新人ライターがアポ取りに苦戦!これね。取材相手の立場で想像力を育むチャンス
記事作成は、必ずネタだしから始まる。企画を考え、取材先を決めて、場合によっては企画書を作成。そしてアポ取りをする。
最も大変なのは「企画」と思っていたけど、1月から始まった取材ライター講座「ライターヴィレッジ」沖縄版の受講生さん。ほぼ全員がアポ取りに苦戦中。ご本人たちは内心焦っていると思います。
なぜなら、しっかりアポ取りの準備をしてきたから。講座ではアポ取りのペア練習をこなし、アポ取り用のテキスト作成を終えて、私が添削もした。
準備は整っていても、そう上手くはいかないみたい。
電話をかけると、店長不在です!担当者と話せなければ、取材許可が下りない。取材相手にも都合があり、外出する日もあれば、休む日もある。
講座が始まって、まだ2週間。アポ取りに苦戦した経験から受講生の皆さんは「相手の立場に立って想像する力」が鍛えられている、と感じています。
1.「アポが取れない理由」にもいろんなパターンがある
全く連絡が取れない。毎回店長さんが不在。社長やオーナーに確認する必要がある。取材日が先すぎて予定が見えない。稀に連絡手段がないこともあって、ライター歴12年目としては、いろんな策を講じてきたかな。
人気というか、いい店が多くて取材ライター講座の受講生さんアポ取りに苦戦中。全く連絡が取れないとか、電話をかけると店長さん不在。オーナーさんに確認待ち。先の予定が読めないなど、いろんな状況があって #ライターヴィレッジ 沖縄版すでに多くの学びがありそうです。そして受講生の熱量も高い⚡️
— みやねえ|沖縄在住ライター・編集者@ライターヴィレッジ主催 (@miya_nee) January 29, 2026
その他にも・・・
スタッフが少なく紹介されても対応できない。平日も満席、紹介されたら店がパンクしちゃう。取材されるほどの店じゃないけど、大丈夫かな? といろんな考えを持っていらっしゃる。
Webメディアの最盛期には「メディアや記事の質によっては取材をお断りしている」という人もいて、運良く私のアポはスムーズに通過しました。
2. 地方での「アポ取りは電話」が主流
企業や人物インタビュー、リゾートホテルや大規模イベントなら、メールで企画書を送付するところからアポ取りが始まります。
地方の飲食店や観光施設だと、90%の確率で電話によるアポ取り。まず電話をかける曜日・時間帯に目を向けます。
❌️定休日
❌️忙しい時間帯
グルメ系なら11〜14時のランチ、18〜20時代のディナーが忙しい印象。クローズ前には電話をかけ、オープン前だと留守電のときも。
音声だけで説明するのは少々ハードルが高く、フリーライター1年目のときは、情報を書き出して電話の前に1人ロールプレイング。
何なら、読み上げればいいようにテキスト化すればいい。そう、取材ライター講座では伝えていて、相手に姿が見えないのが電話のメリットです。
3. 頼りは音声だけ「電話のアポ取り」には工夫が必要
見ず知らずの人から電話がきたら、取材相手はまず「誰だろう? どんな要件だろう?」と疑問から入ると思います。
そこで私の場合、最初の伝え方はこれ。
① 沖縄在住のライターです。みやねえ(実名)と申します。
② 取材のご依頼でご連絡しました。
③ 今お時間少々よろしいでしょうか。
④ あっ。特に掲載料はかかりません。ご安心ください。
<ポイント解説>
①自分が何者かを名乗る(短文に切る)
②要件を的確に伝える
③相手への心配り(敬語は最小限)
④デメリットを排除する
ほぼ毎回これです。
何百回も電話でアポを取ってきて「相手に聞き返される=伝わりづらい表現」を改善してたどり着いた簡潔な伝え方です。「あっ」と入れるのは、今思い出したかのように(たぶん人間味を?)演出してます。
<ポイント>
▪️短文に切る
▪️簡潔に伝える
▪️敬語は最小限
▪️誰でもわかる言葉を使う
▪️不要な説明は排除する
▪️「熱意」はたっぷり語る
あとは慣れと練習あるのみ。
意外と短期間で習得できる話術かなあ、と思ったりしてます。
4. 丁寧よりも、わかりやすく
電話のアポ取りは「丁寧よりも、わかりやすく」が基本です。伝わらなければ意味がない。時間だけが過ぎていくだけ。
1度で伝わる言葉、表現を意識してるんですね。

取材ライター講座では、詳しくアポ取りについて説明します。
▪️アポ取りに必要な情報(必ず伝える情報)
▪️項目ごとに、どう伝えるか(再現性)
▪️アポ取りを講師が実演(イメージする)
20分かけて、丁寧に落とし込むので「アポ取り完全マニュアル」のような説明になってます。アポ取りのペア練習は、制限時間8分間。本番では10分以上かかると長過ぎるんですね。以下、わかりやすく例文で比較しました。
<短文に切る>
電話で聞いたとき、短文で「〜です。」と切るほうが、理解しやすいんです。
⭕️沖縄在住のライターです。みやねえ(実名)と申します。
取材のご依頼でご連絡しました。
