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自己肯定感を高める習慣は、「自分を追い込まないこと」だった

自己肯定感を高めたい。

そう思ったとき、多くの人はまず「何か習慣を始めよう」とします。

朝早く起きる。
軽く運動する。
日記を書く。
読書をする。
部屋を整える。
スマホを見る時間を減らす。
ポジティブな言葉を使う。
毎日、自分の良いところをひとつ見つける。
寝る前に「今日できたこと」を書き出す。

どれも、きっと悪いことではありません。

実際に、朝少し早く起きられた日や、部屋を片づけられた日、ノートに気持ちを書けた日は、少しだけ心が整うこともあります。

「このまま続けられたら、変われるかもしれない」
そんなふうに感じる瞬間もあると思います。

でも、自己肯定感が低いときほど、その習慣は少し違う重さを持ち始めます。

一日できなかっただけで、胸の奥が重くなる。
二日空いた瞬間に、「またか」と思う。
買ったノートを見るたびに、続かなかった自分を思い出す。
運動しようと思っていたのに寝過ごした朝、起きた瞬間から自分にがっかりする。
夜、日記を書こうと思っていたのに、スマホを見たまま寝落ちしてしまって、翌朝また自分を責める。

そして、頭の中にいつもの言葉が出てきます。

「また続かなかった」
「本当に意志が弱い」
「変わりたいって思っているだけ」
「結局、何も変えられない」
「こういうところがダメなんだ」

本当は、自分を少し楽にしたくて始めたはずでした。

自己肯定感を高めたい。
もう少し自分を好きになりたい。
落ち込みやすい毎日を変えたい。
人と比べてばかりの自分から抜け出したい。
「自分なんて」と思う回数を減らしたい。

そのために始めたはずなのに、いつの間にか習慣そのものが、自分を採点するものになってしまうことがあります。

今日はできた。
今日はできなかった。
今週は続いた。
でも来週は崩れた。
あの人は毎日できているのに、自分はできない。
また三日坊主だった。

気づけば、習慣が「自分を支えるもの」ではなく、
「自分のダメさを確認するもの」になってしまう。

これは、とても苦しいことです。

自己肯定感を高める習慣というと、どうしても「毎日きちんと続けること」を想像しやすいです。

毎朝決まった時間に起きる。
毎日ノートを書く。
毎日運動する。
毎日感謝する。
毎日自分を褒める。
毎日ポジティブな言葉を口にする。

もちろん、それが合う人もいます。
続けることで安心感が増える人もいます。

でも、すでに自分を責める癖が強い人にとっては、
「毎日やる」
「ちゃんと続ける」
「習慣化する」
という言葉そのものが、プレッシャーになることがあります。

続けられた日は少し安心する。
でも、できなかった日は一気に自分を嫌いになる。

そうなってしまうと、習慣は自己肯定感を高めるどころか、逆に自己否定を増やしてしまいます。

本当に必要なのは、もっと自分を管理する習慣ではないのかもしれません。

もっと頑張るための習慣でも、
もっと完璧になるための習慣でも、
毎日できる自分を証明するための習慣でもなく。

まず必要なのは、
自分を追い込まない習慣
なのだと思います。

できた日だけ価値があるのではなく、できない日も自分を責めすぎない。
三日空いたら終わりではなく、四日目に戻ってこられる形にする。
毎日完璧に続けることより、崩れたあとに自分を嫌いにならないことを大切にする。
頑張るためではなく、回復するために習慣を使う。

それくらいでいいのだと思います。

たとえば、日記を書く習慣なら、毎晩きれいな文章を書かなくていい。

「今日は疲れた」
「人と比べてしんどかった」
「何もできなかったと思っていたけど、仕事には行った」
「本当は少し休みたかった」

それだけでもいい。

運動する習慣なら、毎日しっかり筋トレをしなくてもいい。

散歩に出られなかった日でも、窓を開けて深呼吸した。
ストレッチできなかった日でも、肩の力が入っていることに気づいた。
外に出られなかった日でも、「今日は疲れていたんだ」と認めた。

