるだろう。
——今度は、リズムを置き去りにする。
気づけば、リズムより先に行っている。
自分だけ、一人で先にいる。
まるで、友達と歩いていたのに、
いつの間にか一人だけ別の道を歩いているような感覚。
孤独である。
「自分にはリズム感がないのかもしれない」
「協調性がないのかもしれない」
そんなふうに、
“できない理由”を、自分自身に向け始める。
自信というものは、
驚くほど簡単に崩れていく。
何日も、同じことを繰り返す。
少しずつ前には進んでいる気もする。
でも、
正しいのか分からない。
まるで、
テストで一問も解けないまま、時間だけが過ぎていくような感覚だった。
そして、ある日。
何もせず、
ただリズムを流していた。
気づいたら、
体が揺れていた。
——あ。
体が、リズムを取っている。
「この状態で弾いたら、どうなるんだろう」
ふと、そう思った。
やってみた。
弾けた。
(完璧ではない。でも——確実に“合っていた”)
……なんで?
ここで、ひとつ気づく。
私はずっと、
「合わせよう」としていた。
でも本当は——
リズムは「合わせるもの」じゃなかった。
(この時点で、もうズレていた)
👉 次回
リズム地獄③|合ってるのにズレる人へ。原因は“技術じゃなかった”
※この話は『47歳、エレクトーンに人生を振り回される』シリーズ#10です
👉すべてはここから始まりました。
→ 29年ぶりに人生が動いた日|椿大神社で決まった“再挑戦”
👉ここまでの流れを、ひとつにまとめました。
→47歳からやり直して、やっと気づいたこと。
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