❌️沖縄在住のライターでして、わたくし◯◯と申しまして、実はこの度、
ぜひ取材をお願いしたいと思いまして、お電話を差し上げた次第です。
<簡潔に伝える>
ジャンル、Webメディア or 雑誌か。掲載するメリットを簡潔に語ります。
⭕️掲載場所は◯◯系(ジャンル)の◯◯(メリット)なWebメディアです。
❌️掲載するのは◯◯という◯◯系のWebメディアでして、特徴としては◯◯だったり、◯◯などを発信したりしているWebメディアです。
<敬語は最小限>
敬語が多いと1文が長くなり、電話では聞きづらい。気持ちはわかるのですが【丁寧さより、わかりやすさ】を重視します。
⭕️今回は◯◯と◯◯を撮影予定です。
❌️今回はもしよろしかったら◯◯や◯◯を撮影させていただきたいと思っておりますが、大丈夫でしょうか。
<誰でもわかる言葉を使う>
地方だと横文字系の言葉にピンと来ない方もいて、Webをインターネット(またはネット)に言い換えたら、100%伝わるようになりました。
⭕️インターネットに掲載する記事です。
🔺Webメディアに掲載する記事です。
<不要な言葉を限りなく排除>
枕詞、前説、接続詞(短文に切れば不要)、不必要な敬語・丁寧語。冗長な説明は簡潔にまとめる。
⭕️あと、1点確認です。
❌️そこで1点確認になるんですけれども〜
そして、「熱意」はたっぷり語る
素敵だなと思ったところ、興味をもった部分、相手が力を入れてるこだわりや思いについて、熱意たっぷりに語る。だから、取材したいと伝える。これ嫌な気しないですよね。逆に好感を抱かれると思います。
たかがアポ取り、されどアポ取り。電話のアポ取りを侮るなかれ。音声だけで伝えるコミュニケーションにも、いろんなノウハウが詰まってます。
5. アポ取りで鍛えられる「想像力」
アポ取りに苦戦中の受講生をみて、これって相手の立場に立って想像するいい機会かも。「想像力を鍛える絶好のチャンス」だと思ったんですね。
例えば、店長不在と言われたら。
皆さんなら、どう切り返しますか。
・ただ外出してるだけなら「今日はこのあと、いつ戻られますか?」
・でも1日休みといわれたら「次の出勤はいつでしょうか?」
・出張中なら「何日頃、戻られますか?」
そして、何時に戻るか全く不明なとき。
明日は出勤されますか?
店長さん普段は何時頃店に入られます?
なるほど。開店30分前ですね。
では明日◯時◯分にお電話します!
なんだ簡単じゃん。でも意外と出来る人が少ない。想像の域と実践は別物なんですよね。相手の立場に立って、行動・心理を想像する。いい質問を投げかけ、情報を引き出すと、アポ取りの成功率が上がります。
6. アポ取りは「攻めの姿勢」で臨む
傲慢な態度や自己中心的な言動を意味するわけじゃなく、丁寧に。謙虚に。でも攻めの姿勢で!という伝え方を指します。
例えば、取材日時を決めるとき。
⭕️ ◯月◯日◯曜の◯時以降など、いかがでしょうか
🔺 ◯月◯日〜◯月◯日の間で、ご都合いい日時はありますか
❌️ いつ頃がご都合よろしいでしょうか
定休日を調べた上で、日時を提示する。曜日を伝えると、定休日じゃないとすぐ理解できます。そして相手に選ばせず、こちらが日時を提示する。
相手に選んでもらうと考えますよね。迷いますよね。
すぐ答えが返ってこない。だから具体的に日時を指定する。これなら相手が決断しやすいんです。これが私が伝えている攻めの姿勢です。
7. 想像力と行動力。受講生の中に「頭角を現す強者」が現れた

アポ取り開始から1週間が経ち、アポが取れ始めました。でもそこに至るまでいろんな物語がありました。
<事例1>電話なし。
メール送るも返信なし。
SNSでDM送るも返信なし。
そもそもSNSの更新が1ヶ月前で止まっていた。
<事例2>店長さん不在。
2回目で店長と話すもオーナーの確認が必要。
3回目店長さん不在。
4回目やっとオーナーさんと話せた。
予想外に苦戦を強いられて、一部の人には取材先の変更もお願いしました。
そして「お店に直接行って、アポ取ってきます」と言い始めたんです。
これ確実にアポが取りやすい方法なんですよ。実際にお店を利用する。商品の購入や食事してくれたら嬉しいですよね。そのあと取材依頼をする。
アポの成功率が上がるんです。
そして、アポ取りのコツを受講生が自主的に共有し始めて、私も真似します!とメンバーから絶賛の声。
相手の立場に立って想像する。
どうしたら「YES」と言ってもらえるか。
相手の心を掴めたとき、ガッツポーズするくらいの熱意を傾ける。だから相手にも熱意が伝わっていく。アポ取りって奥が深いなあと実感しました。
講座では最後の砦として講師の私が控えてます。最終手段は私が表に出て解決すること。だから講座で実践するのは安心・安全でもあります。
まだスタート地点に立ったばかり。
最後まで駆け抜けますよ。皆さん、ちばりよー🎶
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