それも、自分を削らないための小さな習慣です。

部屋を整える習慣なら、完璧に片づけなくていい。

机の上のコップをひとつ下げた。
床に落ちていた服を椅子にかけた。
全部は無理でも、ひとつだけ元の場所に戻した。

そのくらいでいい。

自己肯定感が低いときに必要なのは、完璧な生活ではありません。

「今日もできなかった」と自分を責める材料を増やすことではなく、
「これくらいなら戻ってこられる」と思える小さな入口を作ることです。

習慣は、本来、自分を縛るためのものではないはずです。

自分を整えるため。
自分を見失わないため。
疲れたときに戻ってくる場所を作るため。
気づいたら自分責めに流れてしまう毎日の中で、少しだけ立ち止まるため。

そういうものとして使えたら、習慣は少しやさしいものになります。

でも、多くの人は「続けられる自分」になってから、自己肯定感が高まると思っています。

毎日できるようになったら。
朝型になれたら。
運動が続いたら。
日記を習慣化できたら。
部屋をきれいに保てたら。
ポジティブな言葉を自然に使えるようになったら。

そのときに、やっと自分を認められる気がする。

でも本当は、順番が逆なのかもしれません。

できた自分だけを認めるのではなく、
できない日も自分を責めすぎないこと。

続いている自分だけに価値を置くのではなく、
崩れたあとも戻ってこられるようにしておくこと。

ちゃんとできる日だけ安心するのではなく、
ちゃんとできない日にも、少しだけ自分の味方でいること。

その積み重ねが、自己肯定感の土台になっていくのだと思います。

自己肯定感を高める習慣は、キラキラしたものではなくていい。

朝から完璧に動ける自分になることでも、
毎日ポジティブな言葉で満たされることでも、
落ち込まない人になることでもありません。

むしろ、落ち込む日がある前提で。
続かない日がある前提で。
疲れて何もできない日がある前提で。
それでも、自分を見捨てない形にしていくこと。

そこから始めていいのだと思います。

この記事では、自己肯定感を高める習慣を、
「もっと頑張るための習慣」ではなく、
自分を削らずに生きるための習慣として整理していきます。

なぜ、良い習慣を始めたはずなのに苦しくなるのか。
どうして、続かなかった瞬間に自己嫌悪へ戻ってしまうのか。
自己肯定感が低い人にとって、本当に続けやすい習慣とは何なのか。
そして、完璧にできない日があっても、自分を責めすぎずに戻ってくるにはどう考えればいいのか。

急に完璧に続けなくて大丈夫です。

まずは、
「続かない自分」を責めるところから、少しだけ離れてみる。
「習慣ができる自分」になる前に、
「できない日にも自分を壊さない感覚」を取り戻していく。

自己肯定感を高める習慣は、そこから始まっていいのだと思います。

「変わりたいのに続かない」で苦しくなる人へ

自己肯定感を高めるために習慣を作ろうとしても、続かないことで苦しくなる人がいます。
頑張ろうとするほど疲れてしまい、習慣化できない自分を責め、「また続かなかった」と自己嫌悪になる。
ここでは、変わりたい気持ちがあるのに苦しくなる理由を、責めずに見ていきます。

