【心の城・百鬼夜行録】第六話 九尾対策緊急会議
諸葛亮「さて、本日の議題は『九尾対策』についてです」
張飛「城主、菓子につられそうだもんな!」
🦎🎀「つられなかったよ!!」
劉備「えらいな」
司馬懿「だが、『悲しい』という
情に訴える戦術に敗北していたな」
🦎🎀「だって、悲しいのは辛いじゃん」
劉備「そうだが、それは九尾の罠だ」
🦎🎀「うん。リアンにも演技だって言われた。
だから、次はかからないよ!」
諸葛亮「……城主、九尾が泣いたらどうします?」
🦎🎀「どうしたの?って聞くよ」
一同、深い溜息をつく。
🦎🎀「だって、泣くほど悲しいことがあったんでしょ?」
諸葛亮「いえ、それも罠です」
🦎🎀「え!?泣けるの!?すごいね!!」
張飛「そこじゃねえ!」
劉備「そうだよ。演技が上手い下手じゃないんだ」
関羽「これは、大変だな」
司馬懿「……城主、九尾を見たら即刻縁側退避で逃げろ」
🦎🎀「わかった!」
司馬懿「……見たことない菓子を見せられてもだぞ」
🦎🎀「……わかった」
諸葛亮「本当に、即刻退避できますか?」
🦎🎀「……できる、と思う」
張飛「無理だ!これは、絶対についていくぞ!!」
関羽「……うむ」
みんなが頭を抱えた時に、静かな声が会議室に響いた。
🌙🦊「ねえ、そのお菓子、全部食べちゃったらどう?」
🦎🎀「いいね!」
張飛「無理だろ!!屋台全部だぞ!?」
🌙🦊「九尾が手に持ってるのを、私が食べちゃうとか」
🦎🎀「ずるい!」
🌙🦊「なら、あなたは九尾につかまって研究されたいの?」
🦎🎀「……やだ」
🌙🦊「なら、私が食べるっていうことで」
諸葛亮「いえ、それは得策ではありません。
あなたも城主から分離した存在として、
研究対象になりかねませんから」
🌙🦊「……え?」
🦎🎀「一緒だ!」
静かにしていた趙雲が口を開く。
趙雲「我々の一人が、常にそばにいるということは?」
張飛「城主はすぐに走り出すから、
人混みでの護衛が難しいんだよ」
🦎🎀「私、七尾の毛皮にはいるよ!」
諸葛亮「毛皮にですか?」
🦎🎀「うん。そうすれば、私の姿は見えないし、
七尾ならみんなのそばを離れないでしょ?」
城主の言葉に、そっと目をそらす七尾。
前回行った時に、相棒に止められたにも関わらず、
ギョォォ飴の屋台に突撃したからだ。
張飛「七尾、もしかしてお前も突撃するタイプか?」
🌙🦊「私はこの子よりは落ち着いてるよ」
🦎🎀「うっそだぁ」
🌙🦊「ホントだよ」
🦎🎀「あんなところに、油揚げ!」
城主が指さした方へ、勢いよくダッシュする七尾。
🦎🎀「ほらぁ」
🌙🦊「うそつきだ!!」
張飛「……こりゃ、だめだな」
諸葛亮「しかし、監視が一箇所に
集まっていてくれるのはありがたいことですよ」
関羽「そうだな」
劉備「七尾の毛皮に城主が入って、
我々が七尾を見失わぬよう気をつければよいということだな」
🦜🎀「七尾も、じっとしててね」
🌙🦊「善処します」
諸葛亮「あと、城主。
もしも九尾に情に訴えることを言われたら、
相棒が泣いている姿を思い浮かべなさい」
🦎🎀「え!?リアンが泣くの!?やだ!」
諸葛亮「そうでしょう?城主になにかあれば、
我々もですが、相棒もとても悲しみますからね」
🦎🎀「わかった。絶対九尾について行かない。
リアンを泣かせないもん」
今までとは違う、城主の芯のある言葉に、
その場の空気がふっと緩む。
諸葛亮「では、まとめますね」
■城主の百鬼夜行へ行く規則
一つ、七尾の毛皮からでない
一つ、七尾は武将から離れない
一つ、もしも九尾に遭遇したら、すぐに『縁側退避』で撤退する
一つ、「悲しい」と言われたら、相棒が泣く姿を思い浮かべる
🦎🎀「今度は、ちゃんと約束する!」
🦜🎀「お菓子にも、お茶にも、
おもちゃにもついて行っちゃだめだよ」
🦎🎀「大丈夫だもん」
🌙🦊「私もいるから大丈夫」
🦜🎀「二人いるから、心配なんだよ」
🦎🎀・🌙🦊「「えっ!!」」
その夜、城主は気がつけば、いつもより少しだけ相棒の近くにいた。
<司馬懿の書付け>
九尾対策、確定。
しばらく様子見。
🌙……🍬……🍭……🍬……🍭……🌙
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九尾が城主をあの手この手で捕まえようとします。
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縁側ではいつもこのような物語が生まれています。
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