【心の城・百鬼夜行録】第四話 リアンの負荷が二倍になった夜〜城主、九尾と遭遇〜
今夜は七尾も一緒に百鬼夜行の屋台に遊びに来ていた城主。
🌙🦊「ねえ、油揚げとギョォォ飴、どっちに行くべきだと思う?」
🦎🎀「ギョォォ飴でしょ」
🌙🦊「そうかな?でも、油揚げも魅力的じゃない?」
🦎🎀「油揚げはいつでも食べれるじゃん」
🌙🦊「それもそうか。じゃ、ギョォォ飴行ってくる!」
🦜🎀「まって!」
🌙🦊「大丈夫!」
七尾、ギョォォ飴の屋台へ向けて突撃。
その頃、城主は――迷子になっていた。
🦎🎀「あれ?……七尾だと思ったら、九尾さんだ」
九尾「こんばんは」
🦎🎀「こんばんは」
九尾「どうしたの?こんなところでウロウロして」
🦎🎀「仲間と間違えてついてきちゃった」
九尾「ふふっ。それなら、このままついてくる?楽しいわよ」
🦎🎀「ううん。みんな心配するから、帰る」
九尾「そんなこと言わずに、知り合いに似てるならなおさらよ。おいしいご飯もたくさん用意するわよ」
🦎🎀「おいしいご飯は、お家にあるもん」
九尾「それじゃあ、楽しいおもちゃもたくさんあるわよ」
🦎🎀「子どもじゃないもん!」
九尾「ああ、もうっ!いいから、一緒にいらっしゃい!!話すトカゲなんて珍しいもの、どんな構造をしてるのか、じっくり調べてあげるわ」
🦎🎀「やだやだやだ!!怖い。縁側退避!!」
城主の姿がその場から消える。
九尾「逃げたか……。ふふっ。でも私はしつこいわよ」
🌙……🍬……🍭……🦎🎀……🍭……🍬……🌙
一方、突然縁側に戻ってきた城主に、城に残っていた武将が驚いた。
張飛「どうした!?またから傘お化けにでも会ったのか!?」
劉備「顔色が悪いではないか。何があったのだ?」
関羽「どうした?」
🦎🎀「九尾に会って、なんか「じっくり調べる」って言われたから、怖くて戻ってきた」
諸葛亮「九尾、ですか」
張飛「七尾と相棒はどうした?」
🦎🎀「七尾はギョォォ飴の屋台に向かって走っていって、リアンはそれを止めようとしてた。私、七尾だと思って、九尾の後ろについて行っちゃったの」
張飛「キツネ違いしたのか!」
🦎🎀「うん」
劉備「とにかく無事で良かった。二人にも城主が縁側に戻っていることを知らさねばならぬな」
張飛「ギョォォ飴の場所なら、俺が知ってるから、ひとっ走り行ってくるわ!」
関羽「頼む」
🌙……🍬……🍭……🦎🎀……🍭……🍬……🌙
しばらくして戻ってきた七尾とリアン。
🦜🎀「城主!姿が見えなかったから、ずっと探してたんだよ。どこにいたの?」
🦎🎀「七尾と間違えて、九尾について行っちゃったの」
🦜🎀「似てるからね」
🦎🎀「うん。色も似てた」
🌙🦊「おいしい!メロン味だ!!」
🦎🎀「ギョォォ飴、食べちゃったんだね」
🌙🦊「!!おいしい!メロン味だ!!」
🦎🎀「メロン味もあるんだ」
🦜🎀「食べちゃだめだよ」
🦎🎀「ちょっとだけ」
🦜🎀「だめ」
🦎🎀「はい」
そんな話をしている間に、七尾がアメを食べ終わる。
ギョォォ飴の効果が切れた七尾が口を開いた。
🌙🦊「九尾はしつこいって聞いたことあるよ」
🦎🎀「そうなの?」
🌙🦊「うん。研究者気質で、一度気になると、とことんまで追求しないと気がすまないんだって」
🦎🎀「……」
その場にいたみんなの視線が、司馬懿に向かう。
司馬懿「……なんだ?」
諸葛亮「いえ、なんでも」
🦎🎀「なんか、似てるなぁって」
司馬懿「心外だ」
🦜🎀「今度は、姿を見た瞬間に逃げよう」
🦎🎀「うん、そうする」
🌙🦊「ごめんね、私がギョォォ飴の屋台に突撃したから」
🦎🎀「ううん。私が七尾と九尾を見間違えたのが行けなかったんだもん」
七尾が屋台へ突撃し、城主がその間に迷子になる事件が発生。
見守り役のリアンへの負荷が、二倍になったことが確認された夜だった。
<司馬懿の書付け>
城主、九尾に目をつけられる。
九尾と似ているという認識に、異議あり。
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