頑張ろうとするほど疲れてしまう

変わりたい。

そう思ったとき、人は何かを頑張ろうとします。

朝、早く起きよう。
運動しよう。
毎日日記を書こう。
ネガティブな言葉をやめよう。
もっと前向きに考えよう。

最初は、少しだけ希望がある。

「これを続けたら、変われるかもしれない」
「今度こそ、自分を好きになれるかもしれない」

でも、数日経つと疲れてくる。

朝起きられない日がある。
日記を書く気力がない日がある。
仕事で疲れて、何もしたくない日がある。
人間関係で傷ついて、前向きどころではない日がある。

その瞬間に、また自分を責めてしまう。

「やっぱり続かない」
「また中途半端」
「本当に自分は変われない」

自己肯定感を高めるはずの習慣が、自己否定の材料になる。

これは、とても苦しいことです。

でも、頑張ろうとするほど疲れてしまうのは、あなたが怠けているからとは限りません。

すでに、日常の中でかなり頑張っているのかもしれません。

仕事で気を張っている。
人間関係で空気を読んでいる。
恋愛で不安を抱えている。
SNSで比べて落ち込んでいる。
家に帰ってからも、自分責めが止まらない。

その状態でさらに新しい習慣を完璧に続けようとしたら、疲れてしまうのは自然です。

必要なのは、頑張りを増やすことではなく、頑張り方を少し軽くすることなのだと思います。

習慣化できない自分を責めてしまう

習慣化できない自分を責める人は、とても多いです。

三日坊主。
意志が弱い。
継続力がない。
すぐ諦める。
だから変われない。

そんな言葉を、自分に向けてしまう。

でも、習慣が続かなかった理由は、意志の弱さだけではないことがあります。

最初からハードルが高すぎた。
心が疲れていた。
生活に余裕がなかった。
「毎日やらなきゃ」と思いすぎていた。
一度できなかっただけで、全部終わりにしてしまった。

そういうこともあります。

自己肯定感が低い人ほど、習慣にも完璧を求めやすいです。

毎日できないと意味がない。
ちゃんと続けないと価値がない。
一回でも途切れたら失敗。

そう思ってしまう。

でも、本当に心を回復させる習慣は、そんなに厳しいものでなくていいはずです。

できない日があっても戻れる。
一日休んでもまた始められる。
少しだけでも意味がある。
続けるより、責めないことを大事にする。

そのくらい柔らかい形のほうが、自己肯定感には合っていることがあります。

「また続かなかった」が自己嫌悪になる

習慣が続かなかったとき、苦しいのは行動が途切れたことだけではありません。

そのあとに来る自己嫌悪です。

「また続かなかった」
「結局、自分は変われない」
「やっぱり何をやってもダメ」

たった一つの習慣が途切れただけなのに、自分全体が否定されたように感じてしまう。

そして、もうやる気がなくなる。

最初は少しだけ前向きだった気持ちまで消えてしまう。

でも、習慣が途切れることは失敗ではありません。

人間だから、途切れます。

疲れる日もある。
忘れる日もある。
気分が落ちる日もある。
生活が乱れる日もある。

大切なのは、一度途切れたあとに、また戻れる形にしておくことです。

自己肯定感を高める習慣は、
「絶対に途切れない習慣」
ではなく、
「途切れても自分を責めすぎずに戻れる習慣」
でいいのだと思います。

もし今、「そもそも自己肯定感をどう回復すればいいか分からない」と感じるなら、記事18「自己肯定感の高め方。『自分を好きになる』より先に必要なこと」も読んでみてください。
「自己肯定感を立て直す順番」を、全体像から整理しています。

自己肯定感が低い人ほど、「完璧な習慣」を作ろうとしてしまう

自己肯定感が低い人ほど、習慣にも完璧さを求めてしまうことがあります。
毎日ちゃんとできないと意味がない気がして、小さな失敗で全部やめたくなる。
頑張り続けることを前提にしていると、習慣は回復ではなく、自分を追い込むものになってしまいます。

毎日ちゃんとできないと意味がない気がする

習慣という言葉には、どこか「毎日ちゃんと続けるもの」という印象があります。

毎朝書く。
毎晩振り返る。
毎日運動する。
毎日ポジティブな言葉を使う。

もちろん、続けられるならそれも素敵です。

でも、毎日ちゃんとできないと意味がないと思いすぎると、かなり苦しくなります。

自己肯定感が低い人は、できたことよりできなかったことに目が向きやすいです。

六日続いても、一日できなかったら、
「やっぱりダメ」
と思ってしまう。

少しでも形が崩れると、全部失敗したように感じてしまう。

でも、回復のための習慣は、毎日完璧にできなくても意味があります。

一日だけ深呼吸できた。
一度だけ自分を責める言葉に気づけた。
一回だけスマホを閉じて休めた。
今日はできなかったけれど、責める時間が少し短かった。

それも十分に小さな変化です。

自己肯定感を高める習慣では、回数や完璧さよりも、
「自分との関わり方が少し変わったか」
が大切なのだと思います。

小さな失敗で全部やめたくなる

一度できなかっただけで、全部やめたくなることがあります。

日記を書き忘れた。
寝る前にスマホを見てしまった。
また自分を責めてしまった。
朝起きられなかった。

その瞬間に、
「もういいや」
となってしまう。

これは、習慣そのものの問題というより、失敗への感じ方がとても重くなっている状態かもしれません。

小さな失敗が、小さく感じられない。

一回のつまずきが、
「自分は何も続けられない」
という結論に変わってしまう。

自己肯定感が低いと、失敗が自分の価値に直結しているように感じやすいです。

だから、習慣でも少し崩れると、心が折れてしまう。

でも、習慣に失敗はつきものです。

むしろ、続けるためには失敗したあとの戻り方を用意しておくことが大切です。

「できなかった日は、翌日に一行だけ書けばいい」
「三日空いても、思い出した日に戻ればいい」
「今日はできなかった、で終わっていい」
「責めないことも習慣の一部にする」

そうやって、失敗しても壊れない形にしていく。

自己肯定感を高める習慣は、強い習慣ではなく、壊れにくい習慣でいいのです。

「頑張り続けること」が前提になっている

自己肯定感が低い人は、何かを続けるときに
「頑張り続けること」
を前提にしてしまうことがあります。

毎日努力しなきゃ。
毎日成長しなきゃ。
毎日変わらなきゃ。
毎日ちゃんとしていなきゃ。

でも、人はずっと頑張り続けることはできません。

疲れる日もある。
気持ちが沈む日もある。
何もしたくない日もある。
ただ生きるだけで精一杯の日もある。

そういう日まで頑張り続ける前提で習慣を作ると、続かなくなるのは自然です。

回復の習慣には、休む日が含まれていていい。

むしろ、休むことを許さない習慣は、自己肯定感を高めるどころか、自己否定を強めることがあります。

「今日はできなかった」
ではなく、
「今日は休む日だった」

そう思える余白があること。
そのほうが、長く続きやすいのだと思います。

本当に必要なのは、「頑張る習慣」より安心できる習慣だった

自己肯定感を高めるために本当に必要なのは、もっと頑張る習慣ではなく、安心できる習慣かもしれません。
疲れている日に無理をしない。
「今日はできなかった」を責めない。
回復する人ほど、自分に余白を作っています。ここでは、安心を土台にした習慣を見ていきます。

疲れている日に無理をしない

疲れている日に無理をしない。

これは、とても地味ですが、大切な習慣です。
自己肯定感が低い人は、疲れている日ほど自分を責めやすくなります。

何もできない。
返信が遅い。
部屋が散らかっている。
やるべきことが進まない。
またスマホばかり見てしまった。

そんな自分を見て、
「ダメだ」
と思ってしまう。

でも、疲れている日に思うように動けないのは、自然なことです。

体も心も、余裕がなければ動きにくくなります。
だから、疲れている日に無理をしないことは、怠けではありません。

自己肯定感を守るための選択です。

今日は最低限でいい。
今日は早めに寝る。
今日は人と比べるSNSを見ない。
今日はできなかったことの反省会を短くする。

そのくらいでいい。

疲れている日に自分をさらに追い込まないこと。
それ自体が、自己肯定感を高める習慣になります。

「今日はできなかった」を責めない

習慣ができなかった日。
そこで大切なのは、できなかったことを責めすぎないことです。

「今日はできなかった」

それだけで終わっていい。

「だから自分はダメ」
まで行かなくていい。

この違いは、とても大きいです。

自己肯定感が低い人は、出来事と自分の価値をすぐ結びつけてしまいます。

日記を書けなかった。
だから自分は続かない人間。

朝起きられなかった。
だから自分はだらしない。

運動できなかった。
だから自分は意志が弱い。

でも、本当はそうとは限りません。

ただ今日はできなかった。
疲れていた。
余裕がなかった。
別のことで消耗していた。

それだけかもしれない。

「今日はできなかった」を、そのまま置けること。
それは、自分を責めないための大切な練習です。

回復する人ほど、自分に余白を作っている

自己肯定感が少しずつ回復していく人は、自分に余白を作っています。

予定を詰め込みすぎない。
疲れたら休む。
完璧にできなくても戻れる形にする。
自分を責める時間を少し短くする。
安心できる時間を生活に入れる。

余白があると、人は少しずつ回復できます。
逆に、常に追い込まれていると、どれだけ良い習慣を始めても続きにくいです。

余白がないからです。

朝から夜まで気を張っている。
仕事で疲れている。
人間関係で消耗している。
SNSで比べている。
寝る前も自分を責めている。

その状態でさらに習慣を足すと、心は重くなります。

だから、自己肯定感を高める習慣は、何かを足すだけでなく、何かを減らすことでもあります。

責める時間を減らす。
比較する時間を減らす。
無理な予定を減らす。
自分に厳しい言葉を減らす。

減らすことで、余白が生まれる。
その余白が、回復の場所になります。

「もっと具体的に自己肯定感を上げる方法を知りたい」と感じる人は、記事19「自己肯定感を上げる方法は、『自分責めを減らす』ことから始まる」へ。
「回復しやすい考え方」を整理しています。

自己肯定感を高める習慣は、「小さすぎるくらい」でいい

自己肯定感を高める習慣は、大きくなくていい。むしろ、小さすぎるくらいでいいのだと思います。
朝に深呼吸するだけでもいい。
「今日できたこと」を一つだけ見る。
スマホから離れる時間を少し作る。
小さな習慣は、心に負担をかけずに安心感を増やしてくれます。

朝に深呼吸するだけでもいい

自己肯定感を高める習慣として、朝に深呼吸するだけでもいい。

本当に、それくらいでいいのだと思います。
朝起きた瞬間から、頭の中が忙しい人は多いです。

今日の予定。
仕事の不安。
返信しなきゃいけないLINE。
昨日の反省。
これから起きるかもしれない失敗。

起きた瞬間から、心が緊張している。

そんなときに、布団の中でも、洗面所でも、駅まで歩く前でもいいから、少しだけ深呼吸する。

「今日もちゃんとしなきゃ」
の前に、
「今、自分は緊張しているな」
と気づく。

それだけでも、自分との関わり方が少し変わります。

深呼吸で人生が劇的に変わるわけではありません。
でも、自分を追い立てる前に、少しだけ自分へ戻る時間になる。

その小さな時間が、自己肯定感の土台になります。

「今日できたこと」を一つだけ見る

一日の終わりに、できなかったことばかり見てしまう人は多いです。

あれができなかった。
返信が遅れた。
部屋を片づけられなかった。
また考えすぎた。
また自分を責めた。

できなかったことは、すぐに目に入ります。
だから意識して、今日できたことを一つだけ見る。

大きなことでなくていいです。

仕事に行った。
ご飯を食べた。
シャワーを浴びた。
LINEを一つ返した。
嫌だったけど一日を終えた。
泣いたあとに水を飲んだ。

それくらいでいい。

自己肯定感が低い人は、自分が頑張っていることを見落としがちです。

できて当たり前。
もっとできるはず。
これくらい誰でもやっている。

そうやって、自分の小さな行動を消してしまう。

だから、今日できたことを一つだけ見る習慣は、自分を褒めちぎるためではありません。
自分を見失わないための習慣です。

スマホから離れる時間を少し作る

スマホから少し離れる時間を作ることも、自己肯定感には大切です。
スマホを開くと、情報がどんどん入ってきます。

誰かの生活。
誰かの成果。
誰かの恋愛。
誰かの意見。
ニュース。
通知。
返信。

便利な一方で、心が休まる時間がなくなることがあります。
特にSNSを見ていると、無意識に比べてしまう。

「自分だけ何もない」
「みんな進んでいる」
「もっと頑張らなきゃ」

そう感じて、自己肯定感が下がることもあります。
だから、ほんの少しでいい。

寝る前の10分だけ見ない。
朝起きてすぐSNSを開かない。
疲れている日は通知を切る。
ご飯を食べる間だけスマホを置く。

その時間は、他人の人生ではなく、自分の感覚に戻る時間です。
スマホから離れることは、世の中から置いていかれることではありません。

自分の心に戻るための、小さな休憩です。

自己肯定感は、「自分との関わり方」で少しずつ変わる

自己肯定感は、特別な出来事だけで変わるものではありません。
日々、自分にどんな言葉をかけているか、失敗した日にどう扱っているか、疲れている自分を敵にしていないか。
その積み重ねで少しずつ変わります。ここでは、自分との関わり方を整える習慣を見ていきます。

失敗した日に、自分へ暴言を吐かない

失敗した日に、自分へ暴言を吐かない。
これは、とても大切な習慣です。
自己肯定感が低い人は、失敗した瞬間に自分へ強い言葉を向けがちです。

「最悪」
「本当に使えない」
「なんでこんなこともできないの」
「もう全部ダメ」
「消えたい」

でも、その言葉は心に残ります。
誰かから言われたら傷つくような言葉を、自分には何度も言ってしまう。

それでは、自己肯定感が回復しにくくなるのは自然です。
失敗した日に、無理に前向きになる必要はありません。

ただ、自分に暴言を吐かない。

「ミスした。つらい」
「でも、自分全部がダメなわけじゃない」
「今は落ち込んでいる」
「少し落ち着いてから考えよう」

そのくらいでいい。
失敗をなかったことにするのではなく、失敗した自分をこれ以上傷つけない。
それが、自己肯定感を守る習慣になります。

疲れている自分を、敵にしない

疲れている自分を敵にしてしまうことがあります。

「なんでこんなに疲れてるの」
「もっと頑張れるはず」
「休んでる場合じゃない」
「自分だけ弱い」

でも、疲れている自分は敵ではありません。
あなたに何かを知らせているサインかもしれません。

休みが足りない。
気を遣いすぎている。
人間関係で消耗している。
考えすぎている。
安心できる時間が少ない。

疲れには理由があります。
それを無視してさらに追い込むと、心はもっと苦しくなります。

だから、疲れている自分に気づいたら、責める前に少し立ち止まってみる。

「今、何に疲れているんだろう」
「今日は何を減らせるだろう」
「少し休むなら、何ができるだろう」

そう問いかけるだけでも、自分との関わり方が変わります。

「ちゃんとしなきゃ」を少し緩めていく

自己肯定感が低い人の頭の中には、
「ちゃんとしなきゃ」
がずっとあることがあります。

ちゃんと働かなきゃ。
ちゃんと返信しなきゃ。
ちゃんと人に合わせなきゃ。
ちゃんと前向きでいなきゃ。
ちゃんと成長しなきゃ。
ちゃんと習慣を続けなきゃ。

でも、ずっとちゃんとすることはできません。
できない日もあります。

そのたびに自分を責めていたら、心は休まりません。
だから、少しだけ緩めていい。

今日は完璧じゃなくていい。
今日は最低限でいい。
今日は休むことを優先していい。
今日はできたことを一つ見られたらいい。

「ちゃんとしなきゃ」をゼロにしなくても大丈夫です。
ただ、その声が強すぎるときに、少し弱める。

それが自己肯定感を高める習慣になります。

続けるためには、「気合い」より「安心感」が必要だった

習慣を続けるために必要なのは、気合いだけではありません。
追い込まれるほど、人は続かなくなります。
安心できると、少しずつ動けるようになる。
習慣は、完璧になるためではなく、回復するためにあっていい。
ここでは、続けるための土台を見直していきます。

追い込まれるほど、人は続かなくなる

自分を追い込めば続けられる。
そう思ってしまうことがあります。

でも、追い込まれるほど人は続かなくなることがあります。
なぜなら、習慣が怖くなるからです。

できなかったら責められる。
途切れたら自己嫌悪になる。
完璧にできないなら意味がない。

そう感じると、習慣そのものが重くなります。

ノートを開くのも嫌になる。
運動する前から疲れる。
また続かなかったらどうしようと思って始められない。

追い込む習慣は、短期的には動けるかもしれません。
でも、心が疲れている人にとっては長く続きにくいです。
続けるためには、責める仕組みより、戻れる仕組みが必要です。

できなかった日があってもいい。
小さく戻ればいい。
一行でもいい。
深呼吸だけでもいい。
休む日も含めて習慣にする。

その安心があると、習慣は少し軽くなります。

安心できると、少しずつ動けるようになる

人は、安心できると少しずつ動けるようになります。

失敗しても責めすぎない。
できない日があっても終わりじゃない。
疲れたら休んでいい。
戻ってこられる場所がある。

そう思えると、またやってみようと思いやすくなります。
自己肯定感が低い人に必要なのは、厳しいルールではなく、安心して戻れる場所です。

「毎日できなかったから失敗」ではなく、
「できる日に戻ればいい」

「完璧にやらなきゃ意味がない」ではなく、
「小さくてもいい」

「続けられない自分はダメ」ではなく、
「続けられる形に変えればいい」

この安心感があると、習慣は少しずつ生活に馴染んでいきます。

習慣は、「回復するため」にあっていい

習慣は、自分を追い込むためのものではなくていい。

もっと優秀になるため。
もっと魅力的になるため。
もっと完璧になるため。

それだけではなく、
回復するためにあっていい。

自分を責める時間を少し減らすため。
疲れている自分に気づくため。
安心できる時間を作るため。
自分の感情を置き去りにしないため。

そう考えると、習慣の意味が少し変わります。

続けるために自分を責めるのではなく、
自分を責めすぎないために習慣を使う。

この順番が大切なのだと思います。

もし今、「頭の中の自己否定を整理したい」と感じるなら、記事22「自己肯定感日記は、『ちゃんと頑張ってる自分』を見失わないために書く」もおすすめです。
「感情を整理する習慣」を、日常に取り入れる方法を紹介しています。

「続かない自分」を責めなくていい

続かない自分を責めなくていいのだと思います。
それだけ今まで無理をしてきた。
それだけちゃんと変わりたかった。
頑張れない日があるのは、弱さだけではなく、疲れていたサインかもしれません。
だからまずは、休める感覚を取り戻していい。
そこから習慣は、少しずつ始め直せます。

それだけ、今まで無理をしてきた

続かない自分を責める前に、少しだけ見てほしいことがあります。
あなたは、今までかなり無理をしてきたのかもしれません。

人に合わせてきた。
空気を読んできた。
仕事で気を張ってきた。
恋愛で不安を抱えてきた。
家に帰っても反省会をしてきた。
SNSを見て比べながら、それでも日々を過ごしてきた。

その状態で、さらに新しい習慣を完璧に続けるのは難しいです。

続かないのは、あなたがダメだからではなく、心がもう疲れていたからかもしれません。
まずは、そこを責めなくていい。

「続かなかった」ではなく、
「続ける余裕がないくらい疲れていたのかもしれない」

そう見てあげてもいいのだと思います。

それだけ、ちゃんと変わりたかった

習慣を始めようとしたということは、ちゃんと変わりたかったということです。

楽になりたかった。
自分を責めるのをやめたかった。
もっと安心して生きたかった。
今の苦しさから少し抜け出したかった。

その気持ちは、本物です。

たとえ続かなかったとしても、変わりたいと思った自分まで否定しなくていい。

自己肯定感を高める習慣で大切なのは、
「完璧に続いたか」
だけではありません。

自分を少しでも楽にしたいと思えたこと。
そのために何かを始めようとしたこと。
苦しさをどうにかしようとしていたこと。

それ自体も、ちゃんと大切な動きです。

だからまずは、「休める感覚」を取り戻していい

自己肯定感を高める習慣を始める前に、まず休める感覚を取り戻していいのだと思います。

休んでもいい。
できない日があってもいい。
完璧じゃなくてもいい。
一度途切れても戻っていい。
今日は何もしない日でも、自分の価値は消えない。

その感覚が少しずつ戻ってくると、習慣は軽くなります。

「続けなきゃ」ではなく、
「戻ってこられたらいい」

「頑張らなきゃ」ではなく、
「少し楽になるためにやってみる」

そう思えるようになると、自己肯定感の回復は少しずつ進み始めます。

習慣は、あなたを責めるためのものではありません。

あなたが少し呼吸しやすくなるためのものです。

おわりに

ここまで読んでくれたあなたは、
たぶんずっと、
「変わらなきゃ」
「ちゃんと続けなきゃ」
そう思いながら、頑張ってきた人なんだと思います。

でも実際は、
自己肯定感が低い人ほど、
・完璧を求めすぎたり
・できない自分を責めたり
・“努力し続けること”を前提にしていたり

回復より先に、
自分を追い込んでしまうことがあります。

だから必要なのは、
さらに頑張ることではなく、
「自分を削らずに続けられる感覚」
を作っていくことなのかもしれません。

もし今、
・何をしても続かない
・自己嫌悪が強い
・もっと楽に生きたい
・少しずつ回復したい

そう感じているなら、
自己肯定感を整えるための習慣noteもまとめています。

急に完璧にならなくて大丈夫です。

まずは、「頑張り続けて疲れていた自分」を休ませてあげてください。


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