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【直読直解 実践編】英文和訳の精度を飛躍的に向上させる! 巷の浅い英文解釈を斬る!【大阪大学入試・2025年度・英語】

「直読直解」をテーマに、前後編で長々と記事を書いてきました。

後編では、まあまあ古い1999年の大阪大学の和訳問題をテーマに扱って「直読直解・第二段階」を説明しましたが、それから26年後に出題された2025年の和訳問題(A)の問題でも「直読直解・第二段階」は有効に活用できることを証明したいと思います。

今回はパート3、実践編です。

他の人に差をつけたい難関大学受験生や、本当に有用な、汎用性の高い本質を突いた英文解釈の仕方を教えたい英語指導者は、ぜひ読んでいってください。


2025年の和訳問題(A)の問題は、パッと見てそれほど難しくなさそうな問題ですが、いくつか重要ポイントが紛れ込んでいる問題です。

私が以前投稿した「自分の作成した和訳解答の意味を自分で理解しているのか」という点も重要なポイントとなります。

出来上がった解答を見れば脳みそを使わずに英単語を日本語に変換するだけの「浅い英文解釈」をしているかどうかが露呈される(個人的には)良問となっています。


とりあえず問題を解いてください。下線部部分は、However以下です。

続きを読み進める前に、ぜひ和訳解答を作成してください。
はい、用意スタート

■大阪大学 2025年度 第一問(A) 問題文

Often, the social and mental health benefits facilitated through participation
in sport exceed those achieved through participation in other leisure-time or
recreational activities. Notably, these benefits are observed across different
sports and sub-populations (including youth, adults, older adults, males, and
females). However, the evidence regarding sports participation at the elite level is limited, with available research indicating that elite athletes may be more susceptible to mental health problems, potentially due to the intense mental and physical demands placed on elite athletes.

2025年 大阪大学 英語 第一問(A)

解き終えたら先に進んでくださいね!

制限時間は10分~15分(ガバガバ)

■自分で書いた日本語の意味、わかってますか??

さて、下線部の文章ですが、"However, the evidence regarding sports participation at the elite level is limited"の訳を以下のような日本語またはそれに類する日本語にした人は多そうです。

「しかし、エリートレベルでスポーツ参加に関する証拠は限られている」

そこらへんに転がってそうな解答

文法的には正解ですね。うんうん。

内容的にはぜんぜんダメです。ゴミ解答です。脳みそついてますか?
私の授業、ぜんぜん聞いてませんでしたね。

「エリートレベルでスポーツ参加に関する証拠」とは何ですか?
自分で意味わかっていますか?説明できますか?

また、ご丁寧にHoweverも下線部に含まれていますよ。

Howeverは先に述べられたことと対照させて「けれども、それにもかかわらず」という意味を作ります。問題作成者は、受験生に対照関係もしっかり考えてほしいと考えていたのかもしれません。

Howeverによって提示される対照関係、意識しましたか?考えましたか?

「エリートレベルでのスポーツ参加に関する証拠」と、前文のどの部分が対応していますか?
前文の「部分母集団である老若男女」も、エリートと同様にスポーツに参加していますよ?

"is lilmited"まで考えて、「エリートレベルでのスポーツ参加に関する証拠が限られている」のであれば、対応させる日本語は「老若男女がスポーツ参加に関する証拠が限られていない」となるはずです。

前文を見る限り、老若男女はかなりスポーツに参加してそうですけど。

これでは対照関係の整合性が取れませんね。

そもそも「スポーツ参加に関する証拠」とは、いったい何なんですかね

例えばプロのマラソン選手がマラソン大会に参加申し込みしたら、参加した証拠は残りますよね。
この文章、そんな話でしたっけ?1行目はそういった「参加したかしないか」の話でしたっけ?

■"however"を「英文解釈」できてましたか?

浅い英文解釈(笑)している君たちに解説してあげますね。

はい、じゃあHoweverの対照関係から確認していきましょう。
下線部の最初を見ていきます。

However, the evidence regarding sports participation at the elite level is limited,

eliteとの対照関係を作っているのは、もちろん直前の文にある "sub-populations (including youth, adults, older adults, males, and females)"です。

"elite level"と言われてもなかなかピンときませんが、老若男女といった、そこらへんに山ほどいる「一般人」のレベルがあり、それとは対照的な「プロスポーツ選手」や「オリンピアン」のあたりのレベルを想像すれば良いでしょう。

大事なのは、この文章では老若男女もプロスポーツ選手も「スポーツをする」ので、「エリートレベルのスポーツ参加に関する証拠」と訳すと、対照関係がうまく形成できないということです。

「エリートレベルのスポーツ参加に関する証拠が限られている」とis limitedまで訳しても、プロスポーツ選手であればスポーツにたくさん参加するに決まってます。参加記録も残るでしょう。いったい何が"is limited"なのでしょうか

頭を、使ってください。英文を、解釈してください。
答えを聞いてから納得しても遅いです。

頭は首の上についているうちに使いましょう。


■プロでさえ単語変換作業に終始する「浅い英文解釈」をしている

大学入試問題過去問デ○タベ○スの模範解答を抜粋します。

「しかしながら、一流のレベルでスポーツに参加することに関する証拠については限られてはいるものの」

https://www.toshin-kakomon.com/kakomon_db/ex/data/2025/1f/e01/e1f251101k0.html

とありましたが、「一流のレベルでスポーツに参加することに関する証拠」とはいったい何のことなのでしょうか。

自分で書いていて意味わかってるんですかね?
まさに単語を変換しているだけの「浅い英文解釈」ではないでしょうか。
この解答の作成者には、ぜひ私の記事を読んでほしいものです。

さて、この英文は、どう解釈すべきだったのでしょうか。
そして、どうすればそのように解釈できるようになるのでしょうか。


■「直読直解・第二段階」を意識すれば正確な解答が作成できる

私が提唱する「直読直解・第二段階」の知見を用いれば、ポイントを外した恥ずかしい解答を全世界にばらまくことは決してありません

今回の問題の最初の文章では、Howeverの対照関係を自分の中ではっきりさせることが大事ですが、もう1つ、ほとんどの日本人がおろそかにしている「大事なポイント」があります。

これはもちろん、日本語で考えると失われる情報です。

そのポイントが視えていないからこそ、この問題は「文章の中身をなにも考えずに変換しているだけ」の「浅い英文解釈」をしているかどうかが露呈する問題なのです。

実際の試験では「それっぽいけど意味が自分ではわかっていない日本語」が量産されたことでしょう。

しかし、もし、その中で自分だけ芯を食った解答を提出できた場合は?
ほとんどの受験生が点数を落とすであろう部分でしっかり点を取れ、他の受験生とグンと差をつけられるわけです。

そして、今回の和訳で芯を食った解答ができるということは、英文に対する洞察ができているということであり、またそれに伴い、完成度の高い英作文を作成できる能力があるということになります。

この「大事なポイント」は、内容としては非常に単純(かつ奥が深い)なのですが、いかに指導者や受験生が日本人として英語に触れているのか、そして「英文の内容を解釈」せずに単語の変換を「英文解釈」と呼んでいるのかがわかる例となっています。

有料部分でそのポイントを解説していきます。
「量産型受験生」「量産型指導者」から抜け出したい人、今回の和訳問題の本当の解答を知りたい人はぜひ続きをご覧ください